元ギャル社長・藤田志穂が提唱する「ノーギョーのススメ」とは?

アムラー、ガングロの次、渋谷を中心に次にはやるのがノーギョーかもしれない。

ノーギョー?

そう、農業。

若者文化の発信地、東京・渋谷で、10代後半から20代のギャルが農業の担い手となり、食料自給率アップを目指すプロジェクトが始動したというから、びっくりだ。
旗振り役は「ギャル文化を社会に理解してもらおう」と「ギャル革命」を掲げて活動している、元ギャル社長であり、アーティストでもある藤田志穂(ふじたしほ=23)。

4年前、ギャルの動向についてのマーケティング会社を設立した敏腕ギャルだ。

エコ啓発やエイズ予防といった社会貢献活動にも力を入れてきた藤田だったが、「ギャルも気軽に参加できる、イケてる農業ができないか」と自身が設立した会社を仲間に譲り、新たな道を歩み始めている。

では、具体的にどんなノーギョーをするの?

今春からファッションモデルたちとともにコメ作りに挑戦し、秋には「ギャル米」の商品化を目指すという。

アパレルメーカーとともに農作業に向いたおしゃれな服作りや農業体験イベントも企画中。

まさしく渋谷ギャル発の“農業革命”というわけだ。

発想のきっかけになったのは、食の問題について考えるうち、農業を営んでいた祖父の田畑が、休耕地となり荒れ果てていったのを思いだしたことだとか。

渋谷の“ギャルママ”との会話で、彼女たちが美容やファッションと同様に「食の安全」に気を配っていることも知った藤田。

だったら自分たちで農業再生しちゃおうじゃん、という藤田に共鳴した農家の人々の協力も後押しとなり、長野県内の田んぼで田植えや稲刈りを体験する企画を練るなど準備を進めてきた。

「収穫したコメは渋谷に持ち帰り『ギャル米』としてPRしたい」と語る藤田。

自分たちで育てたコメや野菜で作ったおにぎりや料理を商品化する計画もあり、「農業とのかかわりを通じて『ジャンクフードばかり食べている』といったギャルのイメージも変わってくれれば」と、やはり「ギャル革命」へとその志はつながっていく。

「ギャルは流行に敏感。周りの女の子が楽しく農業をやっていれば、必ず参加の輪は広がる。意識の変化が農業従事者の増加にもつながる。ギャル文化で農業革命を起こしたい」と意欲満々だ。

これは、大人たちも見習うべきストレートでピュアな考え方なのでは?(古田鉄寿)


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