3年B組金八先生〜2007
[第11話]
12/20放送

桜中学では、坂本幸作(佐野泰臣)の教育実習が無事に終了した。それを坂本金八(武田鉄矢)が喜んでいると、幸作は沖縄の教員採用試験を受けるという話を聞いた。
それを問い詰めると、幸作は結婚を前提につきあっている人がいて、彼女が沖縄出身で教員採用試験にうかったため、自分も受けたいのだといった。

ある日、北山大将(亀井拓)が目の周りにアザを作って登校してきたため、クラスは騒然となる。以前から、大将の父親が家族に暴力をふるうという話を耳にしていた金八は「原因は父親だろう」と察するが、大将は何も語ろうとはしなかった。

そこへ、息子の対処に思い悩む里中憲太郎(サトケン/廣瀬真平)の父親・和彦(小宮孝泰)が、金八のもとに相談にやってきた。 受験のことは心配ないという金八に、和彦は「もう高校なんてどうでもいい。あの子の笑顔さえ見られれば」という。
そんな和彦を金八は3Bの生徒たちに合わせ、彼らに相談するように提案する。すると和彦は教室にいき、自分が今までにサトケンに対し、いい高校に入り、いい大学に入ってほしかったというようなことを正直に告げる。そして、今は毎日メールをしているけれど、返事がこない話までした。
みんなどうしたらサトケンを外に出せるか話し合っていると、大将は和彦に「あんたは自分勝手だ。もしサトケンを外に出したいんだったら、アンタが消えりゃいい」と暴言をはく。

翌日、サトケンの母親から、「和彦がくも膜下出血で亡くなった」と連絡があった。金八がそれを3Bの生徒たちに伝えると、みんなは信じられずに茫然としていた。

その夜、サトケンはお葬式にも出てこようとはしなかった。金八は学級委員とともに、サトケンの部屋の前に行き、彼に語りかける。そして、昨日、学校にやってきてみんなとサトケンについて話し合ったことも伝えた。金八は「お父さんは最後に先生にこうおっしゃったんだ。『私は野球だけじゃなくて、大切なクラスメートも取り上げてしまった。早く憲太郎をクラスに返してやりたい』って」と言い、下に降りていった。
そのころ、大将は和彦に「アンタが消えればいい」と言ってしまったことをひどく後悔していた。

下で待っている金八に、サトケンの母親が和彦の携帯を渡した。それを読んだ金八はもう一度、サトケンの部屋の前に行き、「おれが若かったら、このドアを蹴破ってでも下に連れていく。でも、先生も賢くなったからそうはしない」といいつつ、「いつまで甘えてるんだ! おまえは試験からも逃げ、3Bからも逃げ、野球からも逃げた。そして、お父さんの死からも逃げている。自分で立って歩け! そして、お父さんをもう楽にしてやれ!」と怒鳴り、今からでもできる親孝行は、下におりてきて、お父さんにお別れを言うことだ、15年間も育てていただいてありがとうございましたと礼を言えというのだった。

と、ドアがあき、サトケンが出てきた。金八は「お父さんにさよならを言おう」と下に連れていき、サトケンに父・和彦が送り続けたメールを見せる。サトケンは震える手でそれを受け取り、それを読んだ。
そんなサトケンに、金八は「でもな、お父さんが苦しんで亡くなったとか絶対に思うな。お父さんはおまえの一番好きなお父さんに戻られて亡くなった。立派な人生だった」と語りかけた。サトケンは、物言わぬ父に向って「ありがとうございました」と繰り返し言うのだった。

翌日、金八は授業で「生」と「死」という感じについて話をする。「生」は「死」に支えられている。サトケンも早くお父さんに支えられるといいな、と。

そして、サトケンはとうとう登校することができた。そんなサトケンを3Bのみんなは笑顔で迎えるのだった。
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キャスト
本田知美 / 高畑淳子(たかはたあつこ)
坂本金八(さかもときんぱち) / 武田鉄矢(たけだてつや)
東京都足立区立桜中学の3年B組担任。国語の先生。生徒や先生からは金八先生と呼ばれて慕われている。担任のクラス内で起きる様々な問題に体でぶつかって解決へと導いていく熱血先生だ。受験至上主義の学校体制に疑問を持っている。
坂本乙女 / 星野真里(ほしのまり)
北尚明 / 金田明夫(かねだあきお)

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