小児救命
[第8話]
12/11放送

クリニックは経営状態が深刻に。狩矢(塚本高史)は宇宙(小西真奈美)に代わって資金のやり繰りをするが、赤池(渡辺えり)らはそんな彼のやり方にとまどいを隠せない。看護師らスタッフ不足も相変わらずの状態だった。

その頃、啓翠会総合病院で脳腫瘍患者の亜美(大森絢音)の手術が始まっていた。片目だけでも視神経を残してあげたいと願う柾(陣内孝則)だったが、彼女は両目の視力を失ってしまう。そのことを聞いた宇宙は啓翠会総合病院へ駆けつける。

自分の目が見えなくなってしまったことを知った亜美は失意の中にいた。だが、宇宙に励まされて、ようやく笑顔に。両親の広樹(デビット伊東)と篤子(横山めぐみ)も、娘を支えていくことを決意する。

宇宙がクリニックに戻ると、無理なシフトに限界を感じた看護師たちからクレームが噴出する。賢斗(勝地涼)は看護師一人分の給料のために自分を辞めさせてほしいと申し出た。狩矢(塚本高史)は宇宙に対する賢斗の想いと複雑な心境を感じ取り、言葉を失う。

宇宙は意を決して冬悟(大杉漣)に借金を申し出る。冬悟はそれを了承するが、クリニックの危機を一時的に乗り越える程度の策でしかない。狩矢はクリニックが軌道に乗るまで、給料をもらうことを辞退する。

一方、啓翠会総合病院でも小児科が閉鎖の第一候補に挙がっていた。そんな中、川で溺れて心肺停止となった柾の息子・陽太(荒木博斗)の搬送要請が入る。だが、急患で手が回らず、柾は搬送要請も断わることに。結局、陽太は宇宙のクリニックに運ばれてきた。宇宙らの処置で陽太は息を吹き返すが、柾は息子に何もできなかったしてやれなかった自分を責める。

後日、宇宙のもとへマスコミが押し寄せる。啓翠会総合病院の患者のたらい回しについて、コメントを求めてきたのだ。そんな彼らに宇宙は医療現場の実情も知って、たらい回しという悪循環を断ち切る方法を一緒に考えてくださいと言い放つ。
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キャスト
青山宇宙 / 小西真奈美(こにしまなみ)
このドラマの主人公・青山宇宙は小児病院で院長を務める小児科専門の医師である。
現代社会では子供の病気に対応する専門医が不十分であり、一人の小児科医が泊り込みで連続勤務をすることが当たり前になっていた。
そんな現状を目の当たりにした宇宙はせめて自分の病院では納得できる仕事ができるよう一人奮闘する。
しかし、現状は宇宙が思っているほど甘いものではなかった…。
小暮賢斗 / 勝地涼(かつぢりょう)
救命救急士として働いている男。元々は小児科医になることが夢だったのだが、経済的な理由で断念。
少しでも現場に関わりたいと理由から救命救急士になった。
働きながら青山宇宙の存在を知り、彼女に徐々に憧れを抱くようになる。
狩矢俊介 / 塚本高史(つかもとたかし)
青山宇宙の恋人。俊介自身も小児科の医者であり職場での出会いがきっかけとなり付き合い始めた。
その後、宇宙が独立し開院することになったのだが、彼氏としてはこの彼女の行動に強い不安を覚えていた。
3歳年下の彼氏ということもあり、なかなか強く物を言えないのが欠点。
樋口流衣 / 山口紗弥加(やまぐちさやか)
青山宇宙をライバル視している小児科医。
月に何度か宇宙の病院に手伝いにいっているが、内心は彼女と張り合っている。
狩矢とは同期の医師である。
片桐弥生 / 笛木優子(ふえきゆうこ)
青山宇宙が開院した青空こどもクリニックで働く小児科医。
自身も子育て真っ最中の為、午後6時にはきっちり上がる公私をしっかり区別することができる仕事熱心な女性。
青山冬悟 / 大杉漣(おおすぎれん)
青山宇宙の義理の父親で、彼自身も元小児科医だった。
妻が認知証を患ってしまい、仕事を続けることができなくなり引退をした。
宇宙が自分の病院を開院すると聞き、よきアドバイスを与えている。
赤池小夜子 / 渡辺えり(わたなべえり)
青山冬悟が絶対的な信頼を置いている人物。
彼女も小児科医であることから、宇宙の開院当初から彼女を支えている。
もちろん宇宙も小夜子に絶対の信頼を置いている。
柾陽介 / 陣内孝則(じんないたかのり)
啓翠会病院で働く小児科医。小児科医療に信念を持って取り組み、開院することを決意した宇宙の行動力に感心。
影ながら彼女のことをサポートしている。
森崎潤一郎 / 名高達男(なだかたつお)
啓翠会総合病院で院長を務めている男性で現在58歳。
宇宙が『青空こどもクリニック』を開業するにあたり、彼女と衝突した名高は『青空こどもクリニック』との協力態勢を拒むのだが…。
真柴綾 / 田実陽子(たじつようこ)
『青空こどもクリニック』で小児科医として働く26歳の女性。
研修を終えたばかりの新米医師ではあるが、一人でも多くの子供を救いたいという宇宙の理想に共感し『青空こどもクリニック』で働くことになった。
先輩医師たちに囲まれた状況で鍛えられながら成長していく。
名波大地 / 藤原一裕(ふじわらかずひろ)
『青空こどもクリニック』の小児科医として働いている29歳の男。
両親が外科医という生まれながらにして医者への道が切り開かれていた。
子どもの扱い方は非常に上手く、小児科医としての実力はあるが、大人とは何かあれば衝突を繰り返す問題児。
宇宙の病院に来たのも他の病院を追い出されたというのが本当の理由。

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