名探偵の掟
[第3話]
05/01放送

今回の事件の被害者は、玉沢物産の社長・玉沢源一郎(小倉馨)。
自宅の書斎で殺害されているのを、玉沢家の家政婦・タツコ(円城寺あや)が発見した。
源一郎の書斎のドアをノックしても応答がないので開けてみると、部屋のすみ、本棚のある窓際で源一郎は血まみれになって死亡していたらしい。
凶器はクリスタルグラスの文鎮。額から後頭部にかけてパックリと割れていた。
源一郎の側には、死にぎわに書かれたと思われる言葉が書かれていた。その文字は「WEX」と読めなくもない。これはダイイングメッセージなのだろうか!?

この部屋にいたのは、源一郎の後妻・美恵(伊藤裕子)32歳。ふたまわり以上も歳の差があり、先妻の兄妹から「財産目当て」と罵倒されながらも、玉沢家の財産は権利とばかりに振舞っている。
事件当時、庭の手入れをしていたそうだ。

じつは天下一(松田翔太)から源一郎から、美恵に関する浮気調査の依頼を受けていた。
その途中経過を報告しに、天下一は源一郎宅を訪れていたのだ。

源一郎の娘・玉沢洋子(紫吹淳)と結婚し婿養子になった玉沢謙介(神尾佑)は事件当時、庭のテニスコートでテニスに夢中だったという。
洋子がいうには、謙介は源一郎に嫌われていたらしく、会社では課長どまり。源一郎を相当恨んでいたという。妻でありながら「この人が犯人かもよ」とアッサリ。そんな様子に藤井(香椎由宇)は呆れ顔だ。

源一郎の息子で玉沢物産の副社長・玉沢良一(近江谷太朗)は、父の死を連絡してもなかなか家に戻ってこない。洋子がいうには、父の死よりも会社や遺産のほうが大切のようだ…。

そんななか、良一も自宅に戻ってくる。良一は美恵が玉沢家御用達の宝石商・江島渉(虎牙光揮)と会っているところを何度も見ている。江島が美恵の愛人だった。


美恵の愛人・江島渉(虎牙光揮)も怪しいといえば怪しい。
江島は玉沢家に頻繁に出入りしている宝石ブローカーでどこか胡散臭い。

大河原警部(木村佑一)は、美恵の愛人・江島や源一郎に嫌われていた婿養子・玉沢謙介に任意で取り調べを行うも、なかなか犯人にたどり着けない。

一方、天下一はダイイングメッセージの解読に夢中だった。
さらに探偵がずっと気にしていたのは、源一郎の倒れていた場所だ。なぜ、書斎の机ではなく、部屋の端、窓際に倒れていたのか――。

そんななか、新たなダイイングメッセージが次々と発見された。新たなダイイングメッセージは書斎の窓の下で発見される。これは、何とかいてあるか解読ができない。
さらに源一郎が可愛がっていた愛犬が咥えてきたメッセージには「リョウイチコロス」と書かれていた。

事件が行き詰まりを見せるなか、良一、洋子、謙介、美恵の間で激しい遺産争いが勃発。
父の死を悼まず、遺産にばかりこだわる親族たちを見て、天下一も藤井もすっかりゲンナリ気味だった。

ある日、天下一はひょんなことで源一郎殺害の犯人と、ダイイングメッセージの謎を解明する。
関係者たちを玉沢宅の庭に集めた天下一はさっそく推理を披露した。

「犯人は、あなただ!」天下一が指差したのは、長年、玉沢物産で源一郎のために働いていた山田だった。
山田の自供では、源一郎に仕えてきたが、裏切られてカッとなり、クリスタル製の文鎮で殺害したのだという。

ダイイングメッセージの謎は――。
「WEX」と書かれた紙と解読不明な文字の書かれた紙を合わせると、ひとつの文章としてちゃんと読めるものになっていた。山田に襲われた源一郎は助けを求めるために1枚の紙にメッセージを書いたのだったが、額を割られて血が目に入り、本人も気づかぬ間に2枚の紙に書いてしまったのだった。
2枚の紙をつなげると、そこに書いてあった文章は「イシャヨベ」。
必死にそう書いた源一郎は、外でテニスをしている子どもたちに助けを求めて、その紙を窓から放り投げたのだった――。

一方、会社の金庫からは源一郎の遺言状が見つかっていた。
遺言状には、遺産は良一、洋子、謙介、美恵で仲良く4等分にわけるよう書かれていた。


06/19 第10話


06/12 第9話


06/05 第8話


05/29 第7話


05/22 第6話


05/15 第5話


05/08 第4話


05/01 第3話


04/24 第2話


04/17 第1話

キャスト
天下一大五郎 / 松田翔太(まつだしょうた)
自称“頭脳明晰、容姿端麗、神出鬼没の名探偵”。「“密室殺人”や“ダイイング・メッセージ”などのミステリーのお約束の謎を解き、真犯人を突き止める」という宿命を背負い、難事件が起こるたびに突如どこからか現れ、当たり前のように捜査に加わり、事件を解決に導こうとする。しかし一方で、“時代遅れ”や“ご都合主義”と批判されることを、異常なまでに怖がっている。
植松慶太 / 入江甚儀(いりえじんぎ)
天下一行きつけのカフェで働いている店員。名探偵として活躍する天下一を慕っており、いつかは助手として事件の捜査に関わりたいと夢見ている。天性の勘で、時には事件の核心を突くことも。
藤井茉奈 / 香椎由宇(かしいゆう)
警視庁捜査一課の新人。疑問を持ちつつも、上司の大河原に促され仕方なく「ヒロインとして、主人公の名探偵と、友達以上恋人未満の微妙な恋愛関係を築かなければならない」という宿命の役回りを演じている。本人は現実主義だが、難事件が起こるたびに様々な“掟”に巻き込まれていくことに。
森山瑞希 / ちすん(ちすん)
警視庁捜査一課の女性警察官で、役目は誰よりも先に現場に駆けつけ、現状を把握、それを上司の大河原に報告することである。大のイケメン好きで、天下一をあからさまにターゲットにしている。
大河原番三 / 木村祐一(きむらゆういち)
警視庁捜査一課の警部。とぼけた推理を連発するが、実はそれは名探偵の見せ場をつくるためで、天下一の推理を裏で操り、実質的には物語の進行役を務めているかなりのキレ者。本格ミステリーの世界を成立させるにはなくてはならない存在で、本人も自分の立場・役目は重々承知している。

名探偵の掟特集ページ
ドラマコーナー
ドラマ一覧

サイトのご案内へ
無制限99円 取り放題[TOP]

JASRAC許諾番号
6834131007Y41011
Blau