薔薇のない花屋第1話あらすじ完全版

薔薇のない花屋

[第1話]

01/14放送

妻は出産のときに、娘を産むのと引き換えに死んでしまったのだ。
それからは一生懸命働いて小さな花屋を開く。毎日の生活に追われながらも、親子２人で地道に暮らしていた。

ところがある日、盲目の女性・白戸美桜（竹内結子）が現れたことで、生活が少しずつ変わっていく。ちょうど同じ頃、ホストクラブで助けた工藤直哉（松本翔太）も汐見栄治（香取信吾）の家に居候をしはじめた。

栄治には心配なことがあった。娘の雫のこと。彼女は家でも学校でも顔からスッポリ袋を被って生活をしているのだ。
「そんな袋を被って、学校でいじめられないの？」
「大人気よ。友達もたくさんいる」
実際に雫には友達がたくさんいた。クラスだけでなくてほかのクラスでも。

栄治と学校から帰るとき、雫は栄治に『北風と太陽』の話を始める。雫が話し終わると、栄治はつぶやいた。

「でも――もし太陽が恋人だったら、悲しいかもしれないね」

太陽は近づきすぎると相手を真っ黒に焦がしてしまうでしょ？　相手が温かいな、優しいな、と思うくらいに離れていなければいけない。それは辛いよね。

「パパは太陽みたい。優しいし、私を大声で一度も怒ったこともない…」そういうと雫はゆっくり、いつも被っている袋をゆっくりと、取った。そんな雫に優しく栄治は話す。「パパは太陽じゃないよ。雫を焦がしたりしない」

一方、とある病院の手術室。手際よく手術をこなす女性が――それはなんと、盲目のはずの美桜だった。
美桜は病院の安西（三浦友和）に栄治に取り入り、彼の心を奪い、何もかも奪い、栄治を破滅させるように使命を受けていたのだ。

安西は美桜に言い放つ。「どちらにしても、君には選択権などないのだから――」

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