交渉人～THE NEGOTIATOR～第8話あらすじ完全版

交渉人～THE NEGOTIATOR～

[第8話]

02/28放送

真里谷（城田優）の昔の仲間だった酒井（荒木宏文）・中村（倉貫匡弘）・浅川（高橋光臣）が拉致された場所に、をある山荘に拉致した北岡（田中圭）によって連れてこられた玲子（米倉涼子）と澪（林丹丹）。北岡は、真里谷らのグループから抜けようとして、リンチにあい死亡した恋人・奈津子の復讐をするのが目的だった。

北岡は桐沢（陣内孝則）に電話をかけると、「真里谷（城田優）を連れて来ること」を要求する。そこで、警視庁幹部で緊急会議が開かれ、片山（高橋克実）が「一連の事件の概要」「玲子が５年前の立てこもり事件で殉職した矢嶋（陰山泰）の娘」ということを発表する。ざわめく会議の中、新潟県警から交渉班への協力要請が入った。

高林（大杉漣）は指揮官に桐沢ではなく木崎（筧利夫）を指名する。驚く桐沢に対して、「君は冷静な判断を欠く可能性がある。あの時と同じ失敗は許されない」と告げた。

山荘に駆けつけた木崎らの前には、なんと、北岡の代理人として玲子が現れる。玲子は北岡からの要求を木崎に伝えつつも、北岡とも駆け引きする。――誰も死なないように。

そのころ警視庁では桐沢に片山が「過去に起こった事件の重大な秘密」を打ち明けていた。玲子の父・修次は、警察の不祥事を告発しようとしていた矢先、立てこもり事件で撃たれ、死亡した、というのだ。凶器の拳銃は現場の混乱の中、「ある人物」の命令で、片山が別のものにすり替えたとも告白する。はじめて事件の真相を知った桐沢は、怒りに震えるのだった。

一方、山荘では、寒さに立てこもりの限界を感じ始めた北岡が、玲子の説得に折れる寸前だった。

高林ら警視庁の上層部は、北岡の要求どおり、真里谷の引渡しに応じる決定をする。拘置所から出発した護送車はおとりだった。真里谷は監視役の甘利（高岡蒼甫）と別の乗用車で新潟へと向かっていた。高杉は甘利に真里谷を殺害するよう命令されていたのだ。命令どおり、真里谷を撃とうとした甘利だったが、逆に拳銃を奪われ、足を撃たれたうえ、乗ってきた車で逃走してされてしまう。報告を受けた高林の形相は凄まじかった。

立てこもり現場の指揮陣にも「真里谷逃走」の情報が入るが、その時、すでに真里谷は拳銃を自分の頭に突きつけながら立てこもり現場に立っていた。北岡は猟銃をあっさりと真里谷に奪われてしまう。

山荘で元仲間だった３人に「会いたかったよ」と笑顔を向ける真里谷。「罪を自分ひとりが被ってきたのは、みんなとの友情を大切にしたかったからだ」と真里谷は話す。そんな真里谷の腕に北岡はドライバーを刺すが、真里谷はまったく平気な顔だった。

同じころ、木崎らの指揮ベースに、突如、新潟県警の捜査員が乗り込んでくる。なんと、高林からの命令で指揮権を県警に写したというのだ。県警の機動隊が周囲を囲んでいることに気づいた玲子は、桐沢との直接交渉を希望する。しかし、県警の武藤（大高洋夫）は「自分たちに任せるよう突き放す」

そこに桐沢が現れた。そして玲子に「全員を説得して投降させること」を指示。山荘に戻った玲子は、全員を降伏させるために、真里谷に「友情が誰にも届いていない」現実を告げたのだ。真里谷が激しく動揺した、その時、県警の機動隊が強行突入してくる。人質の安全は確保。しかし、真里谷と玲子はいなかった。

山奥へ逃亡した真里谷を追う玲子は、雪の中に倒れている真里谷を発見する。まったく動かない真里谷のそばによると、突然、目を開けた真里谷が玲子に飛び掛り、雪上に押さえつけると、ナイフを玲子の喉下へ刺そうとする。その時、真里谷の腕に激痛が走った。北岡がドライバーで刺した傷跡からは血が滲み出ていた。真里谷がひるんだ隙に、玲子は自分の手首と真里谷の手首を手錠でつなぐ。
「私なら、あなたを待てる」玲子の言葉に真里谷は泣き始める。

数時間後、山荘に手錠で繋がれた玲子と真里谷が姿を現す。真里谷は捜査員らに連行される。桐沢らは玲子を温かく迎えた。そんな桐沢に玲子は頭を下げる。その様子を見つめていた工藤（伊武雅刀）のもとに近づいた片山は、工藤が５年間追い続けていた「あのスクープ」を提供するとささやいていた。

新たな立てこもり事件が発生。ＳＩＴへの出動要請が入った。桐沢、木崎、そして玲子が現場に向かう。

「それでは、交渉に入りましょうか」　《終》

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