タンブリング
[第10話]
大会に向けて練習に励むカラ高男子新体操部。そんななか、協会が新体操部に「出場辞退」を求めてきた。06/19放送
顧問の柏木先生(AKIRA)は出場辞退しなくて済むように方々に頭を下げて回るが、あまり良い感触ではなかった。
一方、赤羽(伊阪達也 )の航(山本裕典)に対する執着と怒りは増すばかり。「もともとツルんでいたダチ」だという航だけど、赤羽の不穏な動きに周囲は心配した。今できることは、赤羽たちから何を言われても決して手を出さないことだった。
そんなある日、鷲津新体操部に一日だけカラ高の体育館を貸すことになった。「この大切な時に…」とガッカリするカラ高新体操部員たちだったが、「堂々と偵察が出来るし、演技をみることもプラスになる」と言われて納得する。
大会出場常連校・鷲津新体操部の演技は“さすが”だった。ところが練習中、ある部員から「なぜ自分じゃなく1年が大会に出るのか」という文句が…。それに対してキャプテンは「あいつのほうが、お前よりうまい。それだけのこと」とキッパリ言うのだった。
その様子を見ていた火野(西島隆弘 )は、キャプテンの姿勢を褒める。また、鷲津のバック技を見て「うちもやろう!」と悠太(瀬戸康史)が言い出した。そして、「3つバック」テストで選手を選ぼうという話が出るが、これがきっかけで部員の間で不協和音が広がっていく。
そんなある日、柏木先生と祥子先生(国仲涼子)が「男子部大会辞退」の話をしていたのを航が聞いてしまう。怒る航に、柏木は「何とかする」と言ってなだめる。ところが、後日、その話が他の部員にもバレてしまい、男子部の雰囲気はますます悪くなった。
いよいよ大会出場選手を選抜するテストの日。悠太が祥子先生に審判を頼むと、翔子先生は「バックではなく大会のときに演技する“タンブリング”をするよう」と演目を指定してきた。突然の提案のなか、みんなが演技を始めるが、結果はバラバラ…。木山(大東俊介)が怪我をしていたことに誰も気づかないような状態だ。それをみた祥子先生は「そんなみんなが関東大会に出ても恥をかくだけ。辞退しなさい!」と叱咤する。
今回のことでハッとする部員たち。そのとき土屋(冨浦智嗣)が怒った。最近の先輩たちはみんな自分のことばかり。新体操ができるというだけで幸せなことなのに、どうしてこんなことになってしまうのかと…。
部員たちのやりとりを聞いて、新体操協会長が部活動の様子を視察しに来ることになった。そして、その日、再度選抜メンバーのテストをすることになる。
前回と違い、タンブリングの演技はみんなバッチリ!そこで祥子先生は「3つバックをやりましょう」と提案する。この出来で選抜メンバーが決まることになるのだ!結果、金子と日暮里(賀来賢人)のどちらかが選抜から落ちることになる。ここで金子が成功し、日暮里が失敗する。これで金子の出場選手に決まった。
その様子を見ていた新体操協会長に、柏木先生は「みんなの夢をとりあげないでください」と頼んだ。しかし、無言で帰ろうとする会長。すると教頭が会長の前に進み出た。そして「辞退はしません」と宣言した。さらに、祥子先生も「大会では女子部男子部ともにお世話になります」と頭を下げた。
教頭も、祥子先生も、柏木先生も、僕らのために頭を下げてくれた。感動する男子部員たち!悠太は「全員で勝とう!」と部員たちに声をかけ、大会での健闘を誓い合うのだった。
大会前日。みんなが張り切って練習しているところに赤羽がやってくる。ところが、そのまま何もせず帰っていった。その様子に木山は不安を覚える。
大会当日。
赤羽とその仲間は、大会に乱入しようと鉄パイプ片手に歩いてきた。そこで待っていたのが、木山。木山はその場に土下座すると「あいつらの邪魔をしないでやってくれ」と頭を下げた…。
大会会場にやってきた男子部員たちはロッカーでソワソワしていた。そんななか、木山の携帯に、なぜか木山から電話が…。電話を受けた航。なんと電話してきたのは赤羽だった。「本当は大会をぶっつぶしてやるつもりだったけど、木山に免じて許してやるわ」という赤羽は、その代わりに赤羽に「今から来い」と言ってきた。
航が行かなければ木山は殺される…。
航は試合を他の部員に託し、木山を助けに走った…。
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キャスト
東航 / 山本裕典(やまもとゆうすけ)烏森高校3年。泣く子も黙る(?)カラ高のアタマ。
月森亮介や日暮里圭児たちとツルんで喧嘩は負け知らず。熱血で単純バカ。
周囲の生徒はもちろん、教師にさえ怖がられる存在。
気が短いため、何をやっても続かない。
月森亮介 / 三浦翔平(みうらしょうへい)
鳥森高校3年E組。
親友として航に全幅の信頼を寄せ、いつも行動を共にしている。
かなりの女好きで7〜8股は当たり前。
年齢問わず付き合った相手は数知れず。
柏木 / AKIRA(あきら)
新任でやってきた航のクラスの担任。
いかついガタイのわりに気が弱く、趣味は畑仕事。
竹中悠太 / 瀬戸康史(せとこうじ)
鳥森高校3年E組。
団体戦への出場を夢見る男子新体操部のキャプテン。
弱小・マイナーとバカにされながらも日々の練習に励む芯の強さを持つ。
江崎祥子 / 国仲涼子(くになかりょうこ)
女子新体操部の顧問。
弱小の男子新体操部に対し、事あるごとに廃部すべき、と提案する。
木山龍一郎 / 大東俊介(だいとうしゅんすけ)
鳥森高校3年E組。
群れることを嫌い、いつもひとりでいる一匹狼的存在。
航たちヤンキー軍団との仲は良くも悪くもない感じだが、
仲間になろうとはしない。
東奈都子 / 大塚寧々(おおつかねね)
航の母親。
飲食店「かもめ」をひとりで切り盛りしている。
その迫力には航も逆らえない。
日暮里圭児 / 賀来賢人(かくけんと)
航とツルんでいるヤンキーたちの一人。
里中茉莉 / 岡本あずさ(おかもとあずさ)
水沢拓 / 柳下大(やなぎしたとも)
3年生の男子体操部員。
火野哲也 / 西島隆弘(にしじまたかひろ)
2年生の男子体操部エース。航にライバル視される。
土屋聡史 / 冨浦智嗣(とみうらさとし)
1年生で新入部員として男子体操部に入部。彼が入部したことで団体戦に必要な6人が揃う。
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