ギネ 産婦人科の女たち
[第8話]
病院の顧問弁護士・一代(内田有紀)がショッピングをしている最中に激しい腹痛と出血を起こし、気絶してしまい、救急車で病院に搬送されてきた。一代は、つい先日、須佐見(國村隼)と結婚し、教授婦人となったばかり。じつは一代は赤ちゃんを宿していた。現在、妊娠20週だった。12/02放送
検査の結果、進行性の卵巣癌だということがわかった。肝臓にも転移している。今手術をして病巣を摘出し、治療しても、5年生存率は30%だという判断が下される。
紀子(松下由樹)と榎原(中村橋之助)は、須佐見(國村隼)「すぐに治療を開始するべき」と意見を伝える。しかし、そうすると胎児は諦めなければならない。奈智は、赤ちゃんが28週になるまで待つことを提案する。28週になれば、赤ちゃんを帝王切開で産むことができるのだ。
一代の命を第一優先に考えた須佐見は、今すぐ治療を開始してほしいと、和代にお願いする。
一方、嶋(本仮屋ユイカ)と玉木(上地雄輔)は婚約をした。2人で留学する準備をしているなか、元入院患者だった女子大生の利香子(石橋杏奈)が病院にやってきた。彼女は、高校生の時、子宮外妊娠の手術で子宮を全摘出したのだ。利香子は玉木に「本当に手術をする必要があったのか」と、子宮の全摘出の真意を玉木に訊ねた。玉木は答えられずに、いつものようにごまかすばかり…。
ある日、紀子は嶋病院長(津嘉山正種)に呼ばれる。じつは、須佐見が教授職を辞任して妻・一代の看病に専念するというのだ。嶋は、紀子を須佐見の後任に推薦するという。准教授を飛ばして一気に教授なることは大出世だった。教授に推薦するには、いくつかの条件があるという。
病院長は、これを機会に、病院の改革を進めたいと考えていたのだ。まずは、「総合周産期母子医療センター」を返上すること。ハイリスク患者を受け入れなければならない「総合周産期母子医療センター」という肩書きは、病院全体の重荷になるというのが病院長の考えだ。さらに、産科縮小のための人員整理で奈智を辞めさせることだった。嶋病院長は疫病神の奈智をどうしても産婦人科に残したくはなかったのだ。
紀子は「地域の産科医療が崩壊する」と反対するが、嶋病院長は、利香子の両親からの訴状を見せ、「総合周産期母子医療センター」のリスクを伝えた。さらに、奈智が様々な問題を引き起こしているという…。紀子は、奈智を辞めさせることを反対するが、病院長は「それならば、外部から招聘した教授にさせるまで」と言う。
一方、仕事が終わって帰宅しようとする玉木は、夜道で利香子に待ち伏せされ、ナイフで左腕を刺されてしまう。我に返って自分のしたことに驚いた利香子は救急車を呼ぼうとするが、玉木はそれを制止し、「全て忘れるように」と言って帰宅するよう促した。
悩んだ紀子は、同期で婦人科医の榎原(中村橋之助)に励まされる。「できることからやるしかない」紀子は教授になることを決意する。しかし柊は辞めさせたくない。紀子は病院長に「須佐見教授が病院にいる間は様子をみてほしい」と掛け合った。
一代は胎児が28週になるまで待って帝王切開で摘出し、その後、癌の治療を開始することを決意する。須佐見教授は、一代に睡眠薬を飲ませて、眠っている間に手術を行おうとまで思いつめていた。しかし、一代はどうしても子供を産ませてくれないなら「裁判に訴える!」と叫ぶ。
結局、須佐見教授は、28週まで待って帝王切開で子供を産み、その後に癌の手術をするという一代の意思を尊重する…。
12/09
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第1話
大学病院の産婦人科。
5年目の産科医である。
あるトラウマから患者を救うこと以外に興味がまったくない。
無口でほとんど笑わない。
大学病院勤務の新人産科医。
優秀だが生意気。
親の病院を継ぐことになっている。
産科医。
研究が命。
奈智とは同僚である。
病院顧問弁護士。
トラブルメーカーの奈智に対して反感を覚えている。
妊婦。
奈智の優しさに気づく。
奈智に信頼を寄せているが・・・。
美和子の夫。
子供は既に二人いる。
惣菜店の店主。
産科医長。
既婚者。出産を諦め出世してきた人物。
婦人科医長。
変人だがクールでメス裁きは天下一品。
新人産科医で玉木と同期。
嶋病院長の一人娘。
泣き虫である。
産科医、医局長。
よく愚痴を言う。出世は遅い方。
子煩悩である。
美和子と慎一の娘。
産科医、主任教授。
医局員を見守っている。
一代となにか関係があるとか・・・。
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