あしたの、喜多善男
[第1話]
「あと11日で自分の人生を閉じる。その11日間でやり残したことをできるかぎりやろう」11年前、唯一の友が死に、妻が去り、孤独な日々だけが残った男・喜多善男はそう決めた。01/08放送
ところがそう決心した途端、彼の周りでさまざまな事件や騒動が起こり、喜多善男は思いがけぬ運命の渦に巻き込まれていく…。
「とてもいい人」なのにどこか冴えない、「平凡な幸福を願っている」のに何故か不幸に見舞われる、そんな人生を送ってきた喜多善男(小日向文世)。
唯一無二の親友が死に、妻が離婚届を置いて蒸発し、知人の連帯保証人になり借金を背負わされ――世にも不幸な日常生活のなかで、たった1人の親友だった三波(今井雅之)の命日11日。友人の死んだ日付に、自分も死のうと善男は決意した。
三波の命日、彼の墓参りに行って帰ってきた日、電車が途中で止まってしまい、大勢の人がタクシーを待つために並んだ。もちろん、善男も。
そのタクシー待ちの列で、善男は、偶然キャバクラのスカウトマン・矢代平太(松田龍平)と遭遇する。
「自分は11日後に死ぬつもりだ」「
所持品を全部金に替えて残りの時間を贅沢に過ごそうと思っている」
善男が平太に告白すると、平太は善男に興味を抱き、善男の最後の11日間を面倒見ようと申し出る…。
平太の働く「キャバクラ」に連れて行かれた善男は、そこで平太の恋人であるリカ(栗山千明)と会う。
彼女にも身の上話をするが、リカは「死ぬのはよくないと思う」と善男に訴えた。
店を出た善男は平田に、「平太さん、あなたは私にとってパンドラの箱だ。そばにいるのは怖い…。これでお別れしましょう」と別れを告げた。
そのとき、いきなり男に全財産が入ったバッグを持ち去られそうになるが、その犯人を平太が必死で追いかけて奪い返してくれる。
危うく全財産を盗まれるところを助けられた善男は、少しだけ平太に心を開き、信用し始めるのだった…。
平太に「死ぬまでにやっておきたいこと」を聞かれると、善男は11年前に結婚後、離婚届けを置いて蒸発した元妻・みずほ(小西真奈美)に会いたいこと、母親にも会っておきたいこと、3年前に偶然出会い、そのときに「いい子だな」と思ったアイドルの宵町しのぶ(吉高由里子)と会ってみたいことを話す。
この頃、みずほは――再婚相手が事故死し、森脇(要潤)たちのサポートを受けて、亡き夫が経営していた会社の社長となっていた。と、同時に、彼女は精神カウンセラーの元をたずねるようになる。
みずほはカウンセラーの江端(岩松了)に、「最近、夢の中に最初の夫が出てくるんです。私は、前夫の夫である善男を想いだしたくないのに…」と涙ながらに訴えていた。
同じ頃、保険調査員の杉本(生瀬勝久)がみずほの身辺調査をしていた。みずほは亡くなった夫に10億円の保険金をかけていたことを不審に感じたのだ。
精神カウンセリングが終わり、自分の車に戻ろうと駐車場に向かうみずほの前に杉本は登場すると、なぜか「善男の近況」をみずほに伝える。
「そんな人は知りません!」みずほは車に乗り込み走り去った。
杉本の横には顔に殴られたようなケガをした男が立っていて、杉本と親しく話している――その男は、善男のバッグを奪おうとした男・与田(丸山智己)だった。
死を決意した1日目の夜、善男は平太が案内したマンションの一室にいた。なぜだか今日出会ったばかりの平太には心のうちを明かせる善男。だがそのとき、平太に怨みを持つ男が突入してきて、平太にナイフで切りかかった。その揉み合いに善男も巻き込まれ、ベランダに逃げた善男は不幸にもベランダの柵を乗り越えて落ちてしまう…。
平太が驚いてベランダの下を探すと、間一髪、ベランダの淵に手をかけて宙吊りになっている善男が…。
そのとき、死のうとしていた善男の口から出た言葉は皮肉にも「助けて…」だった。
間一髪のところで善男は平太に助けられる。
平太は善男の望みどおり、宵町しのぶに会えるように手配をしてくれて、善男は指定された高級クラブに会いに行く。
ところがそこに待っていた"しのぶ"は、以前善男が知っていたしのぶではなく、大きなサングラスをかけて携帯電話をいじっている、スレた感じの女だった。
しかし善男が、自分は11日後に死のうとしていることや、死ぬ前にしのぶに会いたかったことをしのぶに話すと、しのぶは急に善男に興味を示し、いろいろな話をし始める。
しのぶと別れ、自室に戻った善男は、激動の一日を回想し始める――と、そこにもうひとりの自分が現れたのだ!!
怯える善男に、もうひとりの善男はちゃんと死ぬように説得し始める。
「お前を好きな人間なんてこの世にはいないんだよ!!」
「分かっている!分かっているよ!ちゃんと予定通りに死ぬよ!!」
半狂乱状態で怯える善男。そのとき、インターフォンのチャイムが2度鳴る…。
1度目は善男だった。「ちゃんと死ねよ!」とのダメ押しだった。
2度目のチャイムに出るとドアの外には、なぜか宵町しのぶが立っていた…。
突然、時計の歯車が動き出したような善男の人生。
こうしてラスト11日間が始まったのだ。
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第1話
キャスト
喜多善男(きたよしお) / 小日向文世(こひなたふみよ)とにかく、平凡な男。性格は真面目で人を信じて騙されやすい。
本人はB級の出版社に勤務し、人並みの生活ができれば――と思っているのに、親友の死や借金、離婚など、次々と不幸に見舞われ、親友の命日である11日に死ぬ事を決意し、残り11日間を楽しく生きようとするが、そこから、彼の大波乱人生が幕を開けてしまうのだった。
矢代平太 / 松田龍平(まつだりゅうへい)
キャバレーのスカウトマン。善男との出会いは偶然タクシーに乗り合わせてこと。善男が死のうとしているのを知り、彼を利用して保険金をせしめ様といろいろ世話を焼き始める。しかし、そのうち友情に似た“情”が芽生えはじめ…。
性格は大ざっぱ。人相は見るからに「悪い奴」だが、人生に不器用なところもある。
鷲巣みずほ / 小西真奈美(こにしまなみ)
善男と離婚した、元妻。11年前、善男と知り合う前は総合病院の看護婦だった。善男と離婚後に社長婦人となるが、2番目の結婚相手だった社長は事故死する。その後は、社長業を継いで女社長に就任したやり手の女性だ。
善男の記憶に残る「みずほ」は、優しくて家庭的な女だったのだが…。夫の事故死には不自然な点もあり、保険会社が身辺調査に入っている。
長谷川リカ / 栗山千明(くりやまちあき)
宵町しのぶ / 吉高由里子(よしたかゆりこ)
杉本マサル / 生瀬勝久(なませかつひさ)
森脇大輔 / 要潤(かなめじゅん)
三波貴男 / 今井雅之(いまいまさゆき)
片山 / 温水洋一(ぬくみずよういち)
小林社長 / デビット伊東(でびっといとう)
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