ヤッターマン」主題歌作曲者が製作サイドに突きつけた「ノー!

「ヤッターマン」のリメイク版が1月14日に始まった。しかし、オープニング曲「ヤッターマンの歌」を作曲し、歌っていた山本正之(やまもとまさゆき・56)が、新録音された「ヤッターマンの歌」の製作過程を、所属事務所のWebサイトで暴露したことが話題になっている。

オリジナルの「ヤッターマン」は、1977年から2年間にわたり「タイムボカンシリーズ」第二作目として放送されていたもの。

そして、この作品のオープニング曲を補作詞・作曲し、歌っていたのが山本だった。

リメイク版を製作する読売テレビは、今回の主題歌について「歌手も、新しい、若い人、たとえばアイドルなどを起用して、ヤッターマンをまだ知らない、現役の高校生や、いやもっと、小学生、こどもたち、を虜にしたい(山本の文章「 『ヤッターマン』についてファンのみなさまに報告」)」と説明。

この申し出を山本は「快諾(同)」

ところがその後、インターネットに「ヤッターマン主題歌を歌いたい有名人募集!(同)」の記事が掲載されると、なぜか翌日の打ち合わせで「いつのまにか作られていたデモCD(同)」を聴かされることになったというのだ。

「ところどころメロディーが間違っていた(同)」というこの「デモ(同)」を歌っていた歌手は「ロックバンドとしてデビューし、大ヒットしてスターになった年が丁度1977年のヤッターマンの年であり、『ヤッターマン』には特に強い思い入れがある(同)」ということに、山本は驚く。「あれ?、若い世代を虜にするんじゃなかったの?(同)」

この問題の歌手。ズバリ世良公則だ。制作側の「新しい人、若い人」という説明は何だったのか?

そしてついに、新「ヤッターマン」のオープニング主題歌が完成するわけだが、その曲は、「あの時、私がデモテープと思い込んでいた、あの録音物の、メロディーのまちがったところが直された、もの、。だった(同)」というのだ。

山本の文章を読む限り、製作サイドに不誠実な部分があるという印象は拭えない。その文章そのものについては、本記事に引用された部分を使ってネット検索することができるだろう。

山本の所属事務所のサイトでは、1月10日頃「 予定していた期間を終えた」と、この文章の「掲載を終了」しているが、こうした山本の思いが伝わったのか、新主題歌にはファンからの不評の声も多いようだ。

2009年には三池崇史監督による実写版が公開される「ヤッターマン」だが、こちらもドロンジョ様役の深田恭子のキャスティングに「?」の声が集まるなど、どうも新作ヤッターマンにはゴタゴタがついて回っているようだ。

ちなみに新「ヤッターマン」の視聴率は視聴率は関東で10.5%、関西では17.7%というアニメとしては異例の高視聴率をマークした。(淺川)


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