｢日の名残り｣ストーリー

日の名残り

職務のために断念した愛を確かめ、過去を回想する…果たして愛は本物だったのか

(2009/05/27)

日本生まれのイギリス人作家、カズオ・イシグロの1989年の長編小説を映画化。彼はこの小説、でイギリス最高の文学賞ブッカー賞を受賞。
舞台は1958年のイギリスで、前の持ち主のダーリントン卿(ジェームズ・フォックス)から、アメリカ人富豪のルイス(クリストファー・リーブ)へと渡った、ダーリントン・ホール。かつては多くの客でにぎわった屋敷だったが、今では老執事スティーブン(アンソニー・ホプキンス)を残すのみ。
ある日スティーブンは、以前屋敷で働いていたミス・ケントン(エマ・トンプソン)から手紙をもらい、彼女を訪ねることにする。手紙は離婚をほのめかす内容であったため、彼女をもう一度屋敷に迎えることができるかもしれないと考える。しかしそれ以上に、ある思いを募らせ、過去を回想する…