6月ともなると､早くも夏のクールの連続ドラマへと注目が集まり始める。
今期のドラマは､今のところ民放で言えば､日本テレビの「ごくせん」が圧勝の予感だが､7月はどうなのだろうか？
注目を集めているのが､織田裕二（おだゆうじ=40）を主演に､北川景子（きたがわけいこ=21）をヒロインに擁したフジの月9ドラマ､「太陽と海の教室」だ。
同じ月9で木村拓哉（きむらたくや=36）主演の「CHANGE」が､最近は20％台に届かず「ごくせん」に完封されているという話を聞きながらも､織田主演のドラマで挽回なるかどうか。
木村→織田という「超」がつく大物のリレーで､どうにかしてドラマ枠の権威を取り戻したいフジの意図が見えてきている。
さて､この「太陽と海の教室」は､進学校を舞台にした学園ドラマ。
織田は生徒と真正面から向き合う真面目な熱血教師､北川はやる気のない東大卒の新人高校教師を演じる。
北川自身も進学校で受験勉強を経験し､現在は都内有名私大の４年生。ドラマを通して“勉強する意味”を伝えるには最適のキャスティングだ。
現在､ドラマの成否は主演俳優だけの影響ではないという時代がきている。
視聴率合戦の報道で､主演＝スターがどれだけ視聴率を稼ぎ出せるかというステータスのはかり方があったのだが､今後はおそらく変わってくるのではないかとの見方もある。
重要視されているのが､演出家､脚本家だったり､主演を取り囲む共演者だったり､その総合的な評価。それらが視聴率評価につながってくると考えられてもいる。
実際に現在トップ独走中の「ごくせん」は､話の面白さや主演の仲間由紀恵（なかまゆきえ=28）の人気もさることながら､「生徒役を演じた大半がブレイクしていく」という伝説めいた“流れ”があるから､そこをチェックしようという視聴者の意図も大きい。
つまり､主演がすごければドラマは当たるという時代は､平成20年代には通用しなくなるのではないか､ということなのだ。
そこで､再び話は「太陽と海の教室」。
昨年､テレビ朝日系「モップガール」でドラマ初主演した北川は､
「月9は大物スターが出演するイメージ。楽しみより､どうしようという感じ」。
そして織田との共演については､「演技のこだわりを感じられる方。ついていければいい。視聴率は織田さんが背負ってくださるので心配していません」と自然体だ。
しかし､重要なのは織田だけではない。
北川と織田､そして広報にいたるまでのチームプレーがなければ､今の時代､ヒットドラマは生まれないだろう。
さて､この夏のドラマはどうなっていくのか､楽しみに見てみよう。（古田鉄寿）
今期のドラマは､今のところ民放で言えば､日本テレビの「ごくせん」が圧勝の予感だが､7月はどうなのだろうか？
注目を集めているのが､織田裕二（おだゆうじ=40）を主演に､北川景子（きたがわけいこ=21）をヒロインに擁したフジの月9ドラマ､「太陽と海の教室」だ。
同じ月9で木村拓哉（きむらたくや=36）主演の「CHANGE」が､最近は20％台に届かず「ごくせん」に完封されているという話を聞きながらも､織田主演のドラマで挽回なるかどうか。
木村→織田という「超」がつく大物のリレーで､どうにかしてドラマ枠の権威を取り戻したいフジの意図が見えてきている。
さて､この「太陽と海の教室」は､進学校を舞台にした学園ドラマ。
織田は生徒と真正面から向き合う真面目な熱血教師､北川はやる気のない東大卒の新人高校教師を演じる。
北川自身も進学校で受験勉強を経験し､現在は都内有名私大の４年生。ドラマを通して“勉強する意味”を伝えるには最適のキャスティングだ。
現在､ドラマの成否は主演俳優だけの影響ではないという時代がきている。
視聴率合戦の報道で､主演＝スターがどれだけ視聴率を稼ぎ出せるかというステータスのはかり方があったのだが､今後はおそらく変わってくるのではないかとの見方もある。
重要視されているのが､演出家､脚本家だったり､主演を取り囲む共演者だったり､その総合的な評価。それらが視聴率評価につながってくると考えられてもいる。
実際に現在トップ独走中の「ごくせん」は､話の面白さや主演の仲間由紀恵（なかまゆきえ=28）の人気もさることながら､「生徒役を演じた大半がブレイクしていく」という伝説めいた“流れ”があるから､そこをチェックしようという視聴者の意図も大きい。
つまり､主演がすごければドラマは当たるという時代は､平成20年代には通用しなくなるのではないか､ということなのだ。
そこで､再び話は「太陽と海の教室」。
昨年､テレビ朝日系「モップガール」でドラマ初主演した北川は､
「月9は大物スターが出演するイメージ。楽しみより､どうしようという感じ」。
そして織田との共演については､「演技のこだわりを感じられる方。ついていければいい。視聴率は織田さんが背負ってくださるので心配していません」と自然体だ。
しかし､重要なのは織田だけではない。
北川と織田､そして広報にいたるまでのチームプレーがなければ､今の時代､ヒットドラマは生まれないだろう。
さて､この夏のドラマはどうなっていくのか､楽しみに見てみよう。（古田鉄寿）
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