不毛地帯第18話あらすじ完全版

不毛地帯

[第18話]

03/04放送

石油開発に乗り出した近畿商事は、アメリカのオリオン・オイル社と共同参画してイランのサルベスタン鉱区の石油開発の権利を落札した近畿商事。日本石油公社の支援も獲得し、石油の掘削工事がスタートした。

それから4年間足らずの月日が流れる。
この頃、壹岐（唐沢寿明）は近畿商事の副社長に昇格し、近畿商事の経営全般を指揮する権限を実質的に掌握していた。兵頭（竹野内豊）は、エネルギー部門の担当常務に昇進、塙（袴田吉彦）は壹岐の秘書になっていた。

近畿商事の社運を賭けて取り組んでいたサルベスタンの石油開発は危機に瀕していた。未だ、石油は一滴も出ないのだ。これまでに50億円もの開発資金が消えた。

今、4本目の井を掘っていたが、こちらも廃坑が決まる。
これを機に、日本石油公社・山下総裁（矢島健一）は近畿商事への支援の打ち切りが決定。
壹岐は近畿社長・大門（原田芳雄）に5本目の掘削を願い出るが、大門の返事は「撤退」だった。食い下がる壹岐に、大門は「自分の正当性ばかり主張して現実から目をそらすな」と激怒される。

石油開発を諦めきれない壹岐は国際ロビイスト・竹中（清水紘冶）と会う。壹岐は、竹中から内閣総理大臣・田淵（江守徹）に「イラン国王がサルベスタンの開発続行を強く望んでいること」を伝え欲しいと依頼。政府から日本石油公社に圧力をかけ「支援再開」をさせようと画策する。

そんなある日、壹岐は、業務本部長・角田（篠井英介）から、「大門が綿花相場で相当額の損失を出している」話を聞いた。具体的な損失額は大門のほかに綿花部長・伊原（上杉祥三）しか知らないというのだ。

壹岐は役員会議の席で綿花相場の件を持ち出した。しかし大門は説明しようとしない。さらに大門は、サルベスタンの石油開発から撤退することを宣言する。
この宣言に対して、壹岐は公社の支援を得られるよう努力しているので、もう少し待ってほしいと願い出た。

壹岐と大門のやり取りを見た角田は、タクボ工業の社長になった里井（岸部一徳）に連絡し、このことを伝えた。

した。里井に会った角田は、壹岐が五号井の採掘を進めようとしていること、大門が綿花相場に入れ込んでいることを報告した。

鮫島も壹岐に接触。東京商事もサルベスタンの石油開発から降りることを告げた。

そのようななか、田淵から連絡がある。田淵が日本石油公社に話をしてくれるというのだ。壹岐は急遽イランに飛ぶ。

壹岐と兵頭はフォルジ（アルフレド・ベナベント）を訪ねると、「イラン国王の力を借りたい」と申し出る。

日本に帰った壹岐は田淵に1000万円の付け届けを渡す。アメリカ近畿商事で社長を務めていた頃に利益をプールしていた金だった。

間もなく、政府からの要望で日本石油公社の支援継続を決定した。壹岐から報告を受けた大門は、「これが最後の1本だ」言うと五本目の採掘を許可する。社長室を去る直前、壹岐は「綿花相場の件を早急に終わらせるように」と言葉を残した。

壹岐と兵頭が5本目の採掘開始に立ち会うためにサルベスタンに向かう。その頃、大門は、綿花相場の損失が45億円に膨らんでいることを知った。
その事実を知ったとき、大門は壹岐の存在を恐れた。そこで壹岐は里井を近畿商事に呼び戻すことを考える…。

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