医龍2
[第8話]
朝田（坂口憲二）たちのもとに黒田俊彦（野村宏伸）という弁護士がやってきた。彼の息子の智樹（本郷奏多）はかつてぜんそくの重積発作で治療を受けたことがあり、その時の麻酔医のミスで片半身不随となってしまったのだという。もうそのようなことのないように、事前に手術スタッフを確認しておきたいというのだ。だが、彼は廊下で小高（大塚寧々）とすれ違った瞬間、激怒する。11/29放送
小高は智樹の母親だった。彼女が緊急オペで家に帰れない間に、智樹は発作を起こして倒れた。そのせいで先のミスが起こったのだと俊彦は小高のことをうらんでいるのだ。俊彦は智樹の手術に、小高を加えるなと、朝田たちに言う。
その頃、野口（岸部一徳）は鬼頭（夏木マリ）に、心臓移植関連学会協議会のメンバーが明真大学付属病院に来ることになったと告げていた。認定施設としてふさわしいかどうか、確認しに来るのだ。野口は自分の夢に一歩近付いていることを感じていた。
一方、片岡（内田有紀）は会社で、北洋病院の件を早く進めるよう、責められていた。この程度のことで難航しているようでは、次はないという。そんな彼女の前に善田（志賀廣太郎）が現れ、野口はもう別の会社に融資の話をつけていると告げた。
やがて、智樹が入院してきた。俊彦は小高が送ってきた智樹あての手紙を突き返す。智樹とはもう関わらないでくれと言い、手術にも加わらないよう、改めて念を押した。
智樹の手術に関するカンファレンスが開かれるが、麻酔医は決まらないまま。そんな中、助手に指名された伊集院（小池徹平）は元気がない。外山（高橋一生）がチームに入ってきて以来、自分との力の差を見せつけられ、すっかり自信を失っているのだ。
小高とバーで会った荒瀬（阿部サダヲ）は、本当にオペに加わらなくていいのかと尋ねる。自分にはそんな資格はないと言う小高に、誰が何と言おうと最高の麻酔医だと荒瀬は告げた。
智樹の手術の日が訪れ、小高は手術室へ入っていく朝田たちを見送る。見学室から手術を見ていた彼女は、不慣れな麻酔医の様子に気が気でない。俊彦も手術室があわただしくなるのを見て、不安を覚えていた。
ついに、小高は手術室へと向かった。俊彦は制止しようとするが、小高はうらまれていてもいいから、智樹のことは自分が救うと言い放ち、手術室へ入っていく。
やがて、手術は無事に終了。朝田は俊彦に、この手術が成功したのは小高のおかげだと言う。俊彦は小高のもとへ行き、オペに入るなとは言ったが、病室に入るなとは言っていないと告げた。小高はお礼を言うと、智樹の病室へと向かう。小高から話しかけられた智樹はチョコを差し出し、彼女を「お母さん」と呼んだ。その後、小高は朝田にもうチョコ中毒は治ったからと言い、手術に加わると告げる。
善田は明真をつぶすため、片岡にパートナーになろうと告げていた。その頃、野口は一人、部屋で胸を押さえて倒れる。
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第1話
万人のための医師団で世界最高レベルの医療チームを指揮していた天才外科医。明真大学付属病院に招かれて、チームドラゴンを結成。バチスタ手術という高度な心臓手術を成功させた後、難民キャンプに戻ったが、差出人不明のメールによって再び明真に帰ってくることに。金儲け至上主義の野口（岸部一徳）の方針に逆らったことから、提携先の北洋病院に移されてしまう。そこで、また新たなチームを作ろうとし、一癖も二癖もある医師たちの意識を変えていく。
明真大学付属病院胸部心臓外科の医師。研修医だった頃、朝田からチームドラゴンに入れられてしまい、反発しながらも次第に影響を受け、大きな成長を果たす。だが、今でも時折、医局の因習をとらわれた考え方をしてしまいがち。朝田とともに提携先の北洋病院に移されてしまう。
北洋病院を買収し、オーナーになった外資系投資会社役員。
明真大学付属病院の前でひき逃げ事故にあい、瀕死の状態だったが、突然現れた朝田により、命を救われる。自分は医療ジャーナリストだと偽り、朝田たちがバチスタ手術を行えるよう、便宜を図るが、実は自分の利益を考えてのことだった。北洋をつぶして、裕福な患者だけを相手にした人間ドックにしようと企んでいる。だが、野口（岸部一徳）が自分を裏切って、別の融資会社とも契約話を進めようとしていることを知る。
手術中の患者の状態を完璧に管理する天才的な麻酔医。過去に人体実験に加担してしまったことから自暴自棄に。チームドラゴンに加わることで、目覚める。チームが解散し、目標を失っていたが、朝田の復帰で再び意欲を取り戻した。かつて命を救った女性バーテンダーと結婚し、子供も生まれた。明真大学附属病院に残ったが、たびたび朝田たちの手術を手伝いに北洋病院に出向いていく。
朝田が北日本大学に在籍していた頃の同僚だったが、彼の腕に恐れをなし、策略によって追放してしまう。明真大学付属病院の教授候補として招かれるが、敗れてしまい、渡米してコロンビア大学の客員教授となる。その腕を信頼する朝田から、公開手術を手伝うよう頼まれる。
朝田とチームを組んでいた明真大学付属病院の循環器内科の臨床医。チームドラゴンが解散した後、福岡の病院へ移っていたが、１通のメールによって明真大学付属病院に呼び戻された。だが、野口から関わるななと命じられていた患者の診察に当たり、朝田とともに提携先の北洋病院に移されてしまう。
明真大学付属病院胸部心臓外科オペ看護士かつて朝田と同じ北日本大で働いていた看護師。
明真大学付属病院胸部心臓外科助手。
自分の患者を朝田に蘇生され朝田を嫌いバチスタチームの邪魔をする。
明真大学付属病院救命救急部教授。
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