｢アカン警察｣で批判しかない森兄弟を出演させ続ける謎!

フジテレビ系『爆笑大日本アカン警察』におよそ10回に渡り登場した準レギュラー的存在なのが､"誰にもビビらない双子小学生"森兄弟｡
2時間の特番ではもはや常連｡｢アカンほこ×たて対決｣と題して常人なら絶対ビビってしまう大物やなまはげ･ドラキュラと対決させてどのような行動を取るか観察してきた｡

常識的に考えて､テレビ番組に頻度高く登場するイコール視聴者から支持されているはず｡しかし森兄弟が同番組に出演する度､視聴者からは批判の声が殺到｡99%以上と言っても過言ではないほど､不快感を抱いている人が殆ど｡
世間から嫌われている人を起用し続ける､という一種の異常な事態が起きている｡

番組が森兄弟を出演させ続ける理由の一つとして考えられるのは､視聴率｡
森兄弟の夏休みに密着した企画を放送していた回は､9%台と二桁を下回る数字でお世辞にも良いとは言えなかった｡
2011年9月25日､ロッチに連れられて森兄弟が初上京をした回は､彼らへの批判が増し始めるに伴って､視聴率も13.3%と『爆笑大日本アカン警察』にしては高視聴率を記録｡

｢アカンほこ×たて対決｣が定番化してアントニオ猪木や清原和博がゲストで参戦した回もそれぞれ13.9%､13.6%と好調を維持｡
13%を超えた回はいずれも2時間特番で､2012年2月5日､通常枠にてなまはげと対決した回は10.7%と数字は落としたものの､一応数字的成果は出している｡ドラキュラと対決した2月26日も12.5%だった｡

2時間特番だから視聴率が伸びたのか森兄弟の影響かは個々の捉え方によって変わるものの､もう一つ森兄弟は素人故にギャラが殆ど必要ないというメリットもある｡
番組に起用された一般応募者には一律5万円が支払われるため､森兄弟がフジテレビと特別な契約を結んでいない限り､10回出演しても50万円で済む｡一人のタレントを隠し撮りしてスタジオに出演させるよりよっぽど費用が安いのだ｡

とはいえ､森兄弟の｢アカンほこ×たて対決｣もギャラ以外に費用がかさむ部分が存在する｡
例えば､なまはげやドラキュラといった人間以外の生物と対決させる時は､有名映画御用達の特殊メイクチームに製作を依頼｡なまはげはメイク費用だけで50万円かかっており､ドラキュラ編でも動物園に偽物の看板を立てたり屋敷を借りている｡ゆうに数百万円以上制作費が費やされているのだ｡

森兄弟に関しては､過度の言動が発達障害の一種ADHD(注意欠陥･多動性障害)に因るものではないかと指摘する声も多い｡
ADHDとは､小学校入学前後に発見される場合が多い発達障害で､集中困難･過活動などの症状が見られる等､日常生活において人並み外れた行動を取る幼少児を指す｡

また､発達障害でないにしても､親の躾がなっておらず､全国ネットの番組で親が自ら恥を晒していると痛烈に批判する意見も絶えない｡
ヤラセか否かは差し置いて､あまりにも他人に対するマナーが身に付いていないのは事実｡
2月26日のドラキュラとの対決で､最終的に森兄弟の兄がドラキュラに捕まった弟を助けだそうと焚き木で十字架を作り撃退する結末となったが､これは視聴者に評判が悪い森兄弟に良い印象を持ってもらおうとした演出だとすら､既に見抜かれる始末｡

結局のところ誰も得しない森兄弟の企画｡いち早く親が出演を辞めさせるか躾を施す対処を望みたいところだ｡

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