東野圭吾ミステリーズ
[第7話]
08/23放送

由希子(戸田恵梨香)が働く出版社で、部長の安部(菅原大吉)が転落死。
刑事の田宮(ユースケ・サンタマリア)は部下の西岡(満島真之介)と捜査を始める。

死亡推定時刻は前夜の9時から11時頃。安部は残業していたらしい。
一緒に残業をしていた森田(平岡祐太)は先に帰ったと言う。
最後まで一緒に残業していた由希子は事情聴取に対して、安部には変わった様子はなかったと答える。

窓枠の上部には安部が頭を打ち付けた痕跡があり、無理やり突き落とされたものと思われた。
他殺とすると容疑者は由希子だが、彼女一人の力で大きな安部を落とすのは不可能。
共犯者がいたにしては、争った形跡もない。事故とするのも不自然だった。

田宮は机の灰皿にたまった吸い殻を見て、今どき室内で煙草を吸える会社であることが引っかかる。

その夜、帰宅する由希子の前に、森田が現れた。
彼女が刑事に何を聞かれたのか気になっているようだ。
森田は由希子に交際を申し込んでいたが、返事はもらえない。

由希子の家の前に着いた時、一人の男が現れる。
由希子は森田に、弟の伸治(千賀健永)だと告げた。
その場を去った伸治だが、親しげな二人の様子を遠くから見つめていた。

次の日、副部長の佐野(木下ほうか)が駅のホームから転落死する。

田宮の調べによると、由希子はかつて同僚の洋一(大口兼悟)と結婚。
だが、1年後に洋一は事故死し、その後、由希子は彼の子供を流産していた。

やがて、伸治が安部と佐野を殺したと言って自首してくる。

田宮は由希子が通っていた産婦人科に行き、女医(鷲尾真知子)に話を聞く。
流産を知った由希子は自分のせいだと思い、激しく心を乱していた。
だが、ある日突然、明るくなったのだという。

伸治の現場実況検分が始まるが、彼の証言は不自然で、犯人ではないと思われた。
すると、田宮は安部を突き落としたのは由希子だと言い出す。

由希子は安部に、煙草の吸いすぎを注意する貼り紙を窓の上に貼るよう頼んだ。
安部が窓に上ったところを突き落としたというのだ。

女医によると、由希子は流産は周囲の煙草のせいだと思うようになっていたという。
伸治が煙草の害について書かれた新聞記事を見せたのがきっかけだった。
自分のせいで流産したのではなかったのだと思い始めてから、急に明るくなったらしい。

その頃、森田は由希子から電話をもらい、彼女を家に招いていた。
由希子は飲み物に薬物を混入し、森田は意識を失ってしまう。

由希子と森田が出社していないことを不審に思った田宮は森田の家へ。
部屋に踏み込むと、森田が横たわり、ガスが充満していた。
田宮は急いで由希子の家へ。だが、田宮もまた飲み物で眠らされてしまう。

目を覚ました田宮は、奥の部屋から男女の会話を聞きつけ、近付いていく。
部屋の中では由希子が人形を抱いて、子供との会話を一人で自演していた。

由希子は子供を失ったショックで、精神に支障を来していた。
さらに、彼女は周囲の喫煙者全てを、自分の子供を殺した犯人と思い込むようになったのだ。

由希子は子供の声で「僕をママの幸せを邪魔するな」と言って、田宮にナイフで斬りかかる。
そこに、西岡が踏み込んできて、由希子の身柄を確保した。

伸治は安部の事件以来、由希子のことが気に掛かって、後を付けていたのだという。
そこで、由希子が佐野を線路に突き落とすのを目撃し、自分が犯人だと名乗り出たのだ。
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キャスト
石上純一 / 唐沢寿明(からさわとしあき)
実業団のアーチェリー部のコーチ。愛弟子で・・・
田村厚子 / 松下奈緒(まつしたなお)
大阪に単身赴任していて殺された田村洋一の・・・
浅野葉子 / 観月ありさ(みづきありさ)
弁護士。自宅付近で倒れていた、記憶をなく・・・
中川伸彦 / 反町隆史(そりまちたかし)
再婚の新婚旅行で沖縄にやってきた男。昨年・・・
青山弥生 / 長澤まさみ(ながさわまさみ)
書道の師範。恋人の北沢のマンションへ行き・・・

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