バンビーノ第11話あらすじ完全版

バンビーノ

[第11話]

06/27放送

バッカナーレ定休日のその日、突然美幸（内田有紀）から伴（松本潤）へ緊急事態だと電話が入る。急いで店に集まったバッカナーレの従業員達。イタリア大使館からのお願いでボーリングイタリア代表選手へのもてなしが任されたのだ。全員で協力して料理作りに励む、かくしてイタリア代表選手達は料理に大満足して帰った。バッカナーレの重大責務は大成功に終わった。
その後、伴とシェフ宍戸（市村正親）はイタリア料理について語り合う。宍戸のイタリア修行の思い出話を聞いて感動した伴は、イタリアへの憧れを抱くようになる。

シェフ宍戸はある決意を固めていた。そして美幸、桑原（佐々木蔵之介）、与那嶺（北村一輝）を呼び出した宍戸は大切な話を3人に告げた。その後、ホールに集められた伴たち全員は、美幸から「宍戸がバッカナーレを辞める」という話を聞かされる。宍戸はまたゼロから料理をやり直したいと言い出し、どこかへ旅立ってしまったのだという。全員、驚きと不安が隠せないでいた。

閉店後、今後のバッカナーレについて語り合う厨房。そこで香取（佐藤隆太）が店を移る気でいることを知る。店が大変な時に勝手な事を言い出す香取に反感を露にする伴、しかし香取は自分の店をだすという夢のもと、一人前の料理人を目指し、色々な店で料理を学びたい気持ちを熱く語る。店の為に働くのではなく、自分の為に働くのだという信念を前に何も言えなくなってしまい、考え込む伴。

美幸と桑原と与那嶺が3人でシェフについて語り合っているところに遭遇する伴。そこで美幸がバッカナーレを守っていく自信がないと話しているのを聞いてしまう。桑原もまた突然の事に不安を抱いているようだ、しかし与那嶺は宍戸に縛られるのではなくこれからは3人で好きなように店を変えていこうと励ます。「上の人間の作ってきたものをぶっ壊すのが下の人間の礼儀だ」という言葉に元気付けられる美幸と桑原、立ち聞きしていた伴もまたその言葉に心動かされるものがあった。そして宍戸の話していたイタリア修行の話を思い出していた、宍戸のかっこいい生き様に負けたくないと決心した伴は、美幸たちの前に出て行き「イタリアに行く事にした」という決意表明。桑原はイタリアから戻ってきてもバッカナーレに居場所はないと引き止めても、伴の想いは変わらない。3人はその熱い想いに負け、伴を応援する事に。

部屋に戻った伴は、当たって砕けろとイタリアの店へところかまわず手紙を書き始めた。中々返事が来なくとも伴は諦めることなく手紙を書き続けた。
バッカナーレから香取が去る日がやってきた。1人バッカナーレの表に出た香取は一礼をし、自分の道を歩き出した。伴は寂しい気持ちを抱えながらも自宅に帰る、するとポストに1通の手紙。受け入れてくれる店がやっと見つかったのだ。

そして伴もまたバッカナーレを旅立つ日が・・・、従業員全員の前で挨拶をする伴、しかし挨拶が終わっても従業員全員、普段と何も変わらぬ態度で開店の準備を始める、その様子に伴は寂しさを感じる。
伴は最後の注文であるパスタを作り終える、そして1人ロッカーに戻るとコックコートを見つめ続ける。そこへ与那嶺から呼び出しが。ホールに出向くと・・・全員が伴を待っていた。バッカナーレには辞めて行く人物に恒例の儀式があった、感謝の意を表してバッカナーレのフルコースを召し上がってもらうというもの。伴はフルコースを食べ始める、一口食べるたびにバッカナーレの思い出が蘇る、いつしか涙がこぼれ始めていた伴は、全員が暖かい目で見守る中「最高においしかったです」と最後の言葉で締めくくった。

イタリアに着いた伴は、ガイドブック片手に街を歩き始める。店の前に立った伴は新たな決意の元、その扉を力強く開いた。

その後、バッカナーレはいつもと変わらない忙しい毎日だ、そこへシェフの宍戸から手紙がくる。どうやら外国の小さな島で店を始めたらしい。日本人の店と言うことで馬鹿にされ、まだ客は1人もこないようだ。しかし宍戸は今まで味わえないほどのやりがいを感じているようだった。宍戸もまた、新たな道を自らの力だけで歩み始めていた。

伴は新たな店でイタリア人従業員を前に、覚えたてのイタリア語で自己紹介をしていた。伴は拳を固く握ると、こう言った。「バンビーノと呼んでください！」、伴の新たな道が幕を開けた瞬間だった。

～fin～

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