｢どろろ｣ストーリー

乱世を治めたいと願う武将は、魔物と禁忌の契約を交わす…。

(2008/10/16)

はるか古か未来か、さだかではない時代。大地の東の果てには、何十年も戦が続き、秩序もない争いと荒廃だけが支配する国があった。その乱世に終止符を打つべく、天下統一を誓う武将・醍醐影光。彼は自らの野望をかなえるため、四十八体の魔物が封印されているという地獄堂にて禁忌の契約を交わしてしまう。やがて生まれてくる我が子を四十八体の魔物にささげ、その見返りとして巨大な「力」を手にするという。そうして、目、鼻、口、耳、手、足、さらには五臓六腑に至るまで、ありとあらゆる身体の部位を奪われた赤ん坊が生まれた。母・百合は最後まで抵抗したが、影光によって赤ん坊は“呪われた子”として捨てられてしまう。それから、二十年の時が過ぎ。戦乱の世を渡るため、男装をする女盗人どろろは、奪われた自分の身体を取り戻す旅をしている青年・百鬼丸と出会う。百鬼丸の持つ妖刀に魅入られ、「あの刀は金になる！」と考えたどろろは、うとまれながらも彼と旅を共にすることとなる…。