臨場2
[第11話]
06/23放送

皆川(武智健二)殺害犯として、清美(遊井亮子)が逮捕された。
清美は美咲の自殺現場に紫陽花を手向けに行き、皆川と出くわしたらしい。
皆川から責められた清美は、思わず突き落としてしまったのだという。

立原(高嶋政伸)は16年前の善三(並木史朗)殺害事件のことも追及するが、清美は何も言わない。
立原は五代(益岡徹)に直訴し、時効となっている善三の事件を追う許可を得る。
だが、任意の聴取を受けた達彦(大浦龍宇一)は犯行時刻には清美の実家にいたと言うばかり。

清美が皆川を殺したのは善三殺しの共犯者をかばっている可能性があった。
倉石(内野聖陽)と立原がそんな話をしているのを聞いた永嶋(平山浩行)は独断で純一(山田純大)のもとへ。
善三を殺したのかと言って詰め寄り、留美(松下由樹)らに制止される。

その翌日。純一の他殺体が発見される。
凶器の剣鉈は純一が仕事で使っているものだった。
大庭(竜雷太)の造園を調べた倉石は、善三の殺害現場で採取された煙草の葉を発見する。

立原から尋問を受けた清美は、兄の死を知ってショック。
彼女は純一が時効事件の犯人ではないかと考え、皆川ともめて殺したと自供する。
純一を殺した犯人については、全く想像が付かないと言う。

立原は達彦に純一が殺された時刻のアリバイを尋ねた。
閉店までパチンコ屋にいたと言う彼は、自分は事件のおかげで生活がメチャメチャになった被害者だと言う。
パチンコ店を調べると、確かに達彦の姿が防犯カメラに映っていた。

その頃、倉石は純一の左手にあった傷を調べていた。
その傷を付けたと思われる樹木は現場の公園にはなく、他の場所で殺され、運ばれた可能性があった。

倉石は立原に大庭造園のガサ入れを直訴。立原も自分が責任を取ると言って、それを許可する。
すると、大庭造園からは純一の手に傷を付けたものと思われる枝が発見された。
倉石は純一が殺された現場は、ここだと推測する。

大庭は純一を追及し、皆川と一緒に善三を殺したことを聞いていた。

未成年で煙草を吸っていたことを善三に責められた純一は、物盗りに入り、そこに帰ってきた善蔵を殺したのだ。
そのことを話しているうちにもみ合いになった大庭は、純一を刺してしまった。
すぐに自首するつもりだった大庭だが、純一と最後に手がけていた仕事を終わらせてからだと考えた。
そして、大庭は純一と初めて仕事を手がけた公園に彼の遺体を運んだのだった。

倉石は純一が善三のもとに物盗りに行った本当の理由を大庭に話す。
純一は大庭からもらった巾着袋を煙草入れにしていたが、それを奪った善三のもとに取り返しに行ったのだ。

大庭は永嶋に涙を流して謝罪。永嶋もその言葉を受け入れた。
事件は解決し、倉石は永嶋に「止まっていた時間をもう一度動かせ」と言って、善三の遺品の腕時計を差し出す。
06/23 第11話


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04/07 第1話

キャスト
倉石義男 / 内野聖陽(うちのまさあき)
警視庁刑事部鑑識課・検視官(警視)。
検視官としてその眼力の鋭さは伝説と化し、死体の目利きにかけては他の追随を許さない。
他人の見立てに対して「俺のとは違うな」が口癖。
豪放で破天荒、歯に衣着せぬ口調で上司にも平気で盾突く。
組織には馴染まない性格だが、一方で信奉者も多い。
意外にも趣味はガーデニングと家庭菜園。
かつて結婚していたが現在は独身。
立原真澄 / 高嶋政伸(たかしままさのぶ)
警視庁刑事部捜査一課・管理官(警視)
倉石と同期。管理官として捜査一課の精鋭チームを率いている。
倉石の存在を疎ましく思っている幹部の典型。
敏腕捜査官として過去に数々の難事件を解決している。
倉石とは互いに力を認め合っているが常に対立。
小坂留美 / 松下由樹(まつしたゆき)
警視庁刑事部鑑識課・検視補助官(巡査部長)。
交通課一筋、白バイ隊員として真面目に働いてきたが、ひき逃げ事件で倉石と知り合う。
犯人逮捕に導いたみごとな見立てと死者を自分の身内のように悼むその仕事ぶりに惹かれ、倉石のもとで働きたいと思うように。
志願し検視補助官(検視官専用車の運転手)となり本気で検視官を目指すが、それだけに腰かけ気分の一ノ瀬が気に入らないようだ。
一ノ瀬和之 / 渡辺大(わたなべだい)
警視庁刑事部鑑識課・検視官心得(警部補)。
一流大学を卒業後、警察官に。準キャリアとしては異例の早さで出世。
万事がそつなく出世欲が強い性格。
捜査一課の立原管理官から「検視官心得はエリートコース」と勧められ、現在の部署に。
よって所詮は腰かけ、この役職に長居するつもりはないが、倉石と関わることによって徐々に人間的に変化が生じていく。
倉石雪絵 / 京野ことみ(きょうのことみ)
17年前に亡くなった、倉石の妻。
花園愛 / 金子さやか(かねこさやか)
全国紙『新日新聞』の女性記者。警視庁番の社会部所属。
猪突猛進型で、時折「女」を武器として取材を進めている。
「事件の匂いを嗅ぎつけるには、検視官の動きを監視するに限る」という上司・赤塚の教えを忠実に守り、常に倉石や一ノ瀬をマークしている。
男勝りな留美とは対極にあり、言い争いが絶えない。

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