松本人志、テレビ番組の低視聴率化に「ざまあみろ」 過激発言の真意!
『夢で逢えたら』『ダウンタウンのごっつええ感じ』『ダウンタウンDX』『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』など、数多くの大人気バラエティー番組に出演してきた、日本お笑い界を代表するお笑いコンビ・ダウンタウン。互いにピンでも多数の番組に出演しており、まさにテレビ界に無くてはならない存在である。
しかし、昨今彼らを取り巻く環境は変わりつつある。『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』は2012年12月をもって打ち切りが決定。レギュラー番組の『リンカーン』『爆笑 大日本アカン警察』は視聴率一桁を連発している。かつての"王者の風格"は徐々に鳴りを潜めてきた。2011年に放送されたNHK総合『松本人志のコントMHK』は、『ダウンタウンのものごっつええ感じスペシャル』以来およそ9年ぶりのコント制作となり、浜田雅功との共演も話題を呼んだが、蓋を開けてみれば視聴率は全回2%台の大惨敗。「つまらない」という視聴者からの辛辣な意見も多かった。
松本人志は昨今のテレビ業界について、『クイック・ジャパン』vol.104で言及している。
「僕らはね、ぎりぎりセーフの世代でまだいいんですよ。でも僕らより下の子たちは可哀相やなぁと思いますね。これからテレビが今よりよくなるとは考えにくいんでねえ。どんどん垂れ流し番組が増えていくでしょうし、逆にテレビは垂れ流しのモンになっていって、その分『テレビ以外のところでなんとかしたろ』とものを作っていくかもしれませんし。」(引用:クイック・ジャパン)
"昔のテレビの方が面白かった"という言葉をここ数年聞く機会が増えた。1980年代、90年代テレビ業界には活気があった。勿論景気の善し悪しもあるが、規制が緩く制作者が作りたいものを全力で作り上げて視聴者に見せ、それがウケていた。
視聴率とはそもそもテレビ局がスポンサーを集めるために提示するデータの一つ。視聴率が高ければ多くの人々がその番組を見ているため、スポンサー側の企業も積極的にCMを出す。逆に視聴率が低いとスポンサーが集まらないため、打ち切りを余儀なくされる。長引く不況に影響され、特に近年はスポンサー集めにどの局も必死になっている。
「最近、テレビの視聴率が全体的に悪いじゃないですか。僕は、『ざまあみろ、そりゃ悪なるわ、とことん悪なったらええねん』と思っている部分があって。ゴールデンで1桁の視聴率がもっと当たり前になったら、テレビ局も『数字じゃないところに価値を付けんとしゃあないぞ』とやっと分かってくれるんじゃないかな。そしたらもうちょっとやりたいことができるようになるかもしれない」(同)
視聴率を重視するあまり、出演者側の意向が反映されず、"無難"な内容にせざるを得ない現在のテレビ業界を、松本人志はこう斬り捨てた。もしかすると、ダウンタウン及び松本人志のレギュラー番組にも"垂れ流し"に含まれるものがあると感じているかもしれない。
確かにテレビ番組全体的に視聴率が下がっているのは事実。それでも、内容が面白かったり魅力的であれば、視聴率は上がる。結果はきちんと数字に表れている。
どういう形であれ、再びテレビ業界が活気づくことを、松本人志も願っているはずだ。
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