映画監督・園子温が木村拓哉を痛烈批判! 「もうキムタクいらない
(01/28)

東京映画記者会が制定する『第54回ブルーリボン賞』が24日に決定、作品賞に園子温監督(そのしおん=50)の『冷たい熱帯魚』が輝いた。
同作品は1993年の埼玉愛犬家連続殺人事件をベースとした物語。
過激な暴力描写から日本ではR18指定となっているが、ヴェネチア国際映画祭で上映されたときは大絶賛を浴びた名作である。

同作品の他にも上映時間4時間を誇る『愛のむきだし』や、14日に公開されたばかりの『ヒミズ』など、多くの代表作を持つ園監督。
『ブルーリボン賞』受賞の際に、SMAPの木村拓哉(きむらたくや=39)を痛烈批判したとして話題になっているという。
『東京スポーツ』が報じている。

園監督が"キムタク批判"したのは、ブルーリボン賞受賞者のインタビュー取材だった。
突然
「キムタクなんて映画に起用しちゃだめなんだよ!」(引用:東京スポーツ)
と言い放ち、これまでタブー視されていた、"視聴率男"木村の批判を始めたという。

「キムタクが『ヤマト』をやってたけどさ、『スター・トレック』は無名の俳優をたくさん揃えていた。
ハリウッドは腐っても『企画自体で勝負する』というプライドがある。
それに比べて今の日本映画界はプライドがなさすぎだ!
キムタクとか使う自体がさ、本当に良くないよ」(同)
どうやら、木村が出演した映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』とハリウッドのSF映画『スター・トレック』を比較しているようだ。
確かに近年のドラマや映画は若者に人気の役者を使えば良いという風潮が少なからずある。
園監督は、その流れを何とかしたいと思っているのではないだろうか。

そしてさらに園監督は熱弁を続ける。
「映画監督は役者のプライドを育ててやらなければいけない。それが監督の職務だと思っている」(同)
「日本にはものすごい役者がごまんといるのに、それが毎回、キムタクとかだったら、役者もプライドなくなって、やる気がなくなっちゃうよ!」(同)
キムタク、いやむしろ"ジャニーズ"をキャストに使うことに対しての持論を展開した。

マスコミ関係者なら誰もがひやっとするような批判。
ひと通り話し終わった後、園監督は
「あ〜やべぇかな。オレ、どうなっちゃうんだろう」
と苦笑したというが、
「いいんですよ。最近、大島渚とか野坂昭如みたいな立場を誰も受け継がない。
そのあとを継ぐのはもう、オレしかいないのかなと勝手に思っているんです。
そういう毒舌吐いていく立場の人が1人はいないと若者が安心しない、誰もやらないなら俺がやるしかないなと。
これからも『今の日本映画界は腐った連中しかいない』ぐらいのことは確実に言いますよ」(同)
ともコメント。
今後も思うところがあれば批判を続けると明かした。

話題作・問題作を次々と生み出している園監督。
これらの厳しい批判も、世界を目指す監督にとっては当たり前のことなのだろう。(今井)


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