熱い空気あらすじ

熱い空気

【熱い空気あらすじ】

東京の閑静な住宅街にある稲村家に、ザンバラ頭に黒縁眼鏡の無愛想な家政婦・河野信子(米倉涼子)が派遣されてきた。稲村家には夫の達也(段田安則)、妻の春子(余貴美子)、中学1年生から6歳までの育ち盛りの三人の男の子、そして達也の母・繁子(野際陽子)が同居していた。

春子はいかにも医者の妻といった上品な印象だったが、体面ばかりを気にする春子の本質をすぐ見ぬいた信子は、上流階級然としたその態度に早くも嫌悪感を抱いた。

春子は信子が魅力的な女性でないことにホッとしていたが、信子は美しすぎる容姿に強烈なコンプレックスを抱いており、わざと美貌を隠すために変装していたのだった。

やがて社会的には幸福な家族を装っている稲村家の恥部ともいえる実情をしった信子は、冴えない外見や家政婦という職業を内心で嘲笑っている春子や、あからさまに蔑む子どもたちへの復讐心を抱き始める…。