赤い糸
[第1話]
ある春の日。空を見上げるとそこには雲一つない青空が広がっていた。12/06放送
そしてそんな青空の下で1人の女の子が、風に揺られて舞い降りてくる桜の花びらに手を伸ばしていた。
彼女の名は竹宮芽衣（南沢奈央）。
風に舞い空をさまよう桜の花びらを3枚、地面に落ちる前につかむことができたら願い事が叶うというおまじないを信じていたのだ。
そんな彼女のもとに一人の男の子がやってくる。
彼の名は篠崎悠哉（矢崎広）。幼い頃からの親友で、芽衣は姉の春菜（岩田さゆり）と一緒に悠哉と兄弟のように接してきた。
学校に行く時、学校の中、学校から帰る時、3人はいつでも一緒だった。
しかしこの春、春菜が高校に進学したことで、毎朝、悠哉との2人きりで登校することになった芽衣。
するといつしか、芽衣の中で悠哉に対する恋心が少しずつ膨れあがっていった。
それから1年…。
芽衣は中学2年になった。芽衣が通う鈴の森第二中学校ではクラス分けの表が張り出され、
生徒たちは新しいクラスメイトの待つ教室へと分かれていった。
芽衣の名前は2年3組にあった。
大好きな友達、山岸美亜（岡本玲）と中西優梨（鈴木かすみ）も同じクラスだ。
早速教室にやってきて自分の席に着く芽衣。
周りの席が新しいクラスメイトで埋まる中、なぜか芽衣の隣だけが空いていた。
お休み?
するとそこへ一人の男が遅れてやってきた。彼の名は西野敦史(溝端淳平）。
すると慌ててやってきた敦史のカバンの中からチョコレートの箱がポトリと落ちた。
芽衣はそれを拾い敦史にチョコレートを差し出した。
これが芽衣と敦史の出会いだった…。
それから数日が経ったある日、芽衣は悠哉から呼び出され地元の神社に向かった。
一体何があるんだろう。ドキドキする芽衣。
しかし、そのドキドキは一瞬にして動揺に変わる。
なぜなら、悠哉は芽衣の姉・春菜への想いを打ち明け、春菜への恋に協力して欲しいと芽衣に頼んだのであった。
悠哉が好きなのはお姉ちゃんだったんだ…
芽衣は動揺が悠哉にばれないようにその協力を引き受けてしまった。
それを聞き、喜びながらその場を去っていった悠哉。
私は何も気持ちを伝えられなかった…。
すると落ち込む芽衣のもとに敦史がやって来た。
敦史は日頃からお世話になっている神社の仕事をしに来たと言う。
芽衣は敦史に思わずこう質問した。
“神様への願い事が叶うのは一体どんな人なんだろう…”
すると敦史は、神様の気まぐれで願い事が叶う人と叶わない人に違いはないと笑顔で答えた。
この瞬間、芽衣は今までの自分になかった感情を抱き、敦史にお礼を言ってその場を去っていった…。
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第11話
どこにでもいるような今どきの普通の女の子。
明るい性格で、学校に行けば友達が集まってくる人気者で、自宅の中でも家族を大切にする優しい女の子。
おまじないを信じる子供っぽい面もあるが、何事に対しても一生懸命で自分がこうと信じたら意志を曲げない芯の強さもある。
芽衣と同じ学校に通い中学2年と3年でクラスメイトの男の子。学校のみんなからは“アッくん”と呼ばれている。
母子家庭で育った彼は、自分で何とかしなければいけないという気持ちをいつも持っており、
それが原因なのかどこか大人っぽい。
自分の気持ちも表に出すことはめったになく、周りからはクールな印象を持たれている。
しかしそんな彼も芽衣と出会ってからは、今まで誰にも見せず閉ざしていた心が徐々に開きつつあった。
芽衣とクラスメイトの中学3年生の男の子。学校ではみんなから“たかチャン”と呼ばれている。
クラスの中でも一番のムードメーカーで、明るく開放的な性格が周りのみんなに受けている。
パッと見た感じは遊び人だが、恋愛の話になると誰よりもまじめで真剣になる。
芽衣とは中学を卒業してから付き合っていたのだが…。
中学生の頃、入学から卒業までずっと芽衣のクラスメイトだった女の子。
性格は常に明るく、見た目は今どきのギャル。常に出会いを求めており、出会いの匂いがすれば誰よりも早く現場へ駆けつける超行動派。
学校外でも芽衣と親友の美亜はいつも芽衣と一緒に行動している。
敦史とは幼なじみの女の子。彼女の家庭は何かと問題が多く、
父親のドラッグ使用が原因で両親が離婚した。
私の気持ちを理解してくれるのは敦史だけと信じており、彼を唯一の心のよりどころとして頼りにしている。
中学3年生の時の芽衣のクラスメイト。普段は地味でおとなしく、どんなことにも奥手なイメージがあるが、
実はプライベートでゴスロリファッションをしてバンドの追っかけをするなどの隠れた性格を持っている。
もちろん周りの人はこのことをほとんど知らない。
芽衣の中学2年・3年の時のクラスメイト。学校では“ナツ”と周りから呼ばれている。
サッカー部に所属しているスポーツマン。
敦史とは小学校から今まで長いつきあいがある。
芽衣とは中学2年3年の時にクラスメイトだった。
いまでも芽衣とは親友として仲良くしている。
常に成績が良くまじめな性格の為、いつも周囲に気を配る学級委員長タイプ。
芽衣とは中学2年3年の時にクラスメイトだった。
学校では“ミツ”と呼ばれている。
クラスのムードメーカー的な明るいキャラクターで、学校さえ終わればあとはバンドに命を捧げる情熱家。
芽衣が心から信頼している2コ上の姉。
妹を持つ姉らしく、いつも芽衣のことを想う優しい姉である。
芽衣の父親で、根っからの真面目な性格で曲がったことが嫌いな心優しい性格の持ち主。
大叶神社の宮司を務めている男。
夏実が入院したことをきっかけに敦史を預かることになるのだが…。
芽衣の母親で、我が身より娘たちのことを一番に考える心優しいお母さん。
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