コードブルー 2nd season
[第1話]
――2010年のクリスマス・イブ。01/11放送
翔陽大学附属北部病院救急救命センターでフライトドクターを目指し研修に励む若きフェロー、藍沢（山下智久）・白石（新垣結衣）・緋山（戸田恵梨香）・藤川（浅利陽介）。研修がスタートしてから、はや1年3カ月が過ぎていた。
この日、救命センターには、重症を負ったフライトドクター・黒田に変わり、橘啓輔（椎名桔平）ドクターが赴任してきた。彼は「お前たちの腕前を試すために来た」と名乗る。フェローたちが正式なスタッフドクターになれるかどうかを見極めるのが、橘の役割らしい。
「救命に残るか、ほかの科に移れるか、脱落か…。すべてはこの俺に掛かっている。へへへ…頑張ってね」橘の言葉が4人の心に突き刺さった。
救急搬送が相次ぐ中、さらに一台の救急車が到着する。それは、藍沢の祖母・絹江（島かおり）だった。診断の結果、急性肺炎を引き起こしており、入院することになる。
そんな中、白石が緋山の異変に気づく。
緋山は1年前の列車事故で心破裂の重症を負い、手術を受けていた。その後遺症で、時折、胸痛が起っていたのだ。その後遺症を隠して、今まで仕事に就いていたのだ。
「万が一、脳梗塞にでもなったら…」白石は心配し、治療するように勧めるが、緋山はそれを受け入れようとはしなかった。
「いいの。そうなったら、私は死を望むだけ…」緋山の決意が白石には痛かった…。緋山は遅れを取り戻すために焦っていたのだ。
そんな時、ドクターヘリ要請が入った。男性が運転していたバイクと主婦が運転していた自転車が衝突し、重傷患者が出たというのだ。現場には、藍沢、冴島、橘が急行した。
３人は重傷の主婦をヘリで搬送することが決まる。
そのとき、藍沢は違和感を覚えた。自転車には子どもを乗せるための椅子が装備されているのだ。さらに、現場に子どもの靴が片方だけ落ちている…。しかし、事故現場に子どもの姿はなかった。
主婦をヘリに乗せて飛び立とうとしたとき、藍沢は川の水面に子どもの靴が浮いているのに気づく。それですべての状況がつながった。
主婦の子どもは事故の衝突で川へ放り出されたのだ！
藍沢は子どもを川から助け出し、すぐにヘリで病院へ搬送した。
一方、病院では白石たちが万全の準備を整えてヘリの到着を待っていた。
搬送されたとき、子どもの体温は25度。心肺停止状態だ。早く体温を30度以上にしないと子どもの命はない。
藍沢は、“開胸して直接温かいバスタブに入れて蘇生するという方法”を試みる。懸命な蘇生処置によって心音は戻ったが、植物状態だった…。子どもの目は半開きで、瞳孔は開いたままだった。
緋山と白石は、病院でケガの処置を受けていた母親に子どもが植物状態になってしまったことを告げた。
「溺れてから、ずいぶん時間が経っていたからな」落ち込む藍沢に橘が声をかけた。そして「子供の低体温からの蘇生は滅多にできない」と続けた。藍沢は、はたしてこの結果が子どもと家族に良かったのだろうかと尋ねると、橘は首を横に振った。そして「君は小児の蘇生を体験した。それ以上でも以下でもない。患者の将来まで引き受けていたら、医者の頭はおかしくなるぞ！」と激を飛ばした。「救急医療を続けたければ、そろそろ覚えろ。割り切ったり諦めたりする事をな…」橘は続けた。
そんな橘に、緋山も「諦めたくない」と激しく反論した。すると橘は「救急医を続けたいなら、諦めたり割り切ったりすることも覚えろ」と言うのだった。
その夜。白石と冴島は、植物状態に陥っている子どものベッドを、入院している母親の隣へ運んだ。
翌日、緋山は橘のところへ行くと、「小児治療の充実したカナダの専門病院に（事故で植物状態になった、あの）子どもを搬送したい」と申し出た。そんな緋山に対して橘は皮肉たっぷりな言葉を吐く。しかし子どもの搬送は許可され、ヘリで転送することになった。
搬送中、奇跡が起きた。突然、子供の目が開いたのだ！奇跡が起きたのだ!!
緋山からの報告を、藍沢と白石は母親に伝えた。
その頃、冴島は悟史に会っていた。悟史は冴島の恋人で、難病と戦っていた。悟史は、延命措置を望まないことを告げるＤＮＲにサインをしていた。悟史は冴島に「残りの人生を冴島に会うために使いたい」と話す。そんな悟史を冴島は抱きしめた…。
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第1話
フライトドクターになるために救命救急センターにやってきた候補生。
冷静で医学知識が豊富で、自らの腕に自信がある。
腕を磨くためなら多少の軋轢もいとわない。
両親が早くに他界している。
頭がよく器用で医師としてのセンスを生まれながらに持っている。
高い能力がありながら、失敗を恐れ、無様な姿を見せたくないのが欠点。
金持ちの娘。
積極的で負けず嫌いで気が強い性格。
しかし、藍沢や白石にはない熱血な性格で患者のために心から涙したりと、医師と患者の関係をこえて深い関わりを持つこともある。
家と地元の期待を一身に背負い、浪人生活の末、医大に入学。
小心者で、見栄っ張りで同期たちへのコンプレックスを抱え悩み続けている。
フライトナース。
医師の家系に生まれるが、医学部に落ち、親の期待に応えることができなかった。
挫折を味わったが、現実と正面から向き合うということを通じて決して折れない強い心を持った。
実戦に強いタイプのフライトナースへと成長し、評価。
救命センターで最年少フライトナースをつとめる。
JASRAC許諾番号
6834131007Y41011
Blau
6834131007Y41011
