半世紀の歴史に幕! 日テレ、地上波プロレス中継から撤退

力道山時代から半世紀続いていた、日本テレビのプロレス中継が3月に終了する。

日本テレビの久保伸太郎社長が23日の定例記者会見で、4月の番組改編に伴い、「プロレスNOAH中継」を3月末で終了させることを明らかにした。CSの有料放送「日テレG+(ジータス)」では引き続き放送する。

同局のプロレス中継は、開局翌年の1954年2月からスタート。街頭テレビの時代から国民的人気を集め、63年5月のデストロイヤー対力道山戦では視聴率64.0%(ビデオリサーチ調べ)を記録するなど、テレビの普及に大きな役割を果たした。

その後、「全日本プロレス中継」などの名前で、一時、短い中断はあったものの半世紀以上放送を続けてきた。

70年代までは土曜夜8時の看板番組だったが、視聴率の低下などで放送時間が変わり、視聴率は深夜枠ということもあって1〜2%台が続いていた。

久保社長は「時代の変遷とともに(視聴率の)極端な落ち込みもあり、コアなファンに見ていただける有料課金放送に移すことになった」と述べた。

地上波でプロレスを放送するのはテレビ朝日系だけとなるが、同局では「今のところ、打ち切りなどの予定はない」としている。(松野)


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