「吉本のそういう所が大嫌い」 事務所の体質に反旗を翻した加藤浩次!
お笑い芸人界で、縦社会が最も厳しいと言われるのは、間違いなく吉本興業だ。年齢は関係なく、キャリアが一年、いや一日でも長い方が先輩であり、絶対的に立場が上である。ダウンタウンほどの大物になれば、大御所の先輩芸人にも遠慮なくツッコむ芸風も成立するが、もし若手が真似したらどうなるか保証はない。その為、吉本興業所属芸人は他事務所所属芸人のキャリアを気にすることもあり、例えば千原ジュニアが日本テレビ系『しゃべくり007』に出演した際、ネプチューンやくりぃむしちゅーに芸歴何年なのか尋ね、自分より先輩なのか後輩なのか真っ先に確認していた。

しかしながら、そういった厳格な縦社会を好まない芸人もいる。4月4日放送のフジテレビ系『もしもツアーズ 春休みSP』で、お笑いコンビ・ずんの飯尾和樹がゲストのめちゃイケメンバーに対し、「なんでで、矢部君と加藤さんタメ口になってるの?」と質問した。
矢部浩之はナインティナインとして1990年デビュー。ずんも同年デビューなので両者は同期にあたるが、加藤浩次は1989年デビューなので一年先輩だ。飯尾和樹と加藤浩次はプライベートで飲みに行くほど親しいが、先輩後輩関係は守っている。にも関わらず、同じ事務所の後輩である矢部浩之がタメ口で接しているのだ。

この問い掛けに対し加藤浩次は「俺、関係ないの! どうでもいいんだよ、そこ! 俺は吉本のそういうルール大嫌いなんだよ!!」と回答。彼は、1995年デビューのおぎやはぎとも仲良しだが、彼らは「浩次くん」と君付けで呼ぶ。それでも一切怒ることはない。縦社会の概念を取っ払うことで、後輩とも打ち解けやすい部分があるのかもしれない。

細かい所で一々「俺は先輩だ」などと言う芸人は、加藤浩次のような器の大きさを見習った方がいい。
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