相棒season7
[第15話]
02/18放送

右京(水谷豊)は大学時代の恩師の悦子(岸惠子)に呼ばれ、彼女の山荘に向かう。
借金取りに追われていた榊(国広富之)を使用人として雇ってかくまっていたのだが、服毒自殺してしまったらしい。
彼の遺骨を引き取ってくれる近親者を捜してほしいというのだ。

右京は山荘の前のゴミ捨て場でハーブティーの葉の入った瓶を見つける。
瓶には悦子がブレンドしたという意味のフランス語のラベルが貼られていたが、スペルが違っていて、彼女が書いたのでないことは明らかだった。

再び山荘を訪れた右京は榊は自殺ではなく、他殺なのではないかと言い出した。
だが、現場となった離れは内側から鍵がかかっていて、密室状態だったと悦子は言う。

そんな彼女に右京はあくまで自分の作った物語だと言って、推理を語り始める。

その物語のヒントとなったのは、現場に残されていたフランス語の詩集と万年筆。
詩集にはカタカナで発音が書き込まれ、万年筆は実は盗聴機だった。

榊は悦子に愛の告白をするため、詩を覚えていた。
初めは相手にしていなかった悦子だが、次第に榊に惹かれていく。
悦子は毎日、榊の作ってくれたハーブティーを飲んで過ごすようになった。

周囲のあこがれの的で恋人もいるはずと思われていた悦子だが、体にアザがあることがコンプレックスで恋に臆病だった。
そんな彼女にとって、人生で初めての恋の相手が榊だったのだ。
恋に慣れない悦子は榊の気持ちが信じ切れず、万品筆をプレゼントする振りをして盗聴機を仕掛けた。

やがて、榊は財産目当てで近づいた女性を妻にし、毒殺した過去があることが発覚。
悦子もまた彼にとっては、ターゲットの一人だった。
榊が借金取りと話しているのを盗聴した悦子はそのことに気が付く。
毎日、飲ませてくれていたハーブティーにも微量の毒が入れられていたに違いない。

悦子は榊が隠し持っていた毒を見つけて彼に飲ませ、殺したのだった。

ここまで右京が話したところで、悦子は密室の謎はどうなのだと追及。
右京は物語を再開する。

自分の死を悟った榊は最後の力を振り絞って、部屋の内側から鍵を掛けた。
愛した女性を犯罪者にしないため、自ら自殺を装ったのだ。
悦子に毎日、飲ませていたハーブティーにも毒など入っていなかった。

全てを認めた悦子は、右京とともに警察へと向かう。
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キャスト
杉下 右京 / 水谷豊(みずたにゆたか)
警視庁組織犯罪対策部で特命係係長を勤める・・・
亀山 薫 / 寺脇康文(てらわきやすふみ)
警視庁組織犯罪対策部に勤める特命係員。自・・・
亀山美和子 / 鈴木砂羽(すずきさわ)
亀山薫と同じ大学の出身で、その頃から大学・・・
宮部 たまき / 高樹沙耶(たかぎさや)
小料理屋「花の里」の女将として働いている・・・
伊丹 憲一 / 川原和久(かわはらかずひさ)
特命係を必要以上に嫌う捜査一課の刑事であ・・・
三浦 信輔 / 大谷亮介(おおたにりょうすけ)
伊丹率いる“トリオ・ザ・捜一”の一人。こ・・・
芹沢 慶二 / 山中崇史(やまなかたかし)
伊丹率いる“トリオ・ザ・捜一”の一人で他・・・
米沢 守 / 六角精児(ろっかくせいじ)
右京という人間を完ぺきに理解しており、警・・・
大河内春樹 / 神保悟志(じんぼさとし)
警視庁内警務部の人事第一課で主任監察官と・・・

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