任侠ヘルパー第9話あらすじ完全版

任侠ヘルパー

[第9話]

09/03放送

ナイフを構え、鷲津莞爾（竜雷太）めがけて病院のエレベーター内に飛び込んできたリコ（黒木メイサ）。彦一（草なぎ剛）が素早く鷲津を守った。
「四方木連合を襲撃した鷲津組への報復だ！」と怒りをぶつけるリコに彦一は「抗争を起こすつもりか!?」「この件に、鷲津は関わっていない」となだめようとする。
しかし四方木連合・組長として、組を襲撃された怒りがおさまらないリコは、再び鷲津に襲い掛かる。
そこへ和泉（山本裕典）が駆け込んできて、リコの腕を蹴った。
和泉に反撃されて動揺したリコは病院を飛び出す。彦一が追うが、闇にまぎれたリコを見失ってしまう。

病院に残された鷲津は「そういうことか…」とつぶやいた。すべて事情を呑み込んだようだった。

リコを捜していると、彦一の携帯に涼太（加藤清史郎）から着信が入る。
「外食をする約束をしていたのに晶（夏川結衣）が帰ってこない」というのだ。一緒に晶を探してほしいと頼まれた彦一は涼太と合流し、一緒に捜すなか、老人ホーム「ハートフルバード」のロビーにぽつりと座る晶を見つけた。

「タイヨウ」に戻った彦一は、鷲津の部屋を訪ねる。すると鷲津は「どこの組の者だ」と彦一の素性を尋ねた。
彦一らが極道だとわかると鷲津は短刀を取り出し、「これで首を取れ」と言った。老いぼれて死ぬより極道らしく死にたいという鷲津を彦一は一喝すると、部屋を出ていった。

部屋の外では和泉が彦一を待っていた。
和泉は任侠ヘルパーたちを集めると、自分は若頭（松平健）から研修の監視役を頼まれた「隼會」の人間だと素性を明かした。さらに鷲津が「タイヨウ」に入れられたのは、鷲津組のなかでも武闘派で知られる尾国（鈴木一真）らの仕組んだ罠だと言う。鷲津を彦一たちに殺させ、それをきっかけに抗争を勃発させようとしたのだろうと説明する。鷲津への復讐心を高めるために、尾国の手下が、リコの組を襲ったのだ。

「タイヨウ」では鷹山（薮宏太）、黒沢（五十嵐隼士）、六車（夕輝壽太）、二本橋（宇梶剛士）ら任侠ヘルパーたちが、いまだ帰って来ないリコを心配していた。
和泉の話を聞いた鷹山（薮宏太）は、リコを捜すために施設を飛び出す…。

そんなある日、病院に入院中の夏夫（峯のぼる）の息子・渉（梶原善）が「タイヨウ」にやってくる。渉が「夏夫の看取り介護」を依頼してきた。看取り介護とは延命措置を行わず、静かな最後を迎えるお世話をすることだ。
「できるだけ見舞いに来ます」と言い残して、渉は契約書に判子を押して帰って行った。
容態が安定した夏夫が病院から「タイヨウ」に戻ってきて、再び、鷲津と同じ部屋になる。
意識がない夏夫の様子を、晴菜（仲里依紗）は家族のために日記に記録するようになる。

ある日、彦一のところにやってきた涼太は、今度、晶と一緒に遊園地に行くから一緒に行こうと誘う。

リコは家族の墓参りをしていた。
やっとのことでリコにたどり着いた鷹山は「みんなが心配しているから」と一緒に戻るように言うが、リコは「身内がやられた以上、黙ってはいられない」と復讐を誓う。
それを聞いて鷹山は自分も行動を共にすると申し出て、「狙うなら鷲津じゃない」と本当の仇をリコに教える。

そのころ、テレビでは晶の社長辞任会見が行われていた。初めは用意された原稿を淡々と読んでいた晶だったが、途中からは、自分が介護施設を始めた理由を切々と語った。

「タイヨウ」では、彦一や涼太、他のスタッフや施設利用者達も、晶の社長辞任会見を見ていた。

ちょうどその時、夏夫の容態が悪化した。
みんなが夏夫の部屋に集まると、夏夫の最後を見守った。

夏夫の死後、彦一たちが夏夫の体の清拭をしていると、六車がやってくる。
六車は彦一に、「リコと鷹山が尾国に捕まった」と告げる。
任侠ヘルパー達はリコ達を助けるために施設を出て行こうとする、

彦一、五郎、六車、二本橋はふたりを救出すべく、施設を出ようとする。そこへ和泉が…。
和泉は「若頭は手打を願っている。だから動くな」と言うが、「仲間がやられて動かない極道なんかいないんだよ!」と言い、出て行ってしまう。

4人はリコと鷹山が拉致されている尾国の組の倉庫へ殴りこんだ。
大乱闘になるが、彦一らによって尾国たちは押さえ込まれる。
リコと鷹山も救出できた。
そこへ、黒塗りの車が何台もなだれ込んでくる。
やって来たのは、鷹山の若頭と鷲津、それにそれぞれの組の人間だった。
若頭と鷲津は既に手打ちをしており、勝手に暴走した尾国は鷲津組の者に押さえ込まれて連れて行かれた。

処分を覚悟していた彦一たちだったが、「鷹山が初めて男を見せた」ことに免じて、そのまま施設で研修を続けることになる。

そんなある日、涼太と晶が遊園地にやってくると彦一が現れた。「通りかかっただけだ」と晶に説明した彦一は、遊園地で乗り物を楽しむ2人を見守っていた。

どのくらい遊んだ頃だろう。
トイレから出てきた晶の様子の異変に気づいた彦一が晶に近づいた。
涼太も飲み物を持って晶のそばにやってくるが…。
晶の口から出た言葉に、涼太は飲み物を落としてしまう。

「迷子？　お母さんは？」

晶は涼太のこともわからなくなるまで病気が進行してしまったのだった…。

その頃、施設には茶封筒が届いていた。差出人は書かれていない。
封筒を開封した晴菜（仲里依紗）は衝撃を受ける。
封筒の中には、彦一たちが尾国の組の者達を倒している様子を撮った写真が何枚も入っていた…。

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