モップガール
[第5話]
11/09放送

一途に好きな人を守ろうとした作家・塚田(坂本真)をみすみす目の前で死なせてしまって以来、自分が過去へ戻ることで、人の運命を左右することに桃子(北川景子)は恐怖を感じていた。

そんなある日、格安葬儀で同業者の邪魔をすることで評判の葬儀コーディネーター・大津(橋本さとし)が、「リトル・エンジェルズ」の作業場にやって来る。
「リトル・エンジェルズ」が担当するはずだった葬儀を横取りしたと報告に来たのだ。激怒した社長・東(佐藤二朗)は挑発する大津に誘われるままに大津についていく。
一緒に行こうとする将太郎(谷原章介)に「こいつとは一度サシで話をつけなくちゃいけなかった」と言い、一人で大津と出かける東社長。「リトル・エンジェルズ」の社員たちは黙って社長を見送る。
その夜、警部補の横内(マギー)と里美(花形綾沙)が、大津和明殺害の容疑で、東に任意同行を求めてきたのだ。
現場に落ちていた鉄パイプに東の指紋がついていて、殺害現場近くで目撃されていたのだ。

「温厚な東が人を殺すなんて…ありえない!」

将太郎に命じられ、大津の遺品整理をはじめた桃子は、遺品の中にあったアクセサリーに触れる。このアクセサリーは、東が日ごろから大切にしているものとそっくりのものだった。
アクセサリーに触れたとたん、桃子は“あの”電気が走るような感覚に襲われ、気がつくと事件当日の朝に逆戻りをしていた。

東の疑いを晴らすために、桃子は「リトル・エンジェルズ」の過去をよく知る未樹(池津祥子)から東と大津の関係を聞き出す。
東と大津は幼なじみで、しかもずっと、ライバル関係だった。ふたりの共通の親友で幼なじみの楓(三国由奈)が流行病で死んで、その納骨をめぐり対立し、絶縁状態になっているのだ。

東と仲直りをさせるため、大津やよく行っている雀荘へ向かう桃子。必死に説得をするが大津には相手にされずに、桃子を連れ戻しに来た将太郎に連れ出されてしまう。

「今日死ぬのが大津さんで、社長が大津さんを殺してしまうのです。なんとか止めなくては…」

事情を聞いた将太郎は、大津の周辺をあたるといい、桃子には社長を見張るように言う。

それなのに、将太郎が見張っているはずの大津が、事件の起きる時間に「リトル・エンジェルズ」にやってきて、東と出かけてしまう――このままでは事件が起こってしまう。桃子が東と大津の後に尾行すると、やはり、殺人現場となった倉庫へ入ってしまったのだ。

桃子は将太郎に連絡するが、将太郎は「今忙しい!」と取り合ってくれない。仕方なく、口論して殴りあう2人を桃子は見守った。

そのとき、倉庫にあった鉄パイプの留め金がはずれて、大津の頭上に鉄パイプが振ってくる。

「危ない!!」

桃子が叫ぶと、大津は頭を抱えてしゃがみこんだ。鉄パイプは大津の目の前に落下したが、大津には当たらなかった。

大津の死亡は落下した鉄パイプがぶつかった事故だったんだ――。ほっとした桃子は、東と一緒にその場を去る。

会社に戻る途中で、桃子は不可解な点に気づく。パイプはもともと大津には当たらなかったんだ、と、いうことは、やはり大津は誰かに殺されるのか?

桃子が混乱していると、将太郎が走ってくる。将太郎は大津のいた雀荘で危ない情報をつかんだのだ。
「このままでは大津は殺される」将太郎の言葉に、東は「関係ない」と言って歩き出そうとする。
「大切なものは失ってはじめて気づくものだ。東さんに大切な友人を失ってほしくない!」桃子が東に訴えると、東と桃子、将太郎は大津の残る倉庫に走った。

倉庫では、大津がまさに殺されそうになっていた。大津が殺人犯に鉄パイプで殴られそうになった瞬間、東は犯人を殴り、大津を助ける。

犯人の付けた仮面をはがして、その素顔をみた東は唖然とした。なんと、東が可愛がっていた同業者の篠田(北村栄基)だったのだ。
葬儀社を装った篠田は、暴力団から依頼された闇で殺された死体を別の遺体の棺桶に一緒に入れて処分する闇の葬儀屋のような仕事をしていた。
篠田は「リトル・エンジェルズ」が担当する予定の葬儀を利用しようとしていたことに大津は気づいた。そこで、東を助けるために「リトル・エンジェルズ」の葬儀を横取りしたと嘘をついて、倉庫で篠田と東と自分の3人で話し合い、解決をしようとしていたのだった。

事件は無事解決。大津は死なずに済んだ。そして東とも仲直りができた。ハッピーエンドに終わったことで、桃子の心の傷も少し癒えたのだった。

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キャスト
長谷川桃子(はせがわももこ) / 北川景子(きたがわけいこ)
天然系で聞き間違いや言い間違いは日常茶飯事。勝手な思い込みで行動してしまうので、誰かに迷惑をかけることもしばしば…。でも、見た目はナイス・スタイルの美女だから実に惜しい!

本当の目標はウェディングプランナーだった。だから総合商社「エンジェル・ライフコミュニケーションズ」に就職したが、持ち前のおっちょこちょいぶりで、あっという間に関連会社の葬儀社「リトル・エンジェルズ」へと左遷されてしまう。

そんなぶきっちょな桃子だが、本当は大病院「長谷川ウィリアムズ記念総合病院」院長の娘なのだ。

ある時、死者の遺品意触ると時空を超えて過去に戻る、タイムスリーブする能力に目覚める。そして、不幸にも死んでしまった彼らの命を救うために自らの使命を感じる(!?)ようになる。

大の筋肉フェチで、自らもトレーニングに励むが、結果は今ひとつだ…。桃子の上司である大友課長との毒舌の混じるかけあいは絶妙だ!
大友将太郎(おおともしょうたろう) / 谷原章介(たにはらしょうすけ)
葬儀会社「リトル・エンジェルズ」特殊清掃課の課長。イケメンで頭脳明晰なのに残念!すごい毒舌家。カッコイイけど運動が大の苦手なところもイマイチ…。

外国人女性限定の女好き(!?)という変わった好みの持ち主で、桃子(北川景子)に対する毒舌は見ものだ。しょっちゅう対立つしているわりには、桃子には欠かせない協力者となっていく…。

正確は相当歪んでいる気がするが…やっぱりハンサムで目が離せない。
若山朗(わかやまあきら) / 高岡蒼佑(たかおかそうすけ)
葬儀会社「リトル・エンジェルズ」の頼れる社員。営業担当。

とにかくハートが熱いぞ!!体育系のテンションの高さは時として周囲をドン引きさせることも。

スポーツマンにありがちなせっかちで単純な正確。野生の感か(!?)直観に優れていて、他人の嘘は素早く見抜く能力の持ち主だ。

今はまっとうな社会人だが、昔はバリバリの元暴走族・特攻隊長!!
大河内日奈(おおこうちひな) / 浅見れいな(あさみれいな)
桃子(北川景子)の高校時代から腐れ縁が続く(!?)友人。

超忙しい週刊誌の編集部で正社員を目指し、ただ今バイトで検討中!

明るくて誰とでもコミュニケーションがとれる社交家。派手なファッションから遊び人に見られることも…。

桃子のよき理解者でお姉さん的存在だ。
横内淳(よこうちあつし) / マギー(まぎー)
池ノ浦署の警部補。白い扇子をいつも持っている。葬儀社「リトル・エンジェルズ」と馴染みの関係にある。上には弱いが下には威張る性格がなんとも…。
中村環(なかむらたまき) / 渡辺夏菜(わたなべなつな)
葬儀社「リトル・エンジェルズ」社長・東(佐藤二朗)の姪っ子。高校生。

「リトル・エンジェルズ」にバイトに来ている。

どこをどう間違えたら東の姪(!?)なのか、顔も性格もスタイルもまったく似ていない。将太郎(谷原章介)もビビる毒舌を吐くこともある、ある意味スゴイ少女だ。
謎の女性 / 堀まゆみ(ほりまゆみ)
12年前、交通事故で桃子(北川景子)を救助するも、自らが助けて亡くなってしまう。

桃子に謎の言葉を残して死んでしまった謎の女性だ。
片岡未樹(かたおかみき) / 池津祥子(いけづしょうこ)
葬儀社「リトル・エンジェルズ」の社員で経理担当。めったに笑わない、まさに"経理のオバちゃん"という言葉がピッタリの地味女。

でも、その気になれば、ものすごい美人に変身する。「女って怖いねえ…」彼女を見ていると、本当にそんな気になってくる。

人生の酸いも甘いも知り尽くした魔性の女タイプだ。

東重男(あずましげお) / 佐藤二朗(さとうじろう)
葬儀社「リトル・エンジェルズ」の社長。

正義感のある人物だが、長いものには巻かれる。明るくて押も強いところは、さすが社長だ。どうみても仕事をしていない(!?)が、どこか憎めないお得なタイプ。
長谷川隆冶(はせがわりゅうじ) / 本田博太郎(ほんだひろたろう)
桃子(北川景子)の父。大病院「長谷川ウィリアムズ記念総合病院」の院長。かっこいい伯父様タイプ。医療の腕も確かだ。

「ウェディング・プランナーになる!」といって、家を出てしまった桃子をとても心配している。

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