「おくりびと」滝田監督新作「釣りキチ」に世界30カ国からオファー
(02/27)

第81回米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の滝田洋二郎監督が26日、成田空港着の大韓航空機で帰国した。

オスカー獲得を受けて、次回作「釣りキチ三平」(3月20日公開)にも世界30以上の国と地域から配給のオファーが殺到しているという。

配給の東映によると、アカデミー賞授賞式前からすでに数カ国から海外配給の打診はあったが、外国語映画賞を受賞した23日以降、同社にはオファーの電話が殺到。

まずは矢口高雄(やぐちたかお=69)の同名原作漫画が出版されている韓国、台湾などのアジア圏をはじめ、アニメ版が放送されたイタリア、フランスなどから。

さらに、過去に同作の実写映画化をハリウッドで企画したこともあるアメリカなど、この日までに30カ国以上からの引き合いがあったという。

東映は今後、各国の配給会社と交渉を重ね、世界配給に向けて乗り出す構えで、5月に南仏で開かれる第62回カンヌ国際映画祭のマーケットでも「釣りキチ──」のプロモーションを展開するという。

国内でも、前売り券の売り上げはオスカー受賞前の4倍の売れ行きで、25日のマスコミ向けの試写は約60席すべて埋まる盛況で、一般向けの試写会の応募状況も好調のようだ。

また、「おくりびと」は既に、韓国、香港、米国など計38カ国での配給が決定。

さらに50件以上のオファーを受けており、配給の松竹は最終的には100カ国での公開を目指すという。(淺川)


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