医龍2
[第3話]
北洋病院に異動されられた朝田（坂口憲二）は院長の善田（志賀廣太郎）に新たなチームを作ると宣言。だが、北洋の医師たちは教授との不倫がバレて医局から干されたと噂の麻酔医・小高（大塚寧々）やアル中で昼間から酒を飲んでいる消化器外科医・松平（佐藤二朗）ら、使い物にならなそうなメンバーばかりで、伊集院（小池徹平）は不安を覚える。10/25放送
その頃、明真大学付属病院では片岡（内田有紀）が朝田の代わりとして鬼頭（夏木マリ）を呼び寄せ、野口（岸部一徳）とともに、北洋をつぶす計画を着々と練っていた。一方、藤吉（佐々木蔵之介）はミキ（水川あさみ）から、西沢のかつての手術記録を入手する。
そんな北洋に西沢（牟田悌三）が運ばれてきて、朝田が緊急オペを行うことになる。だが、誰もオペ室に向かおうともしない。ただ一人、外科医の外山（高橋一生）だけが自分に執刀させろと言ってくるが、朝田は彼に第一助手を務めるよう、命じる。
手術が始まり、若手の麻酔医が使い物にならないと分かった朝田は伊集院に小高を呼んでくるよう、命じた。だが、小高は美容院の予約が入っているなどと言って、手術室へ行こうとしない。やがて、西沢を開胸した朝田はかつての手術の時に取り除き忘れたガーゼを発見。手術は無事に進み、外山が朝田に執刀の交代を申し出た。だが、麻酔が不十分だったため、西沢の体が反応して動いてしまい、外山は心尖部を傷つけてしまう。大量の出血で、すぐに処置しなければ大変なことになる。そこへ、小高が伊集院に連れられて現れた。彼女は麻酔医に的確な指示を出し、手術は無事に完了する。
手術を終えた朝田に鬼頭は本当に北洋でやっていくつもりかと問う。北洋には自分を必要とする患者がいるという朝田に、鬼頭は自分は目の前の一人よりも10年後の１万人を救う医療を目指すため、野口の計画に参加すると宣言した。
朝田と伊集院は藤吉から西沢の手術記録を見せられる。当時の執刀医はオペが終わった直後、突然地方の病院に飛ばされていた。だが、よく見ると、執刀医を記載する文字には明らかに改ざんの形跡があった。しかも、至って簡単な手術にしては、立ち合った助手も看護士も人数が多すぎる。それほどの人数を引き連れてオペを行う人間。それは当時教授だった野口以外に考えられなかった。野口は西沢の体内からガーゼを取り除き損ない、後の検査でそれが発覚。不調を訴えてきた西沢に野口は執刀医は自分ではないと言い、そのまま全てを闇に葬り去ろうとしていたのだ。
朝田たちが西沢の病室を訪ねると、既に片岡が来ていた。彼女は医療費の全額負担と見舞金200万円でかつての手術ミスの謝罪としたいという野口からの伝言を西沢に告げる。西沢も納得しているというのだ。藤吉は医療裁判を提案するが、片岡はそんな勝ち目のない裁判で西沢に金銭的にも労力的にも負担をかけるつもりかと言う。
朝田は西沢に裁判を起こすつもりなら、全面的に協力すると宣言。だが、西沢はそのつもりはないと言って、退院していく。藤吉は西沢から返された見舞金を片岡に突き返した。
明真に残った荒瀬（阿部サダヲ）は鬼頭から、朝田たちと接点を持とうとしても無駄だと告げられた。そして、北洋に有能な女性麻酔医がいると聞き、ハッとする。荒瀬と小高の過去に何が…？
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第1話
万人のための医師団で世界最高レベルの医療チームを指揮していた天才外科医。明真大学付属病院に招かれて、チームドラゴンを結成。バチスタ手術という高度な心臓手術を成功させた後、難民キャンプに戻ったが、差出人不明のメールによって再び明真に帰ってくることに。金儲け至上主義の野口（岸部一徳）の方針に逆らったことから、提携先の北洋病院に移されてしまう。そこで、また新たなチームを作ろうとし、一癖も二癖もある医師たちの意識を変えていく。
明真大学付属病院胸部心臓外科の医師。研修医だった頃、朝田からチームドラゴンに入れられてしまい、反発しながらも次第に影響を受け、大きな成長を果たす。だが、今でも時折、医局の因習をとらわれた考え方をしてしまいがち。朝田とともに提携先の北洋病院に移されてしまう。
北洋病院を買収し、オーナーになった外資系投資会社役員。
明真大学付属病院の前でひき逃げ事故にあい、瀕死の状態だったが、突然現れた朝田により、命を救われる。自分は医療ジャーナリストだと偽り、朝田たちがバチスタ手術を行えるよう、便宜を図るが、実は自分の利益を考えてのことだった。北洋をつぶして、裕福な患者だけを相手にした人間ドックにしようと企んでいる。だが、野口（岸部一徳）が自分を裏切って、別の融資会社とも契約話を進めようとしていることを知る。
手術中の患者の状態を完璧に管理する天才的な麻酔医。過去に人体実験に加担してしまったことから自暴自棄に。チームドラゴンに加わることで、目覚める。チームが解散し、目標を失っていたが、朝田の復帰で再び意欲を取り戻した。かつて命を救った女性バーテンダーと結婚し、子供も生まれた。明真大学附属病院に残ったが、たびたび朝田たちの手術を手伝いに北洋病院に出向いていく。
朝田が北日本大学に在籍していた頃の同僚だったが、彼の腕に恐れをなし、策略によって追放してしまう。明真大学付属病院の教授候補として招かれるが、敗れてしまい、渡米してコロンビア大学の客員教授となる。その腕を信頼する朝田から、公開手術を手伝うよう頼まれる。
朝田とチームを組んでいた明真大学付属病院の循環器内科の臨床医。チームドラゴンが解散した後、福岡の病院へ移っていたが、１通のメールによって明真大学付属病院に呼び戻された。だが、野口から関わるななと命じられていた患者の診察に当たり、朝田とともに提携先の北洋病院に移されてしまう。
明真大学付属病院胸部心臓外科オペ看護士かつて朝田と同じ北日本大で働いていた看護師。
明真大学付属病院胸部心臓外科助手。
自分の患者を朝田に蘇生され朝田を嫌いバチスタチームの邪魔をする。
明真大学付属病院救命救急部教授。
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