イキガミ
国家繁栄維持法…それは“生命の価値”を高めるための法律
(2008/10/16)

国家繁栄維持法…それは“生命の価値”を高めるための法律

この法律によって犯罪の抑制、社会の生産性向上が期待されていた。国民は全員小学校に入る前に「ナノ・カプセル」を体内に入れる。このカプセルは18歳から24歳の若者の体内であらかじめ決められた日時に破裂し、その命を奪う。これによって生命の価値への意識が高められるのだ。
藤本賢吾(松田翔太)は厚生保健省の国家公務員。彼の仕事は国家繁栄維持法によって死ぬ若者に死亡予告書、通称“逝紙(イキガミ)”を届けることだった。このイキガミを受け取ったものは24時間以内に死亡するのだ。この栄誉ある職を全うしようとする藤本は3通のイキガミを届ける。
1通目は田辺翼(金井勇太)。彼はかつて<コマツナ>というギターデュオを森尾秀和(塚本高史)と結成していた。しかし自分一人だけがスカウトされてメジャーデビュー。森尾といえば夢を諦めて廃棄物処理場で働いていた。翼は音楽番組への生出演も決まり、いよいよこれからが始まりだった。
2通目は滝沢直樹(佐野和真)。彼の母は国家繁栄維持法を支持する女性議員の滝沢和子(風吹ジュン)。彼女は息子を自分の選挙戦に利用しようとする。しかしひきこもりとなっていた直樹はイキガミを受け取ってすぐ、拳銃を奪い逃走。選挙演説中の母に銃を向け、復讐を果たそうとする。
3通目は飯塚さとし(山田孝之)。彼には目の見えない妹・さくら(成海璃子)がいた。幼い頃に事故でなくなった両親に代わり、妹を支えようと犯罪に近い仕事に手を染めていた。施設にいたさくらを引き取り、いよいよ二人で暮らすことができる。そんな矢先にイキガミが届く。さとしはイキガミのことを隠し、死んだ後に自分の角膜を妹に移植しようとする。しかしそのことに気づき始め、それを拒否するさくら。
24時間後の決められた死を知らせるイキガミ。残された時間にそれぞれが取る行動とは?
そして死を届ける藤本は何を感じるのか?



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