スワンの馬鹿〜小遣い3万円の恋〜
[第5話]
大輔(上川隆也)を突然「パパ」と呼んだ比奈子(前田敦子)は、志摩子(森口瑤子)の娘だと発覚。志摩子が一人で子供を育てていたと知った大輔は自己嫌悪に陥る。そこへ絢菜(芦名星)が現れ、大輔の行き付けの店に連れていってほしいとせがんだ。そこに偶然、通りかかった川瀬(成宮寛貴)は自分と一緒にいる時とはまるで違った絢菜の笑顔を見て険しい表情に。仕事で自分のもとにやってきた大輔に、絢菜を支えるのはあなたの役目ではないと宣告する。11/13放送
社内は隠し子騒動で持ちきりで、大輔は驚く。だが、それはパロット文具のCMキャラクターに決まっていた男性タレントの話だった。そのタレントは妻に3億円の慰謝料を払ったらしいと聞いて、大輔は驚く。帰宅した大輔は真澄(田中美佐子)から、隠し子がいるなんて許せないと言われ、ドキリ。タレントの話だったと分かって安心するが、結局、比奈子のことは言い出せずじまいに終わる。
時田(梶原善)からは子どもを産ませた女を捨てるなど許せないと言って責められ、加茂(劇団ひとり)には面白がられ、いずれにしても大輔は心外。大輔は志摩子に電話し、話があるから会ってほしいと言うが、取り込み中だからと切られてしまう。
その時、志摩子は足つぼマッサージを受けていたが、偶然隣には真澄がいた。大輔は真澄が志摩子と知り合ったと聞いて、動揺。名門高校に通っている比奈子に理英(美山加恋)の勉強を見てもらうことになり、翌日一緒に食事をすると言われる。大輔はこっそり志摩子に電話を入れ、会食を中止してくれるよう頼んだ。だが、志摩子は余計なことはせず、うまくやるからと言って切ってしまう。
翌日、大輔は絢菜からメールをもらい、一緒に食事をすることに。大輔はけじめとして、絢菜に別れを告げようと決意する。絢菜の希望で大輔の行き付けの屋台のおでん屋へ向かった。主人は営業不振で閉店してしまった文房具屋の元店主で、職を変えてからも付き合いを続けてくれているのは大輔だけだと言って、彼をほめる。
絢菜は2年前に父親を事故で亡くしたことを告白。一緒にいるとホッとさせられると言われた大輔は、絢菜なら絶対にいい人を見つけて幸せになれると言う。その言葉に絢菜は寂しげな表情を見せた。
大輔はついに意を決して真澄に話があると切り出した。だが、真澄は子供のことだと言う大輔の言葉を子作りの話だと勘違い。結局、話は噛み合わないまま、終わってしまう。
翌日、大輔は志摩子に会いに行くことに。その後を比奈子がつけていた。大輔は志摩子に、どうして今まで何も言ってくれなかったのかと謝罪。すると、志摩子は突然、大笑いし始めた。比奈子の父親は大輔ではないと言う。大輔は安心するあまり、脱力。陰でそれを聞いていた比奈子はがっかりする。
大輔は加茂や時田に隠し子騒動が解決したこと、絢菜とはもう二人きりで会わないことを告げた。そこに比奈子が現れ、大輔が父親でなくて良かったと言う。父親とは恋愛できないからだと言って抱きつかれ、大輔は困惑する。
その夜、絢菜は川瀬に連れられ、レストランにいた。絢菜は自分の父親を死に追いやった川瀬のことを責める。絢菜のことは自分が守ると言う川瀬に彼女は憤慨。頬を平手打ちして、店を飛び出していく。そして、大輔のもとへ向かった絢菜はいきなり彼に抱きつき、少しだけこのままでいてほしいと告げた。大輔もそんな彼女の体をしっかりと抱き寄せる。
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キャスト
諏訪野大輔(すわのだいすけ) / 上川隆也(かみかわたかや)大手文房具メーカー課長代理。大学時代は水球のスター選手だった。社内人気投票で、職場では良き父、良き夫、良き上司と見られているが、実はそのイメージを守るために必死。10年前に結婚した年上女房の真澄に尻に敷かれている。30代で夢のマイホームを手に入れるが、ローンの返済もキツい。小遣いは月5万円だったが、妻に娘を塾に通わせたいと言われ、月3万円に下げられてしまった。そのことを知った、似た境遇の加茂や時田たちに「3万円の会」に誘われる。
川瀬光充(かわせみつる) / 成宮寛貴(なりみやひろき)
東大在学中に起業して、財を築いたIT企業の社長。大輔の会社のビルの最上階にオフィスを構えている。大輔のあこがれの存在である絢菜(芦名星)とは過去に何か因縁があったらしく、彼女に投資会社のアシスタントの職を斡旋した。ふとしたことから、大輔に殴られてしまって以来、彼のことが気になっている。
加茂健司(かもけんじ) / 劇団ひとり(げきだんひとり)
大輔の会社のビルの1階にあるカフェの店長代理。結婚したばかりだが、セックスレスなことがショック。客の会話から、オフィスビル内の情報をキャッチしている。大輔とは小遣い3万円仲間。
諏訪野真澄(すわのますみ) / 田中美佐子(たなかみさこ)
大輔の会社の元先輩。仕事のデキる営業ウーマンで、将来の幹部候補とまで目されていたが、寿退社して専業主婦に。営業時代からの習性で外面は良く、周囲からは良妻賢母と思われているが、大輔を尻に敷いている。
諏訪野理英(すわのりえ) / 美山加恋(みやまかれん)
大輔と真澄の娘。母親ゆずりの美人で、頭もいい。真澄には何でも話すが、大輔とは距離を置いていて「必要な時だけいてくれればいい」と思っている。
時田秀喜(ときたひでき) / 梶原善(かじはらぜん)
大輔の会社と同じフロアにある食品会社のお客様相談室係長代理。バツイチ。別れた妻と子供に慰謝料や養育費を払っているため、自由になるお金は月3万円。結婚には幻滅しているが、女好き。
香月絢菜(かづきあやな) / 芦名星(あしなほし)
川瀬の会社と取引のある外資系投資会社で、常務のアシスタントを務めている。大輔や時田、加茂らの憧れの的。
黒田比奈子(くろだひなこ) / 前田敦子(まえだあつこ)
加茂の店に突然現れた謎の女子高生。なぜか大輔、加茂や時田らの名刺を持っていて、彼らの品定めをしている。
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