エジソンの母第1話あらすじ完全版

エジソンの母

[第1話]

01/11放送

「え、これって、悪い夢？」
「残念ながら夢じゃないんだ」

学校教師・規子（伊東美咲）は、婚約者・美浦（谷原章介）に「君は美人だからつきあっていたけど、君はちっとも面白くない…だから、別れよう」突然別れを告げられて規子はショックを受ける。
それでも規子は落ち込んではいられない。規子には可愛い小学生の教え子が待っているのだから…。だけど、はやり美浦のことが頭からはがれられない…。

ある日、規子のクラスに大変な問題児だという噂の転校生・花房賢人（清水優哉）がやって来る。どうやら、その母・あおい（坂井真紀）も問題のある母親らしい。

もしかして、今年って最悪の年…!?

自己紹介も無事終了。心配していたのに、見る限り普通の良い子にしか見えない――
ホッと胸をなでおろす規子。

さっそく、授業がスタートする。
ところが、賢人は「どうして1＋1＝2なの？」と、立て続けに質問をまくしたててくる。規子のクラスは大混乱だ。

子どもの大騒ぎの声に、1年学年主任の加賀見が教室に飛び込んでくる。

「どうして、１＋１＝２なの」「どうして、足すの？」「どうして、算数を勉強するの？」

賢人の答えに加賀見は、キレた。
「もう、いい加減にヘリクツはやめなさい!!」
「ヘリクツってなに？」
「屁よ！屁!!」
その答えに、ますます教室は大混乱する。

子どもたちは、もっと冷静だった。
「ちょっと面白い子だよね～！」

家に帰ると規子は、また美浦のことで悩みだす。今さら婚約破棄なんて…今更、そんなこと親にいえないよ！

翌日も賢人に子どもたちは引っ張られっぱなしだ。
「花房君、面白い!!」
授業にはならないけど、本当に子どもたちは楽しくて仕方がないようだった。

ある日、規子は美浦に会うために大学に行く。ひょんなことから美浦に賢人の話をすると、美浦は非常に興味をもった。
「彼は天才だよ！」

翌日に子どもたちから学校の話を聞いた保護者たちが学校に怒鳴り込んできたのだ。
加賀見と規子はひたすら謝った。

その晩、花房の家を訪問する規子は、あおいと話をして、少し賢人の見方が変わる。

ところが翌日も賢人は人体模型を生き返らせようと電気を通そうとして、大騒動を巻き起こしてしまう。

加賀見から学校に来るように呼びだされていたあおいも、たまたまその場に遭遇し、慌てて賢人のところに駆け寄った。

「あなたの頭は腐っているわ！」加賀見の言葉に、母親は賢人のトラブルを謝りながらも「賢人の頭は腐っていません。そんな言葉で片付けないで、この子の好奇心をあたたかく見守ってください…」と加賀見にお願いする。

母が加賀見と話をしている間、賢人と規子は教室で待っていた。

「先生、なんで１＋１＝２なの？」
「１＋１＝２じゃないこともあるんだって。でも、今は１＋１＝２として前に進むと、足し算も引き算も計算ができて楽しくなるわよ…そう言っても、わからないわね」
「先生、わかった！１＋１＝２、１＋１＋１＝３…先生、なんだか面白くなってきた!!」

その瞬間、心の中の何かが、ほんの少しだけ解けていくのを規子は感じた。

そう。まずは自分が前に進まなくては…
翌日、規子は気合を入れて教室の扉を開ける。

すると目の前に、今にもベランダの壁を乗り越えて、鳥のように羽ばたこうとしている賢人がいた…。

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