花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜卒業式&7と1/2スペシャル
[第4話]
07/24放送

水道工事のため、第一寮が一時的に閉鎖され、一寮の生徒たちは、第二寮と第三寮に振り分けられることになった。つまり、三人部屋になるのだ。

その騒動のさなか、ジャージ姿の佐野泉(小栗旬)が現れる。陸上部の関目(岡田将生)に「夏休みに入ったらすぐ合宿だけど」と話しかけられるが、返事をせず、裕次郎(犬)の散歩にでかけてしまう。

そんなとき、桜咲学園とブロッサム学園の合コンが行われると発表される。桜咲学園から選ばれるのは、ブロッサム学園の女子が「恋人にしたい」と思うランキングの上位10名だ。イケメンコンテストと大差はないが、皆、その票集めに躍起になる。

瑞稀(堀北真希)はひとり、佐野の弟のことが掲載されている雑誌を見ていた。そこに佐野泉が帰ってくる。「どこ行ってた?」と聞くと、「裕次郎の散歩」という答えが返ってくる。そんな佐野に、「佐野、ヘン! いつもは聞いても無視するのに」という瑞稀。一方、瑞稀が女であることを立ち聞きしてしまった佐野は、瑞稀がシャワーを浴びているときなど、妙に気になってしまう。

翌日、第一寮生がどの部屋に行くか、抽選が行われた。瑞樹と佐野の205号室にやってきたのは、なんと第二寮の中津秀一(生田斗真)だった。「一寮のやつがどうしてもかわってくれっていうから」という中津だったが、実は瑞稀のことが気になり、205号室に入室が決まっていた第一寮生に頼み、自分が入れるように工作したのだ。

ある日、瑞稀はカメラマンの原秋葉(紺野まひる)から情報を得るために、保健室を訪ねた。佐野の弟の森(大東俊介)について何か知りたいと思ったからだ。すると原秋葉が、森が近隣の桃郷学院に練習に来ているから直接、本人に会ってみればと教えてくれる。校医の梅田北斗(上川隆也)は、余計なことはするなと釘をさすが、瑞稀は「わかってるって」と言いながらも、保健室を飛び出していってしまった。

部屋に戻った瑞稀は、佐野にさりげなく、「夏休みは田舎に帰ったりするのか? 兄弟とかいたら、かっこいいんだろうなあ」と声をかける。が、佐野からすんなり「森のことか。しばらく会ってねえけど、雑誌載ってた」と返事があった。一瞬、動揺するが、「ああ、そうか」と平静を保ち、「じゃあ、弟が桃郷学院に来てるってこともしってるよなあ。会ってくれば?」と話を振る。会っても話すことなどないという佐野。

ブロッサムとの合コンのメンバーに選出されたのは、佐野、瑞稀、中津、難波(水嶋ヒロ)、天王寺(石垣佑磨)、関目など10名に決まった。

三人部屋となった205号室。中津が瑞稀のいる二階に布団を持っていこうとすると、「下の方がスペース広いだろ」とちょうど部屋に戻ってきた佐野が止める。中津は佐野に何か感づかれているような気がして、気まずい。

翌日、瑞稀がこっそり佐野のあとをつけると、佐野はグラウンドに向かった。そこに現れたのは神楽坂だ。そして、「おまえに客だぞ」と森を呼ぶ。森は笑みをたたえて佐野に近づいてくるが、目の前にたった瞬間、お腹に強烈なパンチを食らわせ、「家族を捨てたクソ野郎が、どのツラさげてきたんだ」という。佐野が逃げ出してからというもの、父親はハイジャンの夢をすべて森に託したのだ。森は逃げずに父の練習をこなしたが、いまや全国大会で優勝することしか、佐野への復讐はないといい、去っていった。

その現場を見てしまった瑞稀は、佐野に謝る。が、佐野は「森があんなふうに思ってるなんて、知らなかった」と告白する。そして、結局、自分は親父から逃げて、ハイジャンからも逃げてしまったと……。

毎晩、同じ時間に出て行く佐野が気になり、瑞稀は佐野を追いかけていく。と、佐野に「余計な詮索したり、つきまとったりしないでくれ」と言われてしまう。
さすがにショックを受けた瑞稀は保健室に行き、梅田に、自分が佐野の役に立てていないという話をする。すると梅田は「そんなことは最初からわかっていたはずだ。それでもおせっかいをやく。それがおまえの唯一のとりえなんじゃないのか」とさりげなく励ます。

瑞稀は、佐野が変わるために必要なものとは何だろうと中津に相談する。中津は「そりゃ、ハイジャンやることだろう。それから……彼女を作るとか」と言い出す。その「彼女」という言葉に反応した瑞稀は、嘘をついて佐野をブロッサムとの合コンに引っ張り出す。
花屋敷ひばり(岩佐真悠子)が佐野に積極的に話しかけるが、佐野は見向きもしない。そんな佐野に瑞稀はせっせと世話を焼く。と、佐野は瑞稀を会場から連れ出し、「なんで嘘ついて、こんなとこに連れてきた!」と詰め寄った。すると、「そんなに怒ることじゃねえだろ」と声がした。それは中津だった。「部外者は黙ってろ」という佐野に、中津は「ハンパにカッコつけんな」と言い、去ってしまう。そんな2人を見ていて、瑞稀はどうすることもできなかった。

部屋に帰り、「やっぱりアメリカに帰ったほうがいいのか」と考えていると、中津に呼ばれた。ついていくと、そこはグラウンドだった。瑞稀は自分の目を疑った。なんと佐野が一人で走っていたのだ! 瑞稀に「おまえがアイツの心を動かしたんだよ!」と言った中津は、佐野のあとについてグラウンドを走る。瑞稀は佐野の走る姿を見ても嬉しさを隠せなかった。
「バレちまったか」とうんざりしたように言う佐野に、「ありがとな」という瑞稀。「勘違いしてんじゃねえよ」と悪態をつかれたが、瑞稀は心底嬉しそうに笑った。中津も佐野も笑顔だった。

翌日、佐野は瑞稀を誘って、弟の森に会いに行き、そして言った。「秋の全国大会で会おう」と。
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08/14 第7話


08/07 第6話


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07/24 第4話


07/17 第3話


07/10 第2話


07/03 第1話

キャスト
佐野泉 / 小栗旬(おぐりしゅん)
桜咲学園2年生。中学時代には高跳び選手として将来を有望視されていたが、ある事件をキッカケに高飛びを止めた。一応、陸上部に籍はおいているが、活動はせず体育の授業もサボっている。
クラスメイトであり、寮では同室になった瑞稀をうざいと思うが、次第に「決して諦めないパワー」に影響されていく。酒にめっぽう弱く、料理や菓子に入っている微量の酒でも酔ってしまい、誰彼構わずキスをするいう一面も。
芦屋瑞稀 / 堀北真希(ほりきたまき)
アメリカ帰りの帰国子女で、桜咲学園2年生に編入。中学生の頃、当時、将来を有望視されていた高跳びの選手・佐野泉が跳ぶ姿を見て感動し、ファンになる。
しかし、佐野が自分のせいで高跳びを止めたことを知り、「もう一度跳んでもらいたい」と日本に帰国。本当は女だが、さらしで胸をつぶし、全寮制の男子校に“男”として編入する。佐野とはクラスメイトで、寮でも同室。性格は、底抜けに明るく、感情表現もストレート。スポーツ万能で、特に足が速い。
中津秀一 / 生田斗真(いくたとうま)
桜咲学園2年生。スポーツ万能なサッカー少年で、瑞稀、佐野のクラスメイトであり、親友。
瑞稀が女であることには気づいていないが、なぜか恋心を抱いてしまい、自分はホモなのではと真剣に悩んでいる。
賑やかでお調子者だが、ムードメーカーでもあり、友達思いで、熱く純粋な気持ちの持ち主。芯も強く、一度決めたことは決して曲げない。瑞稀に対しての思いも、自分で納得してからは真っ直ぐに向かっていく。
ジュリア / 美波(みなみ)
瑞稀の親友で今もアメリカに住んでいる。
今回の来日の目的は瑞稀をアメリカに連れて帰ること!!
しかし、佐野に想いを寄せている瑞稀の気持ちを知って彼女はある作戦を実行するのであった。

中津かの子 / 萬田久子(まんだひさこ)
中津の母親。プロのサッカー選手になりたいという中津を何とか大阪に連れて帰り、実家を継がせてたいと考えている。
そんな母親に対し中津は、ある試合で勝ったら諦めてくれと彼女に提案するのであった。
難波南 / 水嶋ヒロ(みずしまひろ)
桜咲学園3年生。瑞稀、佐野、中津らが生活している第二寮の寮長でもある。女の子が大好きな学校一のプレイボーイ。外見と行動はナンパだが、中身は男気あふれており、後輩思いでもある。強いリーダーシップがあるため、寮生からも信頼されているが、特に2年生の中央からは、熱狂的に好かれている。第一、第二、第三の三寮長からなる“花桜会”のメンバーとして、生徒会長的な役割も果たしている。
関目京悟 / 岡田将生(おかだまさき)
桜咲学園2年生。瑞稀、佐野、中津らのクラスメイト。
一見すると知的でクールなキャラだが、実はナンパ大好き。だが、いつも「いい人ね」で終わってしまう。陸上部の部長でありながら、陸上に打ち込めずにいたが、困難を乗り越えて高跳びに復帰する佐野や、何事に対しても全力投球の瑞稀らと接しているうちに、少しずつ本気で向き合うようになる。
中央千里 / 木村了(きむらりょう)
桜咲学園2年生で、瑞稀、佐野、中津らのクラスメイト。顔が命の美少年。自分と同じ“かわいい系”の瑞稀をライバル視し、最初は何かと嫌がらせをしたりもするが、やがて仲良しになり、瑞稀にさまざまな悩みを相談するように。しかし、そのほとんどは難波の話題ばかり。ただ、本人曰く、ホモではなく「難波先輩は特別」だとか。難波に近づこうとする聖ブロッサム学園の女子たちを片っ端から蹴散らしていく。
萱島大樹 / 山本裕典(やまもとゆうすけ)
桜咲学園2年生で、瑞稀、佐野、中津らのクラスメイト。中津とは同室。
霊感少年で人のオーラが見え、瑞稀に恋心を抱く、中津のオーラを興味深く観察している。かつては、その不思議な能力から周囲に気味悪がられていたが、唯一、普通に接してくれたのが中津だったのだ。何に対しても余計な詮索も口出しもせずに、じっと人の話を聞き、本当に必要なときだけ、そっと手を差し伸べるタイプ。
梅田北斗 / 上川隆也(かみかわたかや)
桜咲学園の保健医。しかし、実は「身体を見るだけで性別が分かる」というゲイ。ただし、男なら誰でもいいわけではなく、未成年には一切手を出さないのがポリシー。瑞稀のことを誰よりも先に「女」だと見破った。女なのに男子校に入ってきた瑞稀が珍しく、しばらくしてから学校に突き出そうと考えている。しかし、次第に瑞稀の佐野への真っ直ぐな思いを知り、誰にも言わずに、その存在を認めることに。やがて、公私にわたり瑞稀が頼る相談相手に。
嵯峨和真 / 溝端淳平(みぞばたじゅんぺい)
第2寮に所属しており、サッカー部の部長として活躍している。
サッカー大好きな中津とつるみ教室では常に盛り上げ役に徹する。
イケメンに加えて接しやすいその性格が評価されておりイケメンランキングでは常に上位に食い込んでいる。
野江伸二 / 五十嵐隼士(いがらししゅんじ)
第2寮に所属しており、マンガアニメ研究会の部長である。
イケメンなのに超アニメおたく!?
どんなことに対しても調子がよくおとぼけ天然キャラ。
趣味でウソ発見器を作ったり、コスプレの衣装を手作りするほど手先が器用なのが取り柄。
北花田航平 / 武田航平(たけだこうへい)
第1寮に所属している。しかし実際は第1寮の落ちこぼれ組。
苦労するのが嫌いで何とか楽に物事を片付けようとする世渡り上手なイケメン君。
花屋敷ひばり / 岩佐真悠子(いわさまゆこ)
聖ブロッサム学園の3年生。
生徒会長を務めており、女王様のようなポジションにいる女の子。
どこかへいく時は“ひばり4”という部下を連れていく。
自己中キャラだと思われがちだが、実は誰よりも周りのことを考えているとかいないとか。
今池こまり / 黒瀬真奈美(くろせまなみ)
聖ブロッサム学園の1年生の女の子。ひばりから特に気に入られているこまりだが、正直すぎる性格が災いして、ひばりに毒舌を吐くこともしばしばある。
原秋葉 / 紺野まひる(こんのまひる)
謎多きカメラマンの女。
どうやら桜咲学園のイケメン生徒の写真を撮りまくり、それをブロマイドとして女子中高生のファンに売っているらしい。
しかし本職もしっかり持っており、普段はファッション関係の一流カメラマンらしい。
ただ、毎日のように学園内にいるので果たして本当に働いてるのかも謎。
ファッションセンスはとにかく強烈である。

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