メイド刑事
[第10話]
09/04放送

通り魔事件が相次いで発生する。
狙われるのは、美容アナリストとして大人気の粧子(横山めぐみ)に似た女性ばかり。
粧子のブログにも脅迫を臭わせる書き込みがあったことから、海堂(原田龍二)の命を受けて、葵(福田沙紀)は粧子のボディガード兼メイドとして働くよう指示される。

しかし、粧子は葵の警護など必要ないと拒否。しかし、葵が粧子の取り巻き、通称“メンズ”と呼ばれているボブ(サミ・ポップ)を“粧子を狙う怪しい人”と間違えて一撃し、取り押さえたことで、粧子に気に入られて見事にボディガード兼メイドとして潜入することに成功する。

自宅の豪邸に到着した葵は驚いた。
粧子の帰宅と同時に、メンズたちが彼女を迎えた。部屋に入った粧子は彼らとなにやらエッチな会話やゲームを楽しんでいた…。

粧子を良く思っていないのは、NIKKO(ふせえり)と妹の理香(柳沢なな)のようだ。
粧子のライバルNIKKOは、粧子とキャラや美容グッズがかぶることで対立することが増えているらしい。また、理香は“女性の美を売り物にして生活している”姉を良く思っておらず、言い争いも起こっているようだった。

ある日、葵は、祇園のキャバクラ「アゲアゲ」の店長・広野(山口幸晴)と粧子が、ひと目を避けて会っているのに気づく。広野はヤクザ風の男で、粧子には不つりあいな感じがする。そこで葵はキャバクラを見張ることに…。すると理香がそこのキャバクラへ現れる。キャバクラでホステスとしてバイトをしていたのだ! さらにキャバクラで理香と粧子のライバルNIKKOと会っているようなのだ。

葵は粧子にNIKKOのことを問うと、「彼女は彼女なりの美を追求している。美容界にとって彼女はレッドダイアモンド…」と意味不明な事を口にする。さらに粧子は葵にメイドはやめて美容アシスタントになってほしいと言うのだった。

海堂の話では、最近、広野に2千万円の金が流れたという情報が入っているという。
さらに海堂は葵に、眼に見える事実だけに惑わされるなとアドバイスする。

葵がキャバクラを見張っていたある日、キャバクラの前でNIKKOが理香にこっそりとメモを渡してから入店するのを目撃する。

葵は曜子(かでなれおん)を呼び出すと、キャバクラのホステスとして潜入させ、キャバクラの中で理香とNIKKOが何を話しているのかを探らせた。

一方、粧子の館で、粧子の姉でマネージャーの悦子(宮地雅子)と粧子が話しているのを耳にする。どうやら粧子は悦子に黙って広野に2千万円の金を渡したらしい。悦子が理由を求めると「投資したのよ!」と言い張っている。

キャバクラに潜入された曜子からの報告によると、NIKKOはキャバクラでホステスに美容教室を行っているそうだ。理香は他のホステスと一緒に粧子にへばりつき、一生懸命、美容レッスンを聞いているという…。

葵は見抜いたのだ。曜子はNIKKOの実力を見抜いていた。だから妹・理香を託したのだと…。

曜子からの報告、粧子が広野に渡した2千万円。葵は考えを巡らした。そこで葵は、粧子に意外な提案を申し出る。それは粧子とNIKKOのどちらが美の頂点か決着をつける“対決”だった! 粧子は葵の提案に乗った…。

ところが粧子が背後から何者かに襲われる。しかしそれを察知していた葵が粧子と入れ替わっていたため、事なきを得る。粧子と勘違いして葵を襲った犯人を知る。

粧子とNIKKOのどちらが美の頂点か決着をつける“対決”が行われた。粧子のモデルは葵、NIKKOのモデルは理香。勝負はNIKKOが勝った。そのとき粧子は理香が美しくなったことを心から喜んだ。

粧子は理香に美しくなってほしかった。本当は自分で教えたかったが、理香は粧子のアドバイスを素直に受け入れるはずがない。だから広野に2千万円を渡して、キャバクラでNIKKOの美容レッスンを開いてもらったのだ。
それを知った理香は姉・粧子の想いを知る。

では、誰が通り魔事件を起こしたのか。
真犯人は粧子の姉・悦子だったのだ! 悦子は表ではニコニコと粧子に尽くしていたが、陰では美しい粧子をねたみ、粧子の持っているもの全てを欲しがった。粧子の金も、メンズも…。

「悪の汚れ、お掃除させていただきます!」葵は、悦子の凶器をキューティクリーナーで叩き落とすと、悦子の命令で襲ってくるメンズ達をやっつけた。

今回も葵の大活躍で、事件は無事に解決するのだった。

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キャスト
若槻葵 / 福田沙紀(ふくださき)
京都のセレブな大豪邸、海堂家で働くかわいいメイドさん。
しかし!!もうひとつの顔があるんです・・・
そう、彼女はメイド刑事!!
ご主人様の海堂俊昭から秘密指令を受け、潜入捜査で悪事を暴くのだ!!
実は、元レディース総長なのだとか・・・。
海堂俊昭 / 原田龍二(はらだりゅうじ)
海堂俊昭、この人こそ葵の「ご主人様」。
京都府警察本部長。
皆から信頼される心の熱い男である。
葵との間に秘密の過去があるようで・・・。
梶正治 / 的場浩司(まとばこうじ)
捜査一課の警部補。
口は悪いがお人よし、おっちょこちょいな一面アリ。
団地で家族仲良く暮らしている。
海堂警察本部長とは、上司と部下を越えたいい関係。
葵に捜査情報を教えてくれるとっても強い味方。
坪内さくら / 大島蓉子(おおしまようこ)
海堂家のコックさん。
とってもおいしいパンを毎朝焼いてくれる。
葵の母親的存在で、明るいおばちゃん。
朝倉執事 / 品川徹(しながわとおる)
年齢不詳で経験豊富で知識は計り知れない謎の執事だが、信頼の置ける人間である。
葵に、さまざまな過去の経験を持ち出し、アドバイスしてくれる。

百瀬玲子 / 中山恵(なかやまめぐみ)
梶と良いコンビを組む刑事。
梶の部下である。
ほのぼのとしたおとぼけ気味の人。
伊藤曜子 / かでなれおん(かでなれおん)
葵に忠誠を誓っていて、何かと助けてくれるレディース。
明るくて力強い葵の後輩。
『渋滞知らずの曜子』と呼ばれるのは、京都の道路事情を知り尽くしているからである。

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