小公女セイラ
[第8話]
セイラ(志田未来)は、初めての給料でカイト(林遣都)に本のプレゼントをした。そして、まさみ(岡本杏理)にもお揃いのハンカチをプレゼントして、給料で買ったカップやケーキでお茶会をしていた。12/05放送
楽しそうに二人で話している声を聞いた千恵子(樋口可南子)がセイラの部屋に現れ、まさみに部屋に戻るように命令をする。
自分がお願いして来てもらったと、セイラは謝罪をして頭をさげるが千恵子の怒りは収まらなかった。
千恵子はまさみには処分を下すと言い、部屋を出て行った。出て行く時に、千恵子は机を倒し、カップも割れてしまいハンカチにも染みが出来てしまった。
亜蘭（田辺誠一）セイラと一緒に勉強を見てくれることになった。亜蘭は二人に宿題としてノートを渡した。
そして、授業参観の日がやってくる。
真里亜(小島藤子)は親はファッション関係の仕事についてると嘘をついているため、父親・武田(不破万作)にこないようにと言ってあった。しかし、学院を覗いていた不審な男として武田は捕まってしまった。娘に内緒で来たので言わないでほしいと、土下座をして頼む武田を見て、セイラは窓の外から授業を見れる場所へ案内する。しかし、真里亜に見つかってしまい、教室に案内されてしまったのだった。
パーティーが終わり親たちも帰った後、真里亜は片付けをしていたセイラをいきなり突き飛ばした。
何で余計なことをするのと言う真里亜。
「申し訳ありません。せっかくお父様がいらしてたので」セイラが言うと、
「私がこないでくれって頼んだの。余計なことしないで」と真里亜。
「でも真里亜さん、間違ってると思うわ私。あんなに素敵なお父様がいるのにどうしてこないでくれなんていうの。私のように両親がいないものからしたら、とても贅沢なことだわ。あんなに優しくて素敵な両親が愛してくれる人がいるのにどうして隠そうとするの？」セイラはこう言ったのだった。
「正義感を振りかざして分かったようなことを言わないで」と、真里亜は怒って教室を出て行ってしまう。
そしてセイラはまさみもこう言われてしまった。
「自分の両親が亡くなったからって、いるだけで幸せだろうって思うのはそれはおかしい。みんな色んな思いがあるし、家族って。真里亜の言うようにセイラさんはいつだって正しくあろうとしてるのね。それは偉いとは思うの。でもあなたのそれはいつも一種類なの。世の中色んな正しいことがあるの。でもそれを認めないのはちょっと違うと思う。今度のことでちょっとがっかりした。正しいのはあなただけじゃないわセイラさん。うちの家族みてどう思った？仲のいい家族？でもね、私あの二人の子供じゃないのよ。私は養女なの。小さい頃両親をなくして引き取られたのよ。でもね、セイラさん。人はいろんなそれぞれの事情を抱えて、それでも頑張っているのよ」
「ごめんなさい。本当にごめんさい」
まさみに言われセイラは反省した。
「分かってくれればいいの。でもね、セイラさんはお友達だから言ったのよ。」
まさみは優しくセイラの肩に手を置いてそう告げ、教室を出て行った。
真里亜はセイラ達が亜蘭に勉強を教えてもらっていることを、千恵子にばらした。
千恵子は怒り、、セイラの部屋に向かった。そして亜蘭から宿題だ、と渡されたノートをビリビリに引き裂いた。
セイラは泣きながら眠った。
ふと目を覚ますと･･･。屋根裏部屋はストーブがたかれ暖かく、綺麗になっていた。
驚いたセイラは隣の部屋のカイトを起こしに行く。
「すごいでしょ、夢みたいでしょ。何が起きたのかしら私に」セイラはかなり喜んだのだった。
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