鹿男あをによし
[第1話]
01/17放送

大学の研究所に勤める小川孝信(玉木宏)は、勤務先の人間関係でトラブルを起こし、上司である教授から、厄介払い同然に奈良女学館の講師の仕事を紹介される。
当初は気乗りしない話だったが、恋人に振られ、今の環境に嫌気をさしたことから、話に乗ることにする。

孝信は子どもの頃から、あと一歩のところで、まったく運のない人間だった。剣道の大会直前に足を複雑骨折する、高校の受験には失敗する、大企業に就職するも初日に会社が倒産してしまう、子どもがアイスを持って歩いていれば、必ず洋服を汚されるなど、数え始めたらキリがない。
今回の、奈良までの道のりも険しい道のりだった…。

奈良の下宿先は古い建物ながらも、元旅館だったこともあり、安いに食事まで付く。下宿先では、奈良女学館の同僚である道子(綾瀬はるか)たちが、孝信を歓迎してくれたが、急に話があちらこちらに飛んでしまう道子とは、かみ合わない。
ところが、道子は一生懸命に孝信の世話を焼きたがるから、孝信は振り回されまくる。

勤務先である奈良女学館への初登校日、担任を受け持つ1年A組で、遅刻して入ってきた堀田イト(多部未華子)が、遅刻したにもかかわらず、黙って着席をしたことに腹を立て、遅刻の理由を問いただす。
すると、イトは「マイシカ(自分のシカ)を駅前に停めようとしたら、お巡りさんに駐禁を取られた」と、途方もない嘘をつく。「嘘をつくな!」と腹を立てる孝信に「あんた、奈良の人じゃないでしょ?奈良の人なら、みんな知っている。奈良の人はマイシカを持っていて、鹿にも乗るのよ!」と堂々と言い切るのだ。その言葉に圧倒され、孝信は半信半疑で信じてしまう…。
ところが、職員室でそのことを道子に聞くと「そんなの嘘ですよ」とサラッといわれてしまうのだ。その後の彼女への対応もまずく、さらに反感を買ってしまった孝信は、イトの嫌がらせを受ける。

朝、孝信が教壇に立つと、教室の後ろにある黒板に孝信をからかう言葉が書いてあるのだ。それも、決まって前日の出来事を見ていたような言葉が…。

商店街でパンツを購入すると、その翌日、教室の黒板には「パンツ3枚1000円」と書かれた。道子に奈良市内を案内してもらうと、その翌日の黒板には「かりんとう(道子のあだ名)とラブラブ」だ。どう考えても、孝信の行動を観察しているとしか思えない…。

すっかり落ち込んでしまった孝信は、公園でシカに「シカせんべい」をあげていた。美味しそうにせんべいを食べシカを見ていて、ふと、シカせんべいの味を確かめたくなる。周囲360度、ぐるっと見渡すが誰もいない。いるのはシカだけだ。それを確認すると、孝信はシカせんべいをひとかじりする。「お、意外と食べられる」孝信は、シカにせんべいを与えつつ、もうひとかじりした…。

翌日。教室の後ろの黒板には、何も書いていなかった。ところが、授業を始めようと前の黒板に向かった孝信は愕然とする。黒板に書かれていたのだ。

「鹿せんべい、そんなにうまいか?」


その文字を見た孝信は気が動転した。急いでチョークで書かれた文字を消すと、昨日のことを思い返していた。確かに、確かにあのとき、公園には誰もいなかった――なのになぜ、イトは知っているのか!?


誰もいない公園に、孝信が立っていた。すると3匹の鹿が現れる。そのうちの一頭が孝信の目の前にやってきて話しかける。

「鹿せんべい、そんなにうまいか?」
「さあ、神無月だ――出番だよ、先生!」

鹿がしゃべった――孝信は、言葉が出ないほど驚いた。

03/20 第10話


03/13 第9話


03/06 第8話


02/28 第7話


02/21 第6話


02/14 第5話


02/07 第4話


01/31 第3話


01/24 第2話


01/17 第1話

キャスト
小川孝信 / 玉木 宏(タまき・ひろし)
大学の研究所に勤めるが同僚とのトラブルで・・・
藤原道子 / 綾瀬はるか(あやせはるか)
新米教師。担当は歴史なだけに歴史が絡んだ・・・
堀田イト / 多部未華子(たべみかこ)
小治田史明 / 児玉清(こだまきよし)
福原重久 / 佐々木蔵之介(ささきくらのすけ)
鼠(声) / 戸田恵子(とだけいこ)
鹿(声) / 山寺宏一(やまでらこういち)
溝口昭夫 / 篠井英介(ささいえいすけ)
大津守 / 田山涼成(たやまりょうせい)
佐倉雅代 / 藤井美菜(ふじいみな)


鹿男あをによし特集ページ
ドラマコーナー
ドラマ一覧

サイトのご案内へ
無制限99円 取り放題[TOP]

JASRAC許諾番号
6834131007Y41011
Blau