斉藤さん
[第2話]
01/16放送

幼稚園主催で行われるバザーが近付く。リーダー役のりつ子から世話係を頼まれた若菜(ミムラ)は、打ち合わせや商品集めなどで大忙しだ。しかし、バザーのメンバーに斉藤さん(観月ありさ)が入っていると知った若菜は、りつ子(高島礼子)らとの衝突が心配でたまらない。

昨年のバザーでは、阿久津高の生徒たちが妨害するようにあちらこちらを壊し、楽しいはずのバザーが台無しになってしまっていた。そこで、リツ子は万全の対策を立てて今回のバザーに臨んでいた。
バザー当日に欠席する園長(古田新太)のかわりに、りつ子は率先して阿久津高校を訪ね、不良高校生に対する対策を申し入れる。さらに、万全を期して、警備員も準備した。
そのうえで、りつ子は斉藤さんがいない場で、保護者たちに「バザーの開催中に高校生たちによるトラブルが発生しても刺激しないように」と釘をさす。

若菜は他の保護者たちの目を気にして、コッソリと斉藤さんに「バザー開催中に高校生たちを刺激しないよう」と、りつ子のアドバイスを伝える。
ところが、斉藤さんは「たとえひとりでも自分が正しいと思ったことをやり通す」と宣言するのだった。
さらに、「自分の主張を曲げるくらいなら、友達なんかいらないし、親しくなんかしてもらいたくない」ともキッパリといわれてしまう。

若菜は、正直、ショックだった。私が馴れ馴れしくて、うとましいんだ、と…。

バザー当日。地域の人たちで賑わう会場に、下校中の高校生たちが幼稚園にやって来た。男子高生を大勢引き連れた柳川(山田親太郎)も会場に現れる。乱暴はしないものの、保護者たちを睨み付けて圧力をかけ始める。

脅える子供たち。会場は沈黙に包まれる…しかし、りつ子は柳川らが「ただ見ているだけ」だったので、男子校生たちを園外に排除ことをためらっていた。

そんな中、斉藤さんは、男子高生たちにひとり敢然と出て行くよう命じる。怖がる園児たちを見ていられなかったのだ。当然、場内は大混乱になり、警備員や警察が呼ばれた。

翌日、園庭にはたくさんの生ゴミがまき散らかされる…。

その日、斉藤さんはりつ子のグループから喫茶店に呼び出され、幼稚園を出て行って欲しいと迫られる。

そのとき、若菜が手を挙げる。「斉藤さん一人に責任を押し付けるのはおかしいと思います。あの時は、やはり大人が注意すべきだと思うんです――」若菜は、はじめて自分の主張を口に出した…。

翌日、トレーニング・ジムで斉藤さんに礼を言われる若菜は、「別に斉藤さんをかばったわけではないんです。自分がそう思ったから言ったんです」と斉藤さんに伝える。
さらに、「斉藤さんは友達なんていらないことも、私を親しくしたくないことも知っていますので、大丈夫です!」と若菜は言って立ち去ろうとする。
驚く斉藤さんは若菜に「私が言ったのは、自分の主張を曲げるくらいなら、友達なんかいらないし、親しくなんかしないと言ったのよ」と言う。

「――じゃ、じゃあ。メルアド交換してくださいヨ!!」と若菜。

斉藤さんと若菜の心が、今、つながった…。

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キャスト
斉藤全子 / 観月ありさ(みづきありさ)
とにかく曲がったことが大嫌い!時と場合によっては暴力も辞さない強いお母さん。葉に衣を着せぬ物言いだから、もちろん敵も大勢だ。「だから、何?」1児の母は、逃げも隠れもせず悪に立ち向かうのだ!!
30歳、1児の母。

真野若菜 / ミムラ(みむら)
とにかく事なかれをヨシとする日和見主義。引っ越す前の幼稚園である事から園ママさん達に無視された経験アリ。引越してきて、斉藤さんたちの子どもが通う「市立こばと幼稚園」へ子どもを通わせ始める。26歳、一児の母。
真野透 / 佐々木蔵之介(ささきくらのすけ)
若菜(ミムラ)の夫で、家族を大切にする優しい一児の父親。36歳。
望月正行 / 古田新太(ふるたあらた)
佐原加奈子 / 須藤理彩(すどうりさ)
三上りつ子 / 高島礼子(たかしまれいこ)
小倉奈美 / 北川弘美(きたがわひろみ)
山本みゆき / 濱田マリ(はまだまり)
中村久美 / 矢沢心(やざわしん)

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