SKE48松井玲奈、先輩グループ・AKB48は眼中に無し!?
2008年8月、東・日比谷野外音楽堂で行われたAKB48のコンサート「放課後は、いつもPARTY」にてお披露目されステージデビューを飾ってから2年半余り、SKE48が念願の快挙を成し遂げた。

3月9日に発売した5thシングル『バンザイVenus』が売上推定20.6万枚を記録、3月21日付オリコンシングル週間ランキングで初登場1位に輝いたのである。
前作『1!2!3!4! ヨロシク!』が惜しくも2位、今作もジャニーズユニット・NYC発売日が重なりながらも8万枚以上の差を付け見事トップにランクイン。

デビュー以後、ずっと先輩で姉貴分のAKB48を追いかけてきた。
そのAKB48は、2009年10月に発売した14thシングル『RIVER』で初登場1位を奪取。
人気度はークに達し、若者の間で彼女らの存在を知らぬ者はいない程名実共に"国民的アイドルグループ"へと成長した。

RIVER』の初動売上枚数が17.9万枚だったことを踏まえると、SKE48も遂にAKB48と肩を並べ、今後更なるブレイクが期待される寸前にまで辿り着いたと言えるが、SKE48を牽引する"W松井"こと松井珠理奈松井玲奈では、SKE48というグループの据え方について大きな差があるようだ。『毎日新聞デジタル』のインタビューで明らかとなった。

松井珠理奈AKB48に対して、
「すごいな、しか出てこない。」
と常に憧れの眼差しで見つめている。
彼女は10thシングル『大声ダイヤモンド』で前田敦子に匹敵する異例の扱いを受けた後、じゃんけん大会で選抜メンバーが決定した19thシングル『チャンスの順番』以外全ての選抜にも抜擢されており、AKB48メンバーと関わりを持つ機会も多い。

「みんな違う魅力を持っていて、それを生かし切っている」点を特に尊敬しており、「先輩だけどライバル」だと言い切った。
一方の松井玲奈は、松井珠理奈とは対照的な価値観の持ち主。

「元々ファンだったのですごく別で考えている。AKBさんがすごい記録を作っても、一生懸命後を追いかけなきゃという気持ちはない。(一部略)同じことをしても二番煎じになってしまう。私たちはせっかく名古屋で活動しているので、どうしたらたくさんの人に知っていただけるかを考えていくべき」

彼女は約1年前、2ndシングル『青空片想い』発売時に『hotexpress』から受けたインタビューでも、
「まだ絶対に姉妹分、妹分的なキャッチフレーズが付いてきてしまうので、それを一日でも早く取り払って、"名古屋が生んだアイドル!"ってなれたら良いなって思います。」
と、AKB48とは別物の"SKE48"というアイドルグループを世に浸透させたいと強く願望を抱いていた。

「(AKB48を)一生懸命後を追いかけなきゃという気持ちはない」
一貫してその信念を貫く松井玲奈。"SKE48のカスミソウ"と称され一見掴みどころが無いようにも思える彼女の方が、実は強い芯が通ったアイドルのように思える。

松井珠理奈松井玲奈、正反対の考えを持つ両者が今後SKE48をどう引っ張っていくのか、そして松井玲奈名古屋に根付くアイドルとしてどのような差別化を図るのか、目が離せなくなりそうだ。
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