任侠ヘルパー
[第2話]
彦一(草なぎ剛)がヘルパーをしている老人介護施設「タイヨウ」が、「ハートフルバード」の傘下に入った。施設顧問の晶(夏川結衣)は、徹底した効率優先主義を「タイヨウ」にも押し付けてくる。そんな晶のやり方が彦一は嫌だった。02/16放送
ある日、晶は「ヘルパーの負担軽減のため」に施設内の老人に自社製オムツの着用を指導する。それは「本人の意思を問わず」と、晶は言う。
晶の指導に、「タイヨウ」のオーナー・園崎はあまり賛同できずにいた。晴菜(仲里依紗)も同じだ…。
さっそく、本村幸三(津川雅彦)はオムツを付けることを拒否する。「施設で推奨されているから」とオムツを履かせようした本村は、反撃に遭ってしまう。
怒った彦一が掴みかかった。しかし幸三は平気な顔だ。さらに、内緒にしていた刺青を幸三に見られてしまう。
「ヤクザであることは、絶対に正体がバレないように…」若頭・鷹山源助(松平健)から、注意されていたのに…。彦一は、落ち込むのだった。
もともと幸三は、「タイヨウ」の問題児ならぬ問題施設入居者だった。過去にも、幸三に殴られたヘルパーがいるというのだ。
誰が幸三にオムツをすることを納得させるか――りこ(黒木メイサ)、五郎(五十嵐隼士)賢吾(宇梶剛士)たちが、次々に説得を試みるも、幸三は頑として聞き入れない。“任侠ヘルパー”に、そんなにやっかいな老人ならば、オムツを履かせたら手柄になるのでは、と話す。
次の日、彦一は幸三の外出の付き添いを任される。何と、幸三が指名だと言うのだ。
駅まできた幸三は、ステッキをついて車椅子から立ち上がると、彦一に「車椅子を預けてこい!」という。その足はおぼつかなかったが、どうしても車椅子に乗っている姿は見られたくない場所に行くようだった。
幸三がやってきたのは、かつて柔道の練習を行っていた道場だった。そこには、かつて幸三ライバルだった寺内を訪ねてきたのだ。
しかし、幸三は体調を壊して以来、柔道場には来ていないと言われた。そこで、寺内の家に行ってみると、自宅のベッドに横になっていた。寝たきり状態だそうだ。
ショックを受けた幸三は、施設に帰ってからも元気がない…。
さらに、トイレに間に合わずにお漏らしをしてしまい、幸三はすっかり元気を失っていた。
後日、オムツの着用に従わない幸三を、晶は施設から退去させるように命令する。
これには彦一が反論。すると昌は彦一の意見を一蹴するのだった。
結局、幸三の退去は決まってしまった。すっかり弱気な老人になってしまった幸三は、「慣れておきたいから」と彦一にオムツを履かせて欲しいと頼んだ。
「あんたにはガッカリだぜ!」彦一はオムツを叩きつけると、幸三は施設を出て行ってしまう。
すると、
数人の同級生にいじめられている涼太を目撃する。彦一は、しばらく様子を見ていたが、やがてズンズンと涼太に近づくと、怯む子どもたちには目もくれず、涼太の頭を引っぱたく。驚く涼太に、何でやり返さないんだ、と怒鳴る彦一。涼太は泣き出してしまうが、それを無視して彦一は立ち去ってしまう。
外に出た彦一は、数人の同級生にいじめられている涼太(加藤清史郎)を見つけ、彦一らしいやり方で、涼太を助けてやった。
幸三が出て行く日が迫ってきたある日、彦一は本村を車椅子に乗せて海岸へと連れ出し、そこで幸三を投げ飛ばした。驚く幸三に、彦一は、自分で立ち向かってこさせるような言葉を吐く。
幸三は杖を使って自力で立ち上がると、再度近づいてきた彦一を、綺麗に投げ飛ばすのだった。
「お前など相手にならん!」そういう幸三は笑っていた。
その顔をみた彦一は「その元気があれば、オムツはいらないだろう」と幸三にと言う本村。その表情には、笑顔と自信がこぼれていた。そんな幸三に彦一は「その元気があれば、オムツはいらないだろう」と、声をかけた。
それからしばらくしたある日、幸三からハガキが届く。あて先は、彦一になっていた。今、幸三は、自立歩行のためのリハビリに励んでいるそうだ。なんでも、来年の柔道大会に出場して優勝することを目標煮頑張っているらしい。
「慣れるとオムツも悪くないな」。幸三の葉書を読んだ彦一は笑みを浮かべるのだった…。
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キャスト
翼彦一 / 草なぎ剛(くさなぎつよし)暴力団組織「隼会」の六本木地区をまとめる貸元「翼興行」組長。
17歳で極道の道に入った。ありとあらゆる悪事に手を染めてきたと噂される。
肩と背中には「桜とウグイス」の刺青が入っている。
四方木りこ / 黒木メイサ(くろきめいさ)
死んだ兄に代わって、「隼会」池袋地区貸元・四方木連合組長になった。
23歳の若さでチンピラたちを束ねている。
男勝りでけんかっ早い性格だが、“研修”と称した介護施設でのヘルパー業務にもいち早く溶け込む柔軟性も持ち合わせている。
彦一の男気に触れて気になる存在になっていく。
七海和樹 / 向井理(むかいおさむ)
六本木地区貸元翼興業の構成員で彦一の舎弟。
彦一が留守の間、組を守っている人物。
彦一を兄貴として慕っている。
和泉零次 / 山本裕典(やまもとゆうすけ)
介護施設タイヨウのヘルパー。
任侠ヘルパー達の教育係に指名された。
介護のプロとして仕事に情熱を燃やしている。
鷹山三樹矢 / 薮宏太(やぶこうた)
「隼会」本家・鷹山組構成員。
鷹山源助の息子。
本人には父親の跡を継ぐ意思がない。
女好きのダメ人間。
美空晴菜 / 仲里依紗(なかりいさ)
「タイヨウ」に勤務する新人ヘルパー。
目指しているのは「利用者のための介護」。
情熱に溢れ、真心を持って仕事をしている。
任侠ヘルパーたちとは、至って普通に接する。
少しずつ彦一に惹かれているようだが…。
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