犬の消えた日あらすじ

犬の消えた日

【犬の消えた日あらすじ】

恵まれた生活を送り、愛に溢れた幸福な家族、松倉一家。
気概を持って戦争の後押しに努めた一家の主は尊敬され、愛されていた。

しかし日本は致命的な大敗に陥り、戦況悪化の事実を国民に偽るようになる。
ついには玉砕という言葉で壊滅の事実さえすり替えた。

ある日、隣組の回覧板が家族に「犬の供出」を命じる。
「そんなに犬を集めてどうするの？私の犬はいい子よ！」絶叫する娘の腕から子犬が剥ぎ取られる。

娘を母は抱きしめるが、家族はそれぞれ孤独の淵へと落ちていく。
それでも必死に繋いだ手を、東京大空襲の炎が包みこんだ…。