歌のおにいさん
[第6話]
02/27放送

『みなうた』で『働くシルバーさん』という新コーナーが始まる。まずは、健太(大野智)の実家の工場に番組収録にやってきたメンバーやスタッフたち。さくら(須藤理彩)たちも参加して楽しく収録が行なわれていた。
そんななか、健太はロケの合間中、「だりぃ」「やってらんねぇ」といった言葉を発し、真鍋(木村佳乃)から、「言葉遣い」や「喫煙」を注意される。


相変わらずの健太だったが、なぜか、子どもたちの間では人気抜群。焦ったのは、守(丸山隆平)だった。番組へのハガキも健太のものが大半で、守はイマイチ…。

そこで、起死回生を狙った守は、「ソロを歌わせて欲しい!」と申し出た。収録は順調に進み、なかなかの出来に守もスタッフもひとまず安心する。

ところが、放映された後の視聴率の結果では、守のソロ部分は視聴率グラフがグッと下がった。それに比べて、健太がメインだった『働くシルバーさん』のコーナーが、番組の最高視聴率を獲得していた。

ある日、氷室(戸次重幸)が主役をしている劇団のチラシを守は発見する。もともと、ミュージカルスターを夢みていた守は、内緒でオーディションを受けてしまう。

また、一方では明音(千紗)はソースケ(SAI)の作った楽曲のデモテープがプロデューサーに相手にもしてもらえないことに落ち込んでいた。水野明音の音楽だけがほしいんだという安斉に、明音は悩んでしまう。

明音が健太の家へ行くとそこでさくらに会う。健太の家族、さくら、明音で夕食をする。みんなで『みなうた』のDVDを見ながらワイワイと食事をする。
「なにか困ったことがあったら言えよ」という健太に、明音は悩みを打ち明ける。

そんなある日、健太は守が落ち込んでいることに気づく。守はオーディションで落選をしたそうなのだ。内緒でオーディションを受けたことを怒る健太。そんな健太に守は自分の気持ちをぶつけた。

「負け続けてきた人間の気持ちなんか矢野くんにはわからないよ!」という守に、健太が負け続けてきたことを告白する。そして、自分にはもうここしか居場所がないことも…。

「俺らはふたりで歌のお兄さんだろ」。

守は「もう一度ここで頑張っていく」と決心を健太に伝えた。健太もタバコをやめることを決意。立派な「歌のお兄さん」を目指してまい進することを誓った。

ところが…『みなうた』が3月いっぱいで打ち切りになることが決まったというのだ!!


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キャスト
矢野健太 / 大野智(おおのさとし)
矢野健太は長年放送されてきた教育番組『みんなでうたお!パピプペポン』の“新人”歌のおにいさん。
元々はロックバンド『ジゼル』のボーカルとして活動していた男なのだが、ある日突然、そのバンドが解散。
しかもそれと同じタイミングで恋人にもフラれてしまった。
やることもない、恋人もいない、そんな生活が続いて家では家族にニート扱いされていた。
そんな彼がこのままじゃダメ人間になると必死に職を探した結果、なぜか歌のおにいさんになってしまった!?
一体どうして僕が歌のおにいさんなんかになっちゃうの!?
真鍋杏子 / 木村佳乃(きむらよしの)
『みんなでうたお!パピプペポン』を担当する凄腕の女性プロデューサー。
ベテランお兄さんの氷室が番組を支配している今の状況をなんとかしたいと毎日のように考えている。
そんな彼女がある日、番組にとって救世主となりそうな健太を見つけ、半ば無理やり健太を新人おにいさんにしてしまった。
果たして杏子にはどんな計画があるのだろうか!?
水野明音 / 千紗[GIRL NEXT DOOR](ちさ)
健太がボーカルを務めていたバンド『ジゼル』の紅一点。
愛らしいルックスの上、コアなファンも多い。
理由も伝えず、バッサリ健太に別れを告げたのがこの女の子である。
どうして突然健太をふったかは今のところ不明。
氷室洋一 / 戸次重幸(とつぎしげゆき)
『みんなでうたお!パピプペポン』の“ベテラン”歌のおにいさんで、番組を完全に支配している権力者。
周りからは王子と呼ばれており、逆らう者はだれもいない。
なぜなら彼に逆らえばあっという間に首を切られてしまうからである。
そんな彼は極度のナルシストでもあり、誰よりも自分が一番かっこいいと思っている勘違い男。
斉藤守 / 丸山隆平(まるやまりゅうへい)
健太と同じオーディションに参加し、見事に合格した“新人”歌のおにいさん。
音楽大学の声楽科を卒業した彼は以前から、将来は氷室のようなミュージカルスターになりたいと夢を抱いていた。
そのためにも歌のおにいさんとして人気を出してなんとか顔を売ろうと思っている。
明るいキャラクターで健太と比べるとはるかにおにいさんに向いているように見える。
美月うらら / 片瀬那奈(かたせなな)
元高松塚歌劇団のキトラ組に所属していた歌のおねえさん。
その実力は本物で、高松塚歌劇団で活躍していたころと同じくらいの活躍を見せている。
番組では常に氷室を崇拝しており、子どもの前で歌う童謡はなぜかいつもオペラ調である。
矢野さくら / 須藤理彩(すどうりさ)
健太の姉でしっかり者。弟は私がしっかり育てなければと幼い頃から父・光雄と一緒になに健太の尻を叩いて教育してきた。
もちろん大人になった今でも姉は健太にとって恐怖な存在である。
清水さやか / 滝沢沙織(たきざわさおり)
『みんなでうたお! パピプペポン』でメイクを担当している女性。そんな彼女の性格は一言で言えば“ツンデレ”。
番組の絶対的支配者である氷室に対しては常に優しくメイクも丁寧なのだが、なぜか新人の健太にはとてつもなく冷たい。
これは素なのかそれとも…。
小山克己 / 金児憲史(かねこのりひこ)
健太の実家である工場で働く男で、健太が心から信頼しているよき理解者。
健太が歌のおにいさんになった時も、家族にこのことを知られたくないという健太の願いを聞き入れ、
必死に隠蔽工作を手伝うことに。
矢野光雄 / 小野武彦(おのたけひこ)
健太の父で実家の工場を経営している。
幼い頃から健太と姉のさくらを一生懸命育ててきた男。
ろくに仕事もせず家にいる健太に対して、しっかり仕事をしろと怒鳴る日々だが、
本当は誰よりも健太のことを心配している。
中村洋子 / 永池南津子(ながいけなつこ)
『みんなでうたお!パピプペポン』の番組制作スタッフ。
氷室を怒らせと自分なんかすぐに首を切られてしまうと心配しており、
毎日のように氷室のご機嫌を影ながらうかがっている。

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