鹿男あをによし
[第2話]
01/24放送

「さあ、神無月だ――出番だよ、先生!」
「あんたは、運び番に選ばれたんだ。あんたに日本の運命がかかっているんだぞ」
人間の言葉を話すシカから、突然、話しかけられたうえ、自分が“運び番”だと、よく理解できないことを言われて、動転する小川孝信(玉木宏)は、慌ててその場を立ち去った。

下宿はいつもと変わらない朝を迎えていたが、小川の気分は重い。そこで、小川は学校へ出勤する前に、再び奈良公園へ立ち寄り、寄ってきた鹿に話しかけるが…鹿は話さない。「神経衰弱で錯覚を起こしたんだ…」ホッとした小川は、そう自身を納得させる。

学校では、小川の様子を気にかける教頭・小治田史明(児玉清)が、「次の休みにゴルフの打ちっぱなしに行こう」と小川を誘う。

教頭に誘われてゴルフに行くと、結構、気晴らしになった。帰りに教頭からゴルフクラブを1本プレゼントされて上機嫌の小川は、帰り道にある奈良公園でゴルフの素振りを始める。すると…。

「ここはゴルフ禁止だよ、先生」

声の主は、あの雌鹿だった。声が出ないほど驚く小川に、鹿は、「間もなくお前は京都に行き、そこである物を手渡される」と告げる。それを鹿のもとに届けることが“運び番=小川”の役目だと言う。呆然としていると、鹿は「何も考える必要はない。“サンカク(目)”はしかるべきときに、しかるべき相手から渡される」と、答えるのだった。「それは、狐が選んだ“使い番”で、小川と同じ人間の“女性”から渡される」とヒントを与えた。さらに、「渡される“サンカク(目)”は、人間の世界では“サンカク”と呼ばれる物だ」とも言うのだ。

そんな中、学校では、京都・大阪にある姉妹校との運動部の交流試合「大和杯」が行われるということで、小川は剣道部の顧問・道子から剣道部を強くするために手伝ってほしいと頼まれ、あっという間に、手伝うことになってしまう。この3校にはそれぞれシンボルがあり、大阪女学館はネズミ、京都女学館はキツネ、そして奈良女学館は鹿だった…。

大和杯前の食事会が京都で開かれることになり、小川は鹿の予告どおり京都に行くことになり、食事会で京都女学館の剣道部顧問・美栄(柴本幸)と大阪女学館の剣道部・南場(宅間孝行)、そして道子と4人でテーブルを囲む。

美英は姉妹校の間で「マドンナ」と呼ばれていて、男性教師のファンが多い美人教師。実は、美栄こそキツネの“遣い番”だったのだ。小川は、美栄から紫の風呂敷を受け取る。

夜、奈良の下宿先に小川が戻ると、下宿先に鹿がやってくる。小川が風呂敷を解いてみると、それは“サンカク(目) ”ではなく、京都名物・生八橋だった。シカは「“サンカク(目)”をネズミに横取りされた。取り返して来い」と、小川に罵声を浴びせて再び指示を出すが、小川は「もらった物を運ぶだけでいい、何もしなくていいと言われたから渡された物を持ってきたのに、そんな言われ方は納得がいかない」と鹿に抗議する。
すると、鹿は小川の鼻に、自分の鼻をチョンと付け、「お前は“運び番”失格だな。悪いが印(しるし)を付けさせてもらった。その顔が嫌だったら、会いに来い!」そういい残して去っていった。

翌朝、小川は歯を磨きながら、ふと洗面台の鏡を見る。すると、鏡には鹿の顔になった自分が映っていた…。

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キャスト
小川孝信 / 玉木 宏(タまき・ひろし)
大学の研究所に勤めるが同僚とのトラブルで・・・
藤原道子 / 綾瀬はるか(あやせはるか)
新米教師。担当は歴史なだけに歴史が絡んだ・・・
堀田イト / 多部未華子(たべみかこ)
小治田史明 / 児玉清(こだまきよし)
福原重久 / 佐々木蔵之介(ささきくらのすけ)
鼠(声) / 戸田恵子(とだけいこ)
鹿(声) / 山寺宏一(やまでらこういち)
溝口昭夫 / 篠井英介(ささいえいすけ)
大津守 / 田山涼成(たやまりょうせい)
佐倉雅代 / 藤井美菜(ふじいみな)


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