オルトロスの犬
[第5話]
自らを助けるために危篤状態の母に付き添う加奈(波瑠)。その傍らで見守っていた碧井(錦戸亮)はその場を離れる。08/21放送
街で沢村(佐々木蔵之介)は碧井に声をかける。「君が殺したのは警察官」だと。沢村は、碧井に国家のために手を組むことを提案する。
さらに、加奈親子を襲った熊切勝(八乙女光)の画像を見せて、彼を殺すことを指示する。
「夢のような兵器だ」と沢村は言った。
碧井は熊切の父(柴俊夫)に遭い行き、勝が沢村によって監禁されていることを伝えるが、熊切はそのまま行ってしまう。
渚(水川あさみ)と澪(熊田聖亜)が家に帰ると、そこに竜崎(滝沢秀明)が…。
竜崎は碧井の居場所を尋ねるが、渚は竜崎を追い返そうとする。
竜崎は「本心では澪のぜんそくをなおしてもらわなかったことを後悔している」と渚の気持ちを見抜き動揺を誘うが、そこへ渚の恋人・正人(忍成修吾)がやってきたため、「気が変わったら連絡をくれ」と言い残し、その場を立ち去った。
このとき、正人は澪から「竜崎が病気やけがを治せる」ことを聞いてしまう。
碧井が自宅に戻ると、ドアには竜崎からのメッセージが…。
一方、竜崎が熊切の用意した部屋に戻ると、榊(高畑淳子)が歌番組を観ていた。
そこに映っていた歌手はレイ(平原綾香)。
彼女は若者から絶大な人気があったものの、喉の癌に侵されていた。「最後まで歌をうたいたい」と手術を拒否しているという。
選挙準備のため、レイを指示する人々を味方にしたいと考えている榊は、竜崎に彼女の病を治すことを指示する。さらに、治療者“リスト”を竜崎に手渡した。
「あんたは、俺に何をしてくれる?」竜崎の問いに、「何がほしいの?」と答える榊。
榊の言葉に竜崎は「あんたがほしい」と言った。
それを聞いた榊は激怒する。すると竜崎は“リスト”を破いてしまう。
そんなある日、竜崎を正人が訪ねていた。
正人は竜崎の力を使って多くの人を救いたいと言った。
そのためなら何でもすると…。
一方、渚は二宮(六角精児)に襲われる。誰もいない工場内で角材を振り回す二宮。
しかし、渚に取り押さえられる。
渚が竜崎の過去について問い詰めると、二宮は「竜崎を撮影したビデオのこと」「竜崎は10歳の頃に都内のアパートに一人取り残されているところを二宮が発見し、一緒に暮らしていたこと」。「母親は竜崎が幼い頃に死に、父親は竜崎の力を恐れて逃げたこと」などを喋った。
「シンジだ。シンジのせいだ…」二宮はそう呟きながら逃げて行った。
渚は正人から呼び出しを受ける。「喘息を治療する世界的権威を紹介する」というのだ。
待ち合わせの店に入ると、そこにいたのは正人と竜崎だった。
事情を問いただす渚に、正人は「竜崎の力を研究するために何でもすると言った」と話した。
渚が店を飛び出すと、怪しい車に押し込まれそうになるが、それを碧井が助けてくれた。
「沢村からの脅しに違いない」と渚は言うが、碧井は「脅しじゃない」と言う…。
渚は碧井に「竜崎と合わせたのは自分。だから責任を感じている」と言うと、碧井は「自分も竜崎もこの世にいちゃいけないんだ」とつぶやくと、「今夜、始末をつけます」と言って去っていった。
――その夜。
竜崎がひとりで飲んでいると、そこに沢村が現れる。
沢村は竜崎に「これ以上人前で力をつかうな」と忠告した。
席を立った竜崎を碧井が待っていた。竜崎は碧井に「力を使い始めたら家族とは縁を切れ」と忠告する。そして、「お前の気持ちがわかるのは世界で俺だけだ」と言った。
「強い駒だと思ってとりあっているが俺たちは駒なんかじゃない。俺たちはプレイヤーなんだ」
そう竜崎は言うのだった。
「自分のすべきことは、この力を正しく使うこと」そう考えた碧井は、沢村の元を訪ねるのだった。
ある日、榊や竜崎たちはレイのステージを観に行く。
竜崎は榊から「レイが歌い終わったら控室で病をなおすように」と支持されるが、竜座は「自分は気がむいたときしか治さない」といい、「治すなら今ここだ」と観客が見ている舞台の裾で、レイの病を治してしまった。
一方、碧井は沢村の指示で熊切勝を殺しに出かけていた。
碧井のあとをつけていた渚は先回りをして勝を逃がすが、そこに碧井が現れ、勝を海辺に追い詰めると触れた。勝の体は海に落下した。
沢村が熊切を裏切ったのだ…。
「次は渚の番だ」沢村はそう言った。
09/25
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第1話
手を触れただけですべての病を治す「神の手」を持っている。
しかし、人の心や命をもてあそぶような男。
謎に包まれた過去の持ち主で、心の内は見せない。
力を利用して、政界や財界に接近し、大きな力を得ようとする。
現在10年前の殺人事件の犯人として服役中。
私立の女子高に勤める新米教師。
誠実で、正義感が強い。
「悪魔の手」を持っていて、
手を触れただけで人を殺すことができる。
自分の呪われた力を強く憎んでいる。
警視庁の刑事。
捜査中に碧井と竜崎の持つ力を知った。
病気の娘を抱えるシングルマザー。
殺人事件の容疑者とされ、渚に追われる。
熊切善三とは親子である。
警察官。
監察医。沢村の大学医学部の後輩で、恋人同士なのかは謎。
渚の良き理解者で、協力者。
渚の恋人。
碧井の生徒。
勝とは親子。
竜崎を利用しようとする。
元警察官のホームレス。
竜崎の関与した事件の目撃者で、竜崎に怯えている。
警察のエリート官僚。
政界の信頼は厚い。
碧井の能力を知る人物。
社会厚生大臣。
女性初の総理大臣の座を狙っている。
竜崎の力に目をつける。
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