臨場2
[第8話]
06/02放送

マンションの非常階段下で真弓(舟木幸)という女性の変死体が発見された。
発見したのは、夜に下水道の音で水漏れを調べて回るふくろう隊の村越(たかお鷹)と植田(斉藤祐一)。
調査中に階段から人が落ちる音が聞こえ、現場に駆けつけたのだという。

真弓の踵には新しい擦過傷があったが、靴はきちんと履いていた。
転落した際に脱げた靴を犯人が履かせたようだった。

真弓の幼い息子・周平(下田翔大)は「パパがママを殺した」と証言。
真弓はDVが原因で夫の小菅(村井克行)と別れていた。
周平の担任の古川達郎(東根作寿英)は真弓から相談を受けていた。
小菅光晴(村井克行)は再三、真弓のもとを訪れては暴力を振るっていたらしい。
事件当日の夜も真弓に復縁を迫っていたようだった。

防犯カメラに映っていた小菅はマンションにいたことは認めるが、犯行は否認。
証拠があるなら出してみろと毒づき、周平には嘘をつく習性があるのだと告げる。
再度、事情を聞かれた周平は「嘘なんかついてない」と言うと、腹を押さえて倒れた。

再度、現場に向かった倉石は周平が管理人の岩瀬(深見三章)と親しくしているのを見た。
そこに、一ノ瀬(渡辺大)と留美(松下由樹)もやってくるが、周平は「パパが殺した」と言い張る。
その様子を見ていた倉石は、犯人は小菅ではないとつぶやいた。

倉石は小菅のもとを訪ね、わざと挑発して自分の腕をつかませる。
その力は真弓の腕に残った圧迫痕をつけられるほどのものでないと倉石は気付いた。

一方、一ノ瀬は岩瀬に聞き込みをし、事件当日、古川がマンションを訪ねていたことが分かる。
確かに、防犯カメラにも古川の姿が映っていたが、犯行時刻よりも3時間も前だった。

倉石は村越を訪ね、物音を聞いた時のことを改めて尋ねた。
すると、足音が聞こえなくなるまでの時間が早く、階段を駆け下りて6〜7歩しか走っていないようだという。
階段からその距離にはマンションの裏口があった。
ここからマンションに入って、正面から逃げることはできる。
だが、その時間に正面のロビーの防犯カメラには誰も映っていなかった。

倉石は防犯カメラに映らずに逃げることのできる人間が一人いると言う。
それは、管理人室に入った岩瀬だった。
岩瀬は若いころ、剣道をやっていて、真弓の腕に圧迫痕を付けられる力を持っていた。

岩瀬は真弓に心引かれていたが、古川という邪魔な存在がいることを知った。
事件当日、古川が真弓のもとを訪ねたことを知った岩瀬は真弓に言い寄り、誤って転落させてしまったのだ。

度々、小菅の暴力を受けていた真弓は周平に「ママがパパに殺されても必ず生き返ってくる」と言っていた。
それを覚えていた周平は、真弓が小菅に殺されたと信じ込んでいたのだ。
真弓の遺体が靴を履いていたのも、歩いて帰ってこられるようにと考えた周平のしたことだった。
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04/07 第1話

キャスト
倉石義男 / 内野聖陽(うちのまさあき)
警視庁刑事部鑑識課・検視官(警視)。
検視官としてその眼力の鋭さは伝説と化し、死体の目利きにかけては他の追随を許さない。
他人の見立てに対して「俺のとは違うな」が口癖。
豪放で破天荒、歯に衣着せぬ口調で上司にも平気で盾突く。
組織には馴染まない性格だが、一方で信奉者も多い。
意外にも趣味はガーデニングと家庭菜園。
かつて結婚していたが現在は独身。
立原真澄 / 高嶋政伸(たかしままさのぶ)
警視庁刑事部捜査一課・管理官(警視)
倉石と同期。管理官として捜査一課の精鋭チームを率いている。
倉石の存在を疎ましく思っている幹部の典型。
敏腕捜査官として過去に数々の難事件を解決している。
倉石とは互いに力を認め合っているが常に対立。
小坂留美 / 松下由樹(まつしたゆき)
警視庁刑事部鑑識課・検視補助官(巡査部長)。
交通課一筋、白バイ隊員として真面目に働いてきたが、ひき逃げ事件で倉石と知り合う。
犯人逮捕に導いたみごとな見立てと死者を自分の身内のように悼むその仕事ぶりに惹かれ、倉石のもとで働きたいと思うように。
志願し検視補助官(検視官専用車の運転手)となり本気で検視官を目指すが、それだけに腰かけ気分の一ノ瀬が気に入らないようだ。
一ノ瀬和之 / 渡辺大(わたなべだい)
警視庁刑事部鑑識課・検視官心得(警部補)。
一流大学を卒業後、警察官に。準キャリアとしては異例の早さで出世。
万事がそつなく出世欲が強い性格。
捜査一課の立原管理官から「検視官心得はエリートコース」と勧められ、現在の部署に。
よって所詮は腰かけ、この役職に長居するつもりはないが、倉石と関わることによって徐々に人間的に変化が生じていく。
倉石雪絵 / 京野ことみ(きょうのことみ)
17年前に亡くなった、倉石の妻。
花園愛 / 金子さやか(かねこさやか)
全国紙『新日新聞』の女性記者。警視庁番の社会部所属。
猪突猛進型で、時折「女」を武器として取材を進めている。
「事件の匂いを嗅ぎつけるには、検視官の動きを監視するに限る」という上司・赤塚の教えを忠実に守り、常に倉石や一ノ瀬をマークしている。
男勝りな留美とは対極にあり、言い争いが絶えない。

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