山おんな壁おんな第9話あらすじ完全版

山おんな壁おんな

[第9話]

08/30放送

田村部長（谷原章介）が上海支店へ赴任の後、副部長であった葛沼（温水洋一）が自動的に部長代理に昇進する。
ヴェントの大山（小池栄子）も海外ブランド「ベルガリ」に引き抜かれて退社したため、１階バッグ売り場の雰囲気も今までとは少し変わってきた…。

そんな午後、恵美（伊東美咲）たちが昼食から戻ってくると、1階のフロアは蒸し風呂状態になっていた。なんと、クーラーが故障したのだ。早急に修理を手配するものも、売り場は猛烈な暑さ。
この窮地を葛沼と恵美やまりえの機転で、フロアに氷を運び氷に扇風機の風をあて、フロアに流し始める。その他にも「かち割り」のサービス、センスやうちわのセールでこの場を乗り切る。
この話を聞きつけた奥園（及川光博）は、事情も分からず全て葛沼の発案だと思って葛沼を褒める。葛沼もそれを否定せずに全部自分の手柄にして鼻高々だ。

ご機嫌な葛沼がフロアに居座り、新たな手柄を探し回っている…。
そんな葛沼は、先日バッグを購入したお客様を万引きと勘違いして、客をカンカンに怒らせてしまった。
勝沼は恵美に連れられお客様宅にお詫びに伺い、何とか許してもらえたが、田村部長が居なくなって、恵美の負担はますます増すばかりだ。

一方、大山はベルガリで初出勤したが、その表情は妙に浮かない…。引き抜きのときの話では、将来は銀座店店長ということだったのに、実際には別の店舗に回されて販売員ではなく、ドアガールをやらされたのだ。
胸の大きく開いた制服で深々とお辞儀をするたびに、来店客の視線は大山の胸元を覗きこむ。「見たかよ…大きな胸だな」そんな男性客の囁き声を聞いて、我慢の限界に達していた。
お客様に商品を訪ねられ「ご案内します…」と声をかける大山に、ベルガリの販売員は「あなたは接客をしなくていいから、ドアガールに専念して」と指示する。「お客様への接客は、本社ベルガリで厳しい訓練を受けてきた私たちがしますから…」
納得がいかない大山は、ベルガリの事務所に行き、スカウトマンに自分を引き抜いた相手に真意を問う。販売の腕を買ったのではなく、大山の《胸》が目的だったことを悟った大山は、スカウトマンを拳でぶん殴り、ベルガリを退職するのだった…。

ある日、突然売り場に恵美を訪ねて葛沼の息子がやってきた。「父と結婚してください！」葛沼の息子は、ロッククライミングをしている葛沼の写真を恵美に見せながら「父は壁を登るのが好きなんです。だから、お姉さんを好きになると思います」きっぱりと言い切る。
どうやら葛沼は、家で恵美が職場で頼りになる女性だと話したらしい。それを聞いた息子が、お父さんが恵美に気があるものだと思ったらしい。
「誰か他に好きな人でもいるんですか？」勝沼の息子の問いかけに、頭に浮かんだのは、不覚にも幼なじみのケンカ友だち（!?）の井口（西島秀俊）の顔…。思わず焦ってしまう恵美。

いつものようにバッグの販売をしていると、女性店員がざわつき、ボーっと見とれる人も現れる…。黒のスーツを着たカッコイイ男性が恵美に声をかけたのだ。振り返ると、そこにはいつもとは違う、カッコイイ井口がいた。言葉はいつもの津軽弁だ…。
「今日はここで講演会があるんだ。じゃあ、またな…」スタッフに催促されてバッグ売り場を後にする井口。
「これじゃない？」丸越デパートのパンフレットを見ると、そこには《カリスマ・アーティスト》として井口の名前があった…。

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