キイナ～不可能犯罪捜査官～第8話あらすじ完全版

キイナ～不可能犯罪捜査官～

[第8話]

03/11放送

夜、雅（沢村一樹）が一人で車を運転していた時、トンネル内で女性の幽霊を見た。
その女性は15年前に雅が担当していた失踪事件の被害者・宮内真理子だと言う。

当時の殺害現場と思われる神社に残された状況や血痕の量から、真理子が殺害されているのは間違いなかったが、捜索しても死体が発見できず、犯人も未だ捕まっていないまま未解決事件となっていた。
雅は15年間、ずっと一人でこの事件を追っていたのだ。

そんなある日、山中で女の変死体が発見されたという一報が入る。そこは“心霊スポット”としても有名な場所だった。
発見された死体は、確かに宮内真理子だった。ところが事件発生から15年が経過したにも関わらず、死体は、まるでつい先ほど息を引き取ったように美しいままだった。

捜査員が驚くなか、キイナは皮膚の蝋化現象ではないかと言う。ある条件の揃った環境で、稀に人間の皮膚は蝋化するのだと、キイナは言う。

死体がきれいなまま残っていたことで、被害者・宮内真理子の爪の間から、犯人のものと思われる皮膚の一部が発見された。おそらく殺害される前に、真理子が抵抗して犯人を引っかいたものだろう。

さらに、キイナ（菅野美穂）たちの捜索で、遺体の発見現場が心霊スポットとして有名になったのは、失踪事件が起こった15年前からだという。
この山の所有者は、地元の代議士・桑島泰蔵（宍戸錠）だ。

その話を聞いた雅は顔色を変える。泰蔵の息子・常男（袴田吉彦）は、かつての真理子の恋人だった。
当時、捜査線上にも、常男の名前は浮かんできていた…。

常男のDHAと真理子の爪から出てきた皮膚のDHAが一致すれば、決定的な証拠となる。
雅たちは、常男を重要参考人として任意同行を求め、髪の毛の提供を求めた。
明らかに動揺する様子を見せる常男がタバコを吸って気を落ち着けていると、取調室に常男の父親・泰蔵が強引に入ってきて、常男を連れて帰ってしまった。

常男から髪の毛の提供は受けられなかったが…常男が吸っていたタバコの吸殻、そこに付着している唾液からDNS鑑定を行った。

しかし、結果は白。捜査は振り出しに戻ってしまう。

実は、宮内真理子は雅の幼馴染だった。二人は兄妹のように仲が良かったという。
殺害された日の夜、雅は「相談したい事がある」と録音された留守電を聞くことができず、
殺害されてしまったのだ。

「自分が殺したようなものだ」雅はずっとその事を後悔していた…。

時効まで残り僅かな日数しかない。雅は一人、真理子の遺体が発見された山を捜索し始めた。しかし、いつの間にか、キイナや捜査一課の全員が山の捜索に参加していた…。

枯葉の中から雅は腕時計を発見した。その腕時計を見たキイナは、その腕時計をどこかで見たと言い出し、記憶を思い起こすと…その時計をして写真に写っていた人物を思い出す。

――それは、常男の父・桑島泰蔵だった。

15年前、泰蔵は息子の常男が真理子と交際に反対していた。何とか、息子と別れさせようと、あの夜、神社の境内に呼び出し、やがて口論になって、真理子を殺してしまったのだった。

時効直前で、事件は解決した。警視庁の廊下で、雅はキイナに「ありがとう」と礼を言う…。

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