トライアングル
[第7話]
佐智絵が殺された25年前の事件について、秋本(佐々木蔵之介)が何かを知っているらしい。志摩野(堺雅人)にも話を聞きたい。そこで、亮二(江口洋介)は上海に渡航する。02/17放送
時を同じくして、清子(風吹ジュン)に促されるように、サチ(広末涼子)も兄・志摩野(堺雅人)に遭うために上海へと渡った。
亮二や秋本に“上海での志摩野の評判”を調べてもらっていた。秋本の話では、志摩野は事業で成功しているものの、悪い噂が絶えない人物らしい。秋本は「25年前の事件とは関係なさそうだ」とも付け加えた。
亮二、秋本、志摩野、サチの4人で夕食を共にする。そこで志摩野は自分の両親の話や妹・サチへの想いを口にした。しかし、突然、志摩野から兄だと告白されたサチは、「今さら、兄妹なんて…」と、なかなか受け入れられない。
翌日、4人で上海の街を歩いていると、志摩野が後ろから男に襲われて、持っていたカバンをひったくられた。亮二が犯人からカバンを取り返したものの、志摩野は「仕事上の些細なトラブル」と言い、警察を呼ぼうとしないし、怪我をしているのに病院にも行こうとしなかった。
志摩野を心配した亮二は、自分の宿泊先のホテルを志摩野に使わせることにする。明日、サチと蘇州に行く約束をした志摩野は、ホテルの部屋に入る前に「上海に会いに来てくれてありがとう」と、優しく微笑んだ。
その夜、亮二は秋本の部屋に泊まられてもらう。そこに東京の舜(稲垣吾郎)から電話が…。志摩野の実体を知らせてきたのだ。日本の会社は既に破産手続きをしており、志摩野本人も訴えられているという。そうとう危ない世界を歩いている人物のようだった。
亮二の電話を聞いていた秋本は、相手が25年前に事件を担当した信造(北大路欣也)の息子・舜だと知って驚く。秋本は亮二に「そんなに簡単に人を信用して大丈夫なのか…?」と口にした。そしてビールを飲みながら、秋本は富岡(谷原章介)に「信造が怪しい」と話したことを亮二に伝える。
翌朝、約束の時間になってもロビーに姿を表さない志摩野を心配して、亮二、秋本、サチ部屋に入ると、そこには床にうつぶせに倒れて死んでいる志摩野の姿が…。ドアに鍵がかかっており、荒らされたり争ったり形跡が見当たらないことから、上海の警察は志摩野の自殺と断定した。
日本に戻った亮二はインターポールに連絡をとり、今回の情報を取り寄せることに…。翌日も妹のサチと会う約束をしていた志摩野が、その夜に自殺するなんてとても考えられなかったのだ。
インターポールから亮二の自宅にFAXが届く。そこには衝撃的な事実は書かれていた。毒物は日本でしか入手できない物であること、志摩野が死亡する前日、成田空港の公衆電話からホテルに、亮二の部屋番号を確認する電話があったことなどが分かった。
つまり、毒殺したかった相手は志摩野ではなく、亮二だったのだ!
志摩野への想いがこみ上げ、亮二の胸でサチは泣いた…。
そんなある日、上海から帰国したばかりの秋本に一本の電話が入る。それは信造からだった。信造の執務室には信造のほかに均と舜もいた。
信造と均に、25年前の事件について聞かれた秋本は「殺害現場の方から逃げるように走っていく郷田の姿を見た」と話す。「ほかには、何も見ていないんだね」念を押す信造に、秋本は「…ええ」と小さくうなずく。
そのころ、亮二は今までひとりで抱えていた“25年前のあの日の秘密”を、サチに電話で打ち明けていた。「なぜ俺が時効を過ぎるのを待っていたか、誰にも言えずに黙っていたのか。君にすべてを話す…」と。
あの日、亮二は秋本を遊ぶ約束をして、ちょうど河原で待ち合わせをしていた。そこで、亮二は佐智絵の遺体を発見する。第一発見者は堀米(マギー)ではなく亮二だったのだ。何かの冗談かと思い、佐智絵を揺さぶった亮二の両手には血がベットリと付着…。慌てて立ち去ろうとしたその時、背後に足音を聞いて…。
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第1話
キャスト
郷田亮二 / 江口洋介(えぐちようすけ)代々開業医を営んできた郷田家の次男として生まれてきた男。
そんな彼にはあるトラウマがあった。
そのトラウマとは今から25年前、初恋の同級生が殺された事件の第一発見者になった亮二は、
恐怖に怯えその場から逃げだしてしまったことだった。
自分は事件から逃げてしまった…。
その後、事故で亡くなった長男の代わりに郷田家を継ぐべく医者になった亮二だったが、事件が時効となったのをきっかけに彼の中で何か新しい感情が芽生え、
突如として医者を辞め国際警察の一員となるために家を出てしまった…。
果たして亮二が国際警察官になることを決めた本当の理由とは一体…。
黒木舜 / 稲垣吾郎(いながきごろう)
西署で働く若手の刑事。亮二が日本で行動する際の相棒でもある。
刑事になった理由は子供の頃から正義感が強いと自覚していたから。
他の刑事と違ってノンキャリアだが、仕事にかける情熱は人一倍ある。
サチ / 広末涼子(ひろすえりょうこ)
日本を活動の拠点にしながらも、国内のみならず海外からも高い評価を得ている画家の女性。
郷田唯衣 / 相武紗季(あいぶさき)
国際警察として活動する亮二の妹。唯衣自身は幼かった為、25年前に起こった事件のことは全く覚えていない。
しかしトラウマを抱えながら生活をしている亮二にとっては、唯一本心で話すことができるかけがえのない存在である。
家族とあまり関わらない亮二と家族を結ぶ鍵のような役割も彼女が務めている。
志摩野鷹也 / 堺雅人(さかいまさと)
サキのことを影ながら見守る謎の男。その正体のサキを見守る理由は不明。
富岡康志 / 谷原章介(たにはらしょうすけ)
亮二の同級生の男で、現在は出版社に勤めており編集者として活躍している。
秋本了 / 佐々木蔵之介(ささきくらのすけ)
亮二の同級生の男手、現在は建設会社に勤めている。
会社ではエリート街道に乗っており、今回、上海支社の運営を任された実力者である。
丸山慶太 / 小日向文世(こひなたふみよ)
舜の同僚で先輩の刑事。まだまだ経験の浅い瞬のそばに立ち、刑事としての働きを指導している。
少女殺害事件に関する情報を持っているかもしれない男。
葛城均 / 大杉漣(おおすぎれん)
25年前に起こった少女殺害事件の被害者・葛城佐智絵の父親で葛城清子(風吹ジュン)の夫である。
葛城清子 / 風吹ジュン(ふぶきじゅん)
25年前に起こった少女殺害事件の被害者・葛城佐智絵の母親。
最愛の子供を亡くした直後、逃げるように大阪へと暮らしを移した。
黒木信造 / 北大路欣也(きたおおじきんや)
警視庁刑事局刑事部捜査一課の警視正を務める男。
25年前には“葛城佐智絵殺害事件”を担当していたが、上司の意向により捜査が打ち切り。
それから数年後、信造は異例の大出世を果たした。
この出世がもしかするとこの事件と何らかの関係があるのかもしれない。
ちなみに新人刑事・黒木瞬の父親である。
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