名探偵の掟
[第10話]
人けのない街中で、易者が殺害された。親族に警察関係者がいるその易者は、“その手”の相談は得意だったようだ。彼の遺体の頭部には、“死亡”と書た赤いフラグが刺さっていた。06/19放送
翌日はレースクイーンが同様の手口で殺されていた。彼女は、元、大河原警部(木村祐一)の部下。優秀な刑事だったそうだが、その後、華麗な転身をしたそうだ…。
その翌日には、警視庁で殺人事件が起きる。庶務課の女性事務員が同様の手口で殺害されたのだ。
天下一(松田翔太)は、3人の共通点を見出した。それは“素人探偵”ということだ。素人探偵とは、家族・親族・恋人・友人等に警察関係者がいて、それらの人からの情報をもとに捜査を行なう人達のこと。元々、探偵業を仕事としていないを“素人探偵”というのだ。
天下一と大河原は、今回のテーマを“素人探偵殺人事件”だと睨んだ。
「油断していると、すぐに死亡フラグを立てられるぞ」大河原は天下一にも用心をするように助言するが、天下一は主人公が謎解きをする前に死ぬことはないと楽観的だった。
そんな中、女性警察官・森山(ちすん)が何者かに拉致・監禁される。犯人は、天下一を名指しで助けにくるよう指名してきた。
一緒にいた藤井刑事(香椎由宇)は罠だと引き止めるが、天下一は監禁場所の廃ビルに乗り込んで行く。
天下一と藤井は、椅子に調べられた森山を発見。2人が助け出そうとしていると、天下一は備え付けられたライフルで胸を撃たれてしまう。
幸い、胸のポケットに入っていた物で銃弾は止まり、怪我をせずにすむが…。
天下一、藤井、森山が警視庁に戻ってくると、植松(入江甚儀)が、天下一宛てに届いた“挑戦状”を持ってくる。連続殺人犯からの挑戦状で、一緒に地図が記されていた。
そこに刑事が入ってきて、いきなり大河原を逮捕する。“連続素人探偵殺人事件”の容疑者として逮捕するというのだ。なんでも、挑戦状に大河原の指紋が付いていたという。
大河原が逮捕されると、天下一は警視庁のロッカーに藤井を監禁、ロッカーの鍵を植松に託すと、「絶対に開けないように」と指示して、挑戦状に記された場所へと急いだ…。
一方、大河原は牢屋を脱獄。天下一のあとを追った…。
地図に記された場所には、大きな洋館があった。そこには天下一のほかにも、素人探偵が“挑戦状”によって呼び出されていた。
集まった素人探偵は天下一を含めて6人。
・京都祇園のお色気芸者探偵・七瀬(三浦理恵子)
・16歳でデビューしてから、ずっとギャル設定の女子高探偵・三木(雛形あきこ)
・全国を飛び回り、事件を解決しているご当地グルメ得意のトラベルライター・五島(RIKIYA)
・なんでも数式で解き明かしてしまう天才物理学者探偵・二宮(みっちー)
・日本中の難事件を全て記憶しているという推理小説評論家探偵・四条(夏八木勲)
――それと、天下一大五郎だ。
牢屋を脱獄してやってきた大河原も合流し、さっそく、洋館の捜索にとりかかる6人の素人探偵と大河原警部。
すると、既にダイニングルームで、パイロットの姿をした探偵(?)が殺害されていた。頭には“死亡”と書かれた赤いフラグが刺さっている。
次々に殺害されていく素人探偵達。ついに天下一と大河原だけが残ってしまった。しかし、天下一は「まだ一人、残っていますよ」と、不可解な事をた。
1階の大広間で、やっと警視庁内のロッカーから開放された藤井と合流する天下一と大河原。
そこに真犯人が現れる――真犯人は、四条だった。
四条は、推理小説を超えた事件が起こる現代では、推理小説は時代遅れの代物だから天下一に華々しい最終回を用意したという。それは、天下一に全ての罪をきせるというものだった。
天下一を拳銃で撃ち殺し、その拳銃を握らせた状態で自分(四条)を撃てば、名探偵・天下一による大量殺人事件の完成――というわけだ。
四条を逮捕しようとした大河原も大量の弾を浴びて殺害されてしまった。
四条は体に巻きつけたダイナマイトを天下一と藤井に見せて、「殺人犯になるしかないのだよ」と天下一に銃口を向けようとした。その僅かな隙を見て、天下一は四条を庭へと押し出し、2人で爆風の彼方に消えた。
藤井が慌てて駆けつけると、そこには穴の開いた天下一の帽子だけが残っていた。
悲鳴をあげる、藤井――。
――気が付くと、場面は宇宙ステーションに変わっていた。
そこには大河原も、天下一も、いつものように元気そうに笑っている。
天下一愛用の自転車もあった。
今回の真のテーマは“叙述トリック”だったのだ。
宇宙の彼方で、名探偵・天下一と、おとぼけ警部・大河原、天下一に恋してしまう女刑事・藤井の『名探偵・天下一事件簿』は、まだまだ続くのだった。
≪終≫
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キャスト
天下一大五郎 / 松田翔太(まつだしょうた)自称“頭脳明晰、容姿端麗、神出鬼没の名探偵”。「“密室殺人”や“ダイイング・メッセージ”などのミステリーのお約束の謎を解き、真犯人を突き止める」という宿命を背負い、難事件が起こるたびに突如どこからか現れ、当たり前のように捜査に加わり、事件を解決に導こうとする。しかし一方で、“時代遅れ”や“ご都合主義”と批判されることを、異常なまでに怖がっている。
植松慶太 / 入江甚儀(いりえじんぎ)
天下一行きつけのカフェで働いている店員。名探偵として活躍する天下一を慕っており、いつかは助手として事件の捜査に関わりたいと夢見ている。天性の勘で、時には事件の核心を突くことも。
藤井茉奈 / 香椎由宇(かしいゆう)
警視庁捜査一課の新人。疑問を持ちつつも、上司の大河原に促され仕方なく「ヒロインとして、主人公の名探偵と、友達以上恋人未満の微妙な恋愛関係を築かなければならない」という宿命の役回りを演じている。本人は現実主義だが、難事件が起こるたびに様々な“掟”に巻き込まれていくことに。
森山瑞希 / ちすん(ちすん)
警視庁捜査一課の女性警察官で、役目は誰よりも先に現場に駆けつけ、現状を把握、それを上司の大河原に報告することである。大のイケメン好きで、天下一をあからさまにターゲットにしている。
大河原番三 / 木村祐一(きむらゆういち)
警視庁捜査一課の警部。とぼけた推理を連発するが、実はそれは名探偵の見せ場をつくるためで、天下一の推理を裏で操り、実質的には物語の進行役を務めているかなりのキレ者。本格ミステリーの世界を成立させるにはなくてはならない存在で、本人も自分の立場・役目は重々承知している。
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